#7 ネットキャッシュ?『ピーターリンチの株で勝つ』

投資初心者である私が、『ピーターリンチの株で勝つ』を読み、初めて聞いた言葉、それが「ネットキャッシュ」です。簿記2級の勉強をしていた事もあるので、営業/投資/財務CFの計算方法はうっすら理解していたのですが、「ネットキャッシュ」という考え方は初めて目にしました。

ネットキャッシュ=使用可能なキャッシュ

ピーター・リンチは著書の中で、フォード社を例にネットキャッシュを以下の通り説明しております。

画像1

ここで、直ぐに現金化可能な項目として、在庫(有価証券報告書では、商品および仕入れと記載されている事が多い)が計算に入っていない事に気づかれた方も多いのでは!?と思います。彼は、在庫などその他資産が、短期負債を大きく超えており、複雑化を避ける為に省略したと記載していました。但し、在庫が必ずしも短期負債を上回るわけでは無いですので、在庫も加味した以下の通り計算するのもありではないかと思います。

ネットキャッシュ=「現金+有価証券+在庫」ー「負債(短期&長期)」

画像2

更に、別の考え方として、在庫が過剰在庫傾向にある場合、もしくは在庫回転率が他会社と比較してあまりにも悪い場合は、在庫を計算に入れずに計算してみるのもありかと思います。

ネットキャッシュ=「現金+有価証券」ー「負債(短期&長期)」

画像3

三菱鉛筆では

在庫回転率が悪化傾向にありましたので、ネットキャッシュ=「現金+有価証券」ー「負債(短期&長期)」で計算しました。

画像4

ネットキャッシュをどう見る?

ピーター・リンチはネットキャッシュを発行株式数で割った金額は、株価に隠されたリベートであると述べています。このリベートを加味して、仮に現状のPERが20倍となっていたとしても、割安という判断になると考えられます。

画像5

最後に

ネットキャッシュ、初めて聞いた言葉ですが、まずは学んだ事を自分のものにする為にも、分析にも使っていきたいと思います。是非、読まれた事が無い方がいらっしゃいましたら、一度読んでみて下さい。

Have a nice day!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?