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仮面受験をやめて編入学した話。

私は短期大学を卒業後、別の四年制大学に三年次編入学をしています。

編入学とは、短期大学や高専を卒業した後に、別の四年制大学に二年生や三年生から入学することを指します。また、四年制大学の学生が二年生の間に受験し、合格後に所属大学を中退して編入することも可能です。

すべての大学や学部が編入生を受け入れているわけではありません。募集枠もほとんどが数人です。ただし、関西学院大学総合政策学部など、20人ほどの募集枠がある場所もあります。国公立大学でも編入生を募集しているところがあり、国公立大に受からなかった学生がリベンジで受験することも一般的です。

編入学の試験内容は、一般の大学入試よりも簡単とも難しいと言えます。AO入試に似ており、基本的な構成は次の通りです。

1.志望動機(出願時に提出)
2.英語(基本的な英作文。TOEICや英検のスコア提出も代用可能)
3.各学部に関する小論文(経済学部なら経済学、社会学部なら社会学に関する問題が出題される)
4.面接

英語の問題も、テーマは各学部に関連するものが出題されます。そのため、編入前に所属大学で受験予定の学部に関連する授業を選択しておくと良いでしょう。

基本的に、編入学のポイントは「編入したら、その大学や学部でどんなことを学びたいか」です。たとえば、社会学部ならば「社会学のジェンダーに興味があり、〇〇大学社会学部の⬜︎⬜︎教授のゼミで△△に関して論文を書きたい」といった志望理由を明示することが大切です。大学院を併設している学部を受験する場合は、そちらへの進学を希望していることもアピールポイントになります。

また、編入後に希望のゼミに入れるかは保証されていませんので、第一志望のゼミにいけなくても、第二志望、第三志望のゼミがあるような学部を受験しましょう。受験前には教授とコンタクトをとり、学部やゼミに関する質問をして印象を残し、かつ相性を確認することも有効です。志望大学の授業を聴講することや、オープンキャンパスを利用することもおすすめです。

編入学の勉強が難しい場合は、編入学専門の予備校を利用することもできます。また、大学の一般入試の段階から編入学を検討する場合は、一般入試も同時に受験することを検討してください。私が在籍していた短期大学では、編入学のために教授が個別指導をしてくれ、小論文や過去問の添削もサポートしてもらいました。

編入学の過去問は問い合わせないと入手できないこともありますし、閲覧できるのはその大学事務局内だけかもしれませんので、注意が必要です。解答は基本的に開示されないことも覚えておいてください。

編入学は応募の枠が少ないため、一般入試で合格することができるならばそれが楽かもしれませんが、「別の大学で学びたい」「第一志望の大学を諦めきれない」といった理由であれば、チャレンジする価値があります。ただし、「この勉強がしたい!」と熱く語れることが重要です。最初からそれをはっきりと伝えることは難しいかもしれませんが、学部研究や勉強を進めながら自分の興味ややりたいことを見つけ、入試に臨んでください。


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