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[昭和女子あるあるNo.9:携帯のアンテナを立て電波を探すとは]

毎週水曜日にゆる〜く更新。「昭和女子に贈るあるある辞典」です★

今週のお題は「携帯のアンテナを立て電波を探す」!
ラジオ投稿ノリでお楽しみください。

あれは初めてできた彼氏を家に招待した日のことだったわ。
もう⚫️十年前のことになるわね…
待ち合わせ場所で私を見つけた時に、振ってくれる腕の角度がサイコーによかった彼だったの。遠目から見てもイケメンだったわ。
でもね、二人の仲を引き裂く事件は、私の部屋で起こったの。
二人で座ってビデオなんか見ながら過ごしていると、不意に彼の携帯が鳴ったのよ。

着信相手は彼の先輩。
「ちょっとごめん」通話ボタンを押す彼。
「もしもし?…もしもし?…切れたわ」

1分ほど経たないうちに再び着信。

「もしもし?もしもーし…また切れた」
そこでようやく
「ここ圏外やん」

携帯のアンテナを伸ばし、振り回す彼。まるで宇宙人と交信しているかのようだった。
それでも電波は届かない。
今度は立ち上がって部屋の中をウロウロ。
なんかもう何かの宗教的儀式を思わせる雰囲気。
それでもダメ。

それもそのはず。彼の携帯はdocomoなんだもの。この辺りはauじゃないと通じないのよ。近所のおばあちゃんでも知ってるわ。

それでも彼は諦めず、窓を開けて、携帯をもった手を空に向かって突き上げたその時
「立った!1本やけど立ったで!」
まるでクララが立ったかのように喜んでたわ。
窓から見える地元の山がアルプスの山に見えたくらいよ。
そして次の瞬間、
「なあ、これどうやって電話するん?」

そりゃそーでしょうよ。当時はマイク機能もないんだもの。そんなに電話から遠かったらできないわ。なんてあほなのかしら。

恋が終わった瞬間だったわ。

投稿者:大阪府某市 それでもやっぱりガラケーが好き❤︎さん


このアカウントでは昭和生まれの女子たちが

「あったあった・笑」
「知ってる」
「懐かし〜」

なんて思えるようなモノ、コトを
マジメっぽいようでそうでもない解説文と
シュールなイラストで紹介しています。

仕事や家事や育児で毎日忙しい昭和女子たちの癒しに
少しでもなれますように。

🔷Xでも見れたりして


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