見出し画像

ドイツ旅行day1🇧🇪|金融の中心地、フランクフルトへ

今日は早朝の電車でパリを発ち、ドイツのフランクフルトに向かいます!

日の出とちょうど同じくらいの時間にホテルを出発。フランクフルトへ向かう電車が出発するパリ東駅はあまり治安が良くないと聞いていたから早朝移動はちょっと心配だったけど、乗ったメトロの路線は清潔で明るくて危ない雰囲気は全く感じなかったし、メトロ直結の東駅構内も朝から人が多く活動していて治安の悪さを感じることはほぼ無かった!

早朝のパリ東駅
駅を一歩外に出ようとすると一気に危ない雰囲気を感じたので構内を出るのは断念

3度目の正直、フランス3度目の長距離列車は定刻通りパリを出発。もうストライキのせいで空港で一夜を明かしたのも遠い昔のことに思える(笑)
フランス旅行の思い出に思いを巡らせているうちに列車はいよいよドイツへ。カールスルーエ、マンハイムといくつかの駅を停車し、ようやくフランクフルトに到着!フランスもドイツも車窓からの風景はずーっと似たようななだらかな牧草地だったけど、ドイツに入ると次第に工場や倉庫の並ぶエリアが増えてきて、ドイツの産業・工業の国としての側面を早速実感。

実はフランクフルトは観光地としてはそこまで見どころは多くないと聞いていたのだけど、それでもここに来ることを決めたのは、高校時代の担任の先生に会いに来たかったから!ちょうど私がフィンランドに来るのと同じタイミングでドイツに転勤して今フランクフルトに住んでいるとのことで、会いに来ました。
無事フランクフルトの駅で先生に再会!一人旅をしていると、旅先で知っている人に会える瞬間は一気に安心感を覚えるのを感じる。

フランクフルト中央駅
駅周辺はあまり治安が良くないらしく、私が着いた矢先にも駅前で乱闘が起きていた

午後はフランクフルトの市内を案内してもらった!
最初に向かったのはクライン・マルクトハレ(小さなマーケットホール、という意味)というマーケット。ここで先生おすすめのブルスト屋さんへ。ブルスト(Wurst)、というのがドイツ語でソーセージという意味だそう。
この日食べたのは、太ーいソーセージをお湯からあげて、皮を向いて、マスタードとちょっと固いパンと一緒に食べる、シンプルで素朴なメニュー。行列ができていたこのお店はパワフルで気の利くおばあちゃん2人がやっていて、笑顔があまりにも素敵で射抜かれそうになった(笑)

うまく撮れなかったけど、大きなシンク?でソーセージを茹でていた
私の中では「茹でるソーセージ=シャウエッセン」っていうイメージだったんだけど、
茹でるソーセージはドイツの本格的なソーセージってことなのか、と勝手に納得
完全にパンで隠れてしまったけどマスタードとの相性が絶妙だった!
迫力満点のお肉屋さん

その後は大聖堂と、市役所のあるレーマー広場を見学。
大聖堂はカトリックの教会にしては案外シンプルだったけど、赤い内装が綺麗な建物だったな。

この辺りではDom(ドーム、大聖堂)といえばここを指すそう

レーマー広場は中世ドイツらしさが残る町並みが印象的でした。
フランクフルトは第二次世界大戦でかなりの部分が焼失してしまったらしく、その結果今は近代都市の町並みのイメージが強いけど、その中にもこうやって当時の様子に思いを馳せることができる場所が残っているのは良いなあって思う。
ドイツ人の友達から
「フランクフルトは"バンクフルト(金融の街)"と言われるほどで、例えば南部のミュンヘンとかと比べると観光客ウケするような可愛い町並みはない」
と聞いていたけど、ここでその雰囲気を少しでも味わうことができて良かった!

この木組みの家がこの辺りの特徴的な建築らしい

その後はマイン・タワーという高層ビルの屋上展望台へ。
旅をするとき私の中で掟のようにしていることがあって、それが「村でも町でも新しく訪ねていったところは必ず高いところへ登って見よ(宮本常一という民俗学者の父が残した十箇条より)」。
行く先行く先で「その土地の中で高いところに登ろう」と考えていると、そこから何が見えるかだけじゃなくて、そもそも高い場所が何なのかを知るだけでもその土地の特徴が分かったりもするなと旅を重ねるうちに気付いた。山なのか、丘なのか、教会の塔なのか、電波塔なのか、そしてフランクフルトのように高層ビルの屋上なのか…。高い場所は遠くからも見えるから、その場所で暮らす人たちが何を自分たちのシンボルと捉えているのか、何を中心に町ができていったのかに思いを巡らせることができる場所でもあるのかもしれないね。
東京にいるといくらでもビルがあって高い場所って全然特別じゃないけど、ヨーロッパでは案外高層ビルって少なくて、だから旅先では丘や教会を探して登ることが多かった気がする。だからフランクフルトで久しぶりに高層ビルにのぼって、東京に帰ってきたような気持ちになった(笑)

こういう高層ビルが立ち並ぶ町並みは久しぶりに見た気がする

その後は先生おすすめのカフェでりんごジュースとりんごケーキを食べた!
フランクフルトはシードル(りんご酒)が有名で、なんとなくそのイメージでりんごのものを食べよう!と思って頼んだりんごジュースとりんごケーキが大正解!お腹も心も満たされた…。

フィリングがたっぷりの幸せなケーキ

ところで、お会計のときにお店の人がケーキの値段を入れ忘れちゃっていたようで、
「ケーキの値段入ってませんけど」
って言ったら
「あらやだ、ほんとね。まあ良いわよ、おまけ!」
って言ってただにしてくれたのはびっくり!最初ドイツの物価がありえないくらい安いのかと思ったけど、そうではなかったらしい(笑)実はさっきのマーケットでも同じようなことがあって、子どもの分のソーセージをただにしてくれたんだよね。ドイツ人って真面目な国民性のイメージがあったから、そういう「ゆるさ」みたいなものが感じられる機会が多くて、私にとっては意外なドイツ人の側面を知ることができた。

色んな人から「せっかくドイツに行くのにあえてフランクフルト?(観光客向けではないよ、って意味でね。)」と前評判は散々だったけど、ガイドしていただいたおかげでたくさん発見がある充実した1日になりました。Danke(ドイツ語でありがとう)!

--
久しぶりに会った先生と話すのを楽しみに来たのに、旅の疲れで熱を出し一晩寝込んだよトホホ

読んでくれてありがとう!Danke!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?