Hello Espooイベントで市民参加について考えた
今日はHello Espoo Eventという、アールト大学キャンパスと私の住んでいる寮があるエスポー市のイベントに参加してきた!
このイベントは特に海外からエスポー市に移り住んできた人たちをターゲットにしているようで、エスポー市の福祉サービスやレジャーを担当する公共・民間の団体がブースを出したりプレゼンをしたりしてくれました。
まず最初に驚いたのが、めちゃくちゃ子連れで参加している人が多いこと!
イベントには子ども向けのプログラムが組み込まれていたからもちろん子どもにも参加して欲しいっていう趣旨ではあったんだろうけど、こういう市のサービスに関するイベントに子どもがこんなに参加しているっていうのがなんとも不思議な光景だった。シティプランについてのプレゼンの間に子どもたちが飽きてどんどんざわざわし始めたときは、プレゼンの内容と場の雰囲気のアンマッチ感に思わず笑ってしまった(笑)でも冷静に考えると、こういう場所に子どもを連れた世代の人たちが中心になって参加できるのはすごいし大事なことだなって思いました。
そして市民をエスポー市のまちづくりに巻き込んでどんどん盛り上げていこう、っていう雰囲気をものすごく感じた。
そもそもこういう誰でも気軽に参加できるイベントで住民にサービスを紹介する機会があるっていうだけでもオープンな雰囲気を感じるし、各ブースにエスポーのシティプランについて興味のあることを聞きに行ったら喜んで色んな話をしてくれて担当の人を紹介してくれた。それからシティプランの担当の人と話したとき、私がアールトの授業でエスポー市が実施した住民アンケートを研究のために使ったよ、っていう話をしたら、その担当者の方がその授業の先生と知り合いだったり。過去にはその先生の授業で学生がエスポー市に具体的な提案をするっていう授業もあったのだそう。
行政、市民、大学がちゃんと絡み合って機能しているのだろうなというのがこのイベントからだけでもひしひしと伝わってきました。
シティプランを勉強しているとどうしても色んなことを「東京」っていうレベルで考えてしまうのだけど、このイベントに参加してやっぱりそのレベル感は広すぎるのだろうなとも思いました。
例えばエスポー市は人口で言えば東京都の各区と同じくらいの規模。今のフィンランドには日本の都道府県に相当する行政区分は存在しないから純粋に比べることは難しいけど、こうやってイベントに行けばお互い顔を合わせることができたり、1人と話せば共通の知り合いがいたりするくらいの規模感だからこそ、一人ひとりが「自分も地域に参加している」という意識を持つことができるのかなと思いました。
これまでは東京と同じ首都ということもあってなんとなくヘルシンキにばかり関心を持っていたけど、観光からは外れてより生活や仕事のための拠点という性格を強く持っているエスポー市の面白さにも気づくことができました。
今一橋のゼミで書いている卒論も、最終的にテーマを決めたきっかけはエスポー市の環境に感動したことだったから、原点に返ってきたとも言えるかもしれない(笑)
ここでできたつながりを生かしてさらに色んなところを見てきたいです!
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今日の会場だったLippulaiva Libraryという図書館も、ヘルシンキ中央図書館より規模は小さいけど素敵な空間でした^^
読んでくれてありがとう!Kiitos!
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