#6 EPSとPERの関係『ピーターリンチの株で勝つ』
前々回の投稿で、私が長く愛用しているジェットストリーム ボールペンの製造元である『三菱鉛筆』を分析させて頂きました。分析の1st Stepとして使用したのが、『ピーターリンチの株で勝つ』を通して学んだ「EPSの成長率とPERの関係性」でした。本投稿では、この点について、シェア致します。
言葉の定義
私自身は投資初心者の為、EPSとPERという言葉に慣れていない為、図にしてみました。(以下参照)EPS、PERという言葉は難しい感じがしますが、図にすると簡単な事だと分かりますね。
EPS=1株あたりの純利益 (会社の規模に応じて純利益が異なるので、1株あたりにする事で会社の規模をそこまで考慮せず、比較する事が可能です)
PER=株価収益率(株価÷EPS)
EPSとPERの関係性
そして、著者のピーターリンチは本の中で、以下の様に述べています。
適正に評価されたPERはどの企業についても同様に、その会社の成長率を荒らしている。『出展:ピーターリンチの株で勝つ』
つまり、現在設定されているPER(適正な成長率)と、EPSの成長率を確認する事で現在の株価が割安かどうかを判断する事が出来ると述べています。そして、導き出された考え方が以下の通りです。
三菱鉛筆は?
有価証券報告書の1ページ目でEPSを確認する事が出来ます。(黄色ハイライト)、まずは目で見て明らかなとおりEPSは成長していません。それで且つ、株価1,413円、PER 21.63倍(2020/5/11現在)をつけております。確かに財務的な健全性は高く、ネットキャッシュがあるものの、現状のEPSの成長率、在庫回転率、潤沢なキャッシュの使い道が分からない中では、厳しい結論に至りました。
まとめ、
EPSの成長率とPERを比較し、割安株か判断する1つの指標になる 但し、その他の指標を見ない事には最終的な判断は出来ない
あくまでも1つの考え方だと思いますが、数字が見えてくると面白いですね。
Have a nice day!!
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