闘病記 STAGE 1 「病発覚」

皆さんが生きてきた中で、
「この日に自分に起きた出来事は今後一生忘れないだろう」
と思う事はありますか?

初恋の人とファーストキスをした日の事、プロポーズをされた日の事、長男、長女が生まれた日の事、そして最愛の人やペットを亡くしてしまった日の事。。。人それぞれですが、皆さんは何を思い浮かべますか?

私もいい事悪い事様々ですが、明確に時期まで覚えている出来事が何件かあります。

その中の一つに、

「2月の最初の連休」

が今年から仲間入りしました。
その理由を、今から「闘病記」という名でこのnoteに書いていこうと思っています。

私はライターとかではないので、プロの方ほど文章構成が上手いわけではありません。
見ずらい部分も多いかと思います。わかりにくい表現もあるかと思います。
ですが一生懸命書き残します。

私自身の体験を私の中で忘れさせない為に。
そして、同じ病気にかかった人がこれを見てくれた際、何かの指針や情報源になってくれれば幸いです。



あの日は何の変哲もない、連休前の金曜日でした。

私は中学の同級生と一緒にとある会社を切り盛りしています。
友人が代表及び指揮を、私がサポート兼全体のまとめみたいな感じです。

そして二人で趣味で飼っているワンちゃんの子犬を販売したり、海外からペットケージを制作、輸入して販売してたりするのですが、その日の夜は県外からペット関係のお客さんが来る為、朝のワンちゃんの世話を終わらせて昼過ぎに一旦解散した後夕方過ぎに再度ワンちゃん対応をして夜にお客さんと合流する流れを取ってました。

お昼にすき家の牛丼を口にかき込み、夜に備えて家に帰って軽く昼寝。
今でもはっきり覚えてますが、このお昼の時には全く体の不調、違和感は存在しませんでした。

16時過ぎに起きると、胸からお腹にかけて何かがつっかえたような胃もたれに近い感触に襲われました。

「食あたりか?」

その時は真っ先にそう思いました。
しかし、食べた物といえばお昼の牛丼。腹を下すには時間が早すぎました。

会社と犬の事で年中動いていた為体力的に一気に負担がきたのかと思いましたが、まあ正直よくある事なので栄養ドリンクと夕方の段階でソルマックを。

「これ今日飲めるかなー?」

「夜までに回復すればいいけどなー」

と心配していたのを覚えてます。

私「今日なんか体調がおかしい。ちょっと飲めんかもわからん。」

友人「〇〇県からわざわざ来るのに飲めんは出来ん。何とか踏ん張れ。」

結局体調戻らず。むしろ悪化。
お客さんと合流直前にもう1本のヘパリーゼを一気飲みし、何とか一晩耐えれるように祈りました。

お客さんと合流後、一軒目の居酒屋で乾杯でビールを頼むのですが、グラス半分も空けることが出来ずに吐き気が襲ってきました。
何くわぬ顔でお手洗いに向かいます。何をしたかは想像にお任せします。

胃がむかつき、顔色は若干青ざめてました。とりあえず平然を装い席に戻ります。
魚料理がメインの居酒屋で、我々が会社の接待で使う店でしたから味や鮮度は間違いないのですが、刺身含めほとんどの物が口を通りません。

普段お酒はスタートから終わりまで飲める口でもありますし、食べ物もどちらかと言えば大食いの方です。
その私が開始1時間でビール1杯と小鉢しか食べてないので、友人も私がいつもと違うのがわかったようです。
何度トイレに向かったかわかりません。それでもお客さんの手前具合が悪いようにはなるべく見せないようにし、二軒目以降は焼酎を極薄で作ってその日をやり過ごしました。

次の日の連休初日。
朝お客さんを見送った後は流石に限界でした。
私は余程の事でない限り体調不良で家に帰る事はないのですが、友人に「もう無理」と一言伝えそのまま救急病院へ。(連休なので病院休み)
ですが、特に大きな検査する事なくPCR検査と体温測って安静にしてくれと言われただけでした。

家に帰って寝ていても気持ち悪さは変わりません。
マックポークで食あたりになった時以来の呻き声も出しました。

連休2日目から胃の気持ち悪さから胸の違和感に変わりました。
ユビー(AIのお医者さん。症状打ち込んだら病名教えてくれるやつ)したら何度やっても「病院に行ってください」のレッドライン。

循環器内科にかかれとの事。
地元の病院色々検索して、どこがいいのかをめっちゃ調べた結果、いつも行ってるかかりつけ医も循環器内科の病院でした笑

そして連休明けに朝一でかかりつけ医へ。
その時までは食あたりと思っていたので、連休前半に胃のむかつきと後半に胸の症状を伝えると血液検査へ。
その結果、何かの炎症数値が高かったのです。

かかりつけ医「食あたりかどうかわかんないけど、何かが悪さしてるからしばらく様子見ようかー」

私「先生、これ以前先生がお腹の辺りに影があるとか何とか言ってたじゃないですかー?それ関係あるんですかねー?笑」


この一言が今現在も続くこの病気の発見のきっかけとなりました。


かかりつけ医
「Kさんそうよー!検査行ってないんでしょー?行きなさいって言ったじゃないのよー」

私「だって先生!そんな言っても紹介状も何もないやないですかー笑 まああっても行ってなさそうですけど僕」

かかりつけ医「若いんだからいっときー!紹介状書いてあげるからー。いつでもいいから暇ある時見つけて行きなよー」


なぜこのやりとりになったかと言うと、私の会社は毎年この病院で年1の健康診断をしてもらってるのですが、右か左の肋骨?の側面辺りに前の年のレントゲンに写ってなかった物がその年のレントゲンに写ってました。
それが4月の話です。要はこの会話の10ヶ月前の話になります。
結果をお話しすると、この4月の影?は無くなっていたので多分誤差なんだと思います。

紹介状をもらいかかりつけ医を出ましたが、

「どうせ今日時間あるし、その日のうちに終わらせるか」

くらいのノリで電話をかけ、そのまま紹介された大学病院へ向かいました。
実際はこの胸の違和感をはっきりさせたかったってところです。

そこから大学病院までは車で5分程度。
居酒屋はしごはよくやりますが、病院はしごは多分人生初の経験だった気がします。笑

病院に着くと採血とレントゲン、CTと続けます。
まだこの時は看護師さんが防護服を着て採血してくれてました。

全てが終わり内科の診察室で順番を待ちますが、、、



長い。



やっとの事で呼ばれ、内科医から説明を受けます。

内科医
「Kさん、4月に撮ったレントゲンと今回撮ったレントゲンを今並べています。
4月の段階の影みたいなのはもう見当たりません。

ですが、Kさんが言われている胸の症状。
(レントゲン写真を指して)ここの胸の辺りに4月になかった影があるのわかりますか? これが今回の原因です。」

私「はぁ、、、」

内科医
「そして、今回撮らせていただいたCT画像です。
(画像を差しながら)普段この場面は空気で黒くなってるんですが、Kさんは白くなってるのがわかりますか?」

私「はぁ。。。」

内科医
「大きさで言うと、おおよそ10センチ。肋骨の裏に大きな腫瘍があります。。。。」




皆さんが生きてきた中で、
「この日に自分に起きた出来事は今後一生忘れないだろう」
と思う事はありますか?


この内科医の一言で、めでたく私の

「一生忘れない出来事」

の殿堂入りを果たすことになりました。


そして、今でも思うのが

「もし、4月のタイミングで検査に行っていたら今どうなっていたのだろう?」

という疑問です。

お話しにも出てきましたが、実は4月(10ヶ月前)の段階のレントゲンでは今回の胸腺腫はわからなかったんです。たぶん存在してません。

あのタイミングで検査を受けてたら早期発見になってたかもしれません。。

ですが、もし発見できなかったら私は検査に行かずに腫瘍に心臓を潰されていた事でしょう。。。。


今となっては、どちらがよかったことなのかわかりません。

また、お時間見つけて続きを書いて行きます。

ここまで読んでいただきありがとうございます。
よければ、次回書いたやつも読んでくれたら嬉しいです。


K


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