kの胸腺腫闘病日記

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闘病記 STAGE 1 「病発覚」

皆さんが生きてきた中で、 「この日に自分に起きた出来事は今後一生忘れないだろう」 と思う事はありますか? 初恋の人とファーストキスをした日の事、プロポーズをされた日の事、長男、長女が生まれた日の事、そして最愛の人やペットを亡くしてしまった日の事。。。人それぞれですが、皆さんは何を思い浮かべますか? 私もいい事悪い事様々ですが、明確に時期まで覚えている出来事が何件かあります。 その中の一つに、 「2月の最初の連休」 が今年から仲間入りしました。 その理由を、今から「闘

    • 胸腺腫 20万分の1の確率の発見から思った事

      皆さんはじめまして。 そしてこの記事投稿より以前からX(Twitter)をフォローして下さった皆様、改めてまして。 この投稿を書かせていただくKと申します。 Xから覗いてくださった方はご存知と思いますが、私は今、胸腺腫という腫瘍が 2月に発覚し、7月に切除の手術を行い無事取り除く事が出来ました。 タイトルにもあります通り、この腫瘍は20万分の1という凄い低確率で発症する病です。 「20万分の1ってどれくらいの確率なの?」 って思う方。 当たり前によくわからない確率だ

      • 小説 イマジナリー 第2章 

        2章 形見 「萌、なに見てるの?キーホルダー?」 彩理がお土産売り場で萌香にそう話しかけると、萌香は一瞬彩理の方を振り向き、 またすぐにキーホルダーへ目を戻す。 「ああ、これね!ネットで私が使ってるアイコンと全く一緒なんだよ!買っちゃおっかなーって思って。」 「まあ、萌がいいならいいんんだけど、、、」 「せっかく修学旅行に来たのにお土産で買うキーホルダーがそれなの?」 と、冷ややかな目をしながら彩理は萌香を黙って見つめている。 萌香の目線の先にあるのは観光名所とは縁

        • 【小説】イマジナリー 第1章

          第1章   再会 「何にもない街を散歩しても、それなりに楽しむことができる」と、父は言った。コンクリートの割れ目に咲くカタバミ、口から出る白い息、車の窓を伝う水滴、日ごろ気にも止めないものに夢中だった私は、父の言葉にピンとこなかった。しかし、大人になるにつれ、日常生活は陰り、退屈になっていった。ガラスコップの水滴に人差し指を着けても、心に風が吹かない。変わらない景色を楽しむことのできる父は、ある種の才能があったのだろうとふと感慨にふけた。 空気が抜けるような音がして、扉が

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