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いざ、ストックホルムへ!|DAY20~22

9/17(金)~19(日)の3日間でストックホルムに行ってきました!
KY主催の新入生&留学生向けの新歓旅行的な位置づけのイベントです。行き帰りの船で2泊なのでストックホルムの実質滞在時間は6時間しかありませんでしたが、船での時間も現地での時間もとっても濃密な3日間でした!

スケジュール概要

【1日目】
14:30 寮発
15:00 Olympia Terminal着
16:00 出港
【2日目】
10:00 ストックホルム着
11:30 ストックホルム図書館
12:30 ストックホルム中央駅地下見学
13:00 ストックホルム市役所ツアー
15:00 Drottningattan

1日目 

クルーズ船でヘルシンキからストックホルムへ

出発はヘルシンキの南部に位置するPort of HelsinkiのOlympia Terminal。Port of Helsinkiは今回私が訪れたストックホルムの他に、タリンやサンクトペテルブルクなどへの定期便、それから貿易港としても使われている港です。

Olympia Terminaの入り口。Satamatalo Hamnhusetはこの建物の名前と思われる。
中はこんな感じ。一応パスポートのチェックがある。

私が乗ったのはSilja Serenadeという船。エストニアのTALLINKという船会社が運行するストックホルム⇔ヘルシンキ(途中オーランドのマリエハムンを経由)便。
このルートはこの船ともう1つSilja Symphonyという2つの船が運行していて、2船が交代で毎日両都市を行き来するようになっているみたい。船のメインフロアにはズラッとブランドショップやレストランが立ち並び、カジノや免税店もあって、乗っている間も自分が船に乗っていることを何度も疑ってしまった(^^;)乗るときは気づかなかったけど、私達が行き来できるのは6~12階だったんだけど、車も乗れるみたいだからそれより下はおそらく車が乗っていたのかと。どんな船で行くのか全く知らなくて、シャワーもレストランもないような船をイメージしていったら想像もしてなかったような巨大&豪華船で初っ端から大興奮でした笑
今回は学割?団体割?でだいぶ安くしてもらったみたいだけど、普通に買っても一番安い(といってもシャワーも洗面所もついてるきれいな部屋)チケットなら89€なので、ここまで楽しめてしかも宿泊と移動合わせてこの値段ならかなりお手頃だなと思いました。

想像と違い過ぎて「え、私これに乗るの??」ってなった
一番のメインフロア。夜はここでコンサートやショーも開かれる。
デッキから眺めた夕日。
夜はダンスショーを満喫した^^

ヘルシンキ出てすぐとストックホルム着く前はかなり小さい島の間を抜けて行っていて、いわゆるArchipelago(多島海域)といわれるエリアがあることを実感しました。フィンランドにはコテージ文化があるけど、このArchipelagoはコテージを持つのに人気な場所の一つ。船からも北欧らしいかわいい家がたくさん見えました。

キャビンは同じアールトだけどもっと北の方にあるミッケリキャンパスから来てるベトナム人の女の子2人と同じ部屋だった!ミッケリキャンパスの子とはこれまで全く関わりがなかったから色々話聞けて楽しかった〜

2日目

と、ストックホルムに着く前から大興奮の1日目を終えて、朝10時ごろにストックホルムに到着(ストックホルムはヘルシンキより1時間遅いので、実質片道19時間の旅)!

船を降りたら最寄りのメトロのGärdet駅まで徒歩15分ほどの移動。看板の表示からフィンランド語が消えて、スウェーデンに来たんだな〜と感じさせられました(フィンランドは公用語がフィンランド語とスウェーデン語なので、スウェーデン語を見ること自体はフィンランドでは日常です)。

スウェーデンの行政区分

ここでスウェーデンの行政区分について簡単に解説。
スウェーデンは日本と同じように県の下に市が存在するという仕組みです。特徴的なのは、県は県でも国の出先機関であるレーン(län)と、県民を代表するランスティング(Landsting)という2つの行政機関が存在すること。ただ地理的な区分としては日本と同じイメージ。普段あんまり意識せずに使っているけど、スウェーデンの首都はストックホルム県ストックホルム市、なのでストックホルム市のことです。千葉県の県庁所在地が千葉市、みたいな感じかな。この後の話でちらほら出てくるので先にざっくり書きました。

ストックホルムの交通事情

スウェーデンの公共交通機関はそのストックホルム県ランスティングが所有する公営交通(通称:SL)よって運営されています。
SLを利用するには
・プリペイドカード(20SEK*)を購入してチャージ
・SLアプリ上でQRコードのチケットを購入
・タッチ決済可能なクレジットカードで直接入場
の3つの方法があります。プリペイドカード自体が有料なことやチャージの手間を考えると、アプリやカードで支払ったほうがお得で簡単。現金を使うことはほぼ想定されていないんだろうなと思うほどキャッシュレスが進んでいることを伺わせる支払い方法。ただ確かに観光客からすると、日本のように毎回切符を買うかチャージしなければいけないよりも、アプリやカードだけで支払えるのはとっても楽でありがたいなと思いました。
私は今回アプリ上でQRコードの切符を購入しました。料金体系としては決められた時間内はSLの乗り物はバスでもメトロでも乗り放題。どこまで行っても値段は同じ。私は24時間を買うか75分を都度買うか迷った挙げ句75分を1日で3回購入しました(75分のチケットは39SEK。結果的に24時間を買うより安く済んだ)。この時間制の料金体系はヘルシンキと似てます。75分間で目的地までの往復を済ませられることってほとんどないので、個人的にはもっと短い時間で良いから安くして欲しいと思ってしまいます(^^;)
*スウェーデン・クローナ。20SEKは今だと約280円。

左がチケットの画面。75分間はこのチケットでゲートを何度でも自由にくぐれる。
右はルート検索の画面。SLのアプリでチケットもルート検索も全て完結するのは便利!
地下鉄の改札。ここにさっきのQRコードかタッチ決済可能なクレカかSLカードをタッチして入場する。
地下鉄の中の様子。座席の並び意外は日本とあまり変わらない。

ストックホルム市立図書館

そうしてSLのチケットを購入し、最初に向かったのはストックホルム市立図書館。なんで19時間かけて来てまで図書館!?と思われるかもしれませんが、一目写真を見て絶対行ってみたい!と思っていたのと、つい最近ヘルシンキの図書館に行きものすごく感動して北欧の図書館に興味が湧いていたので、中心から少し外れたところでしたが足を伸ばして見学に行ってみました。

円形の建物が特徴的なストックホルム市立図書館。

中に入ると…なんと工事中(゚Д゚)でも美しい円形の本棚と閲覧室の様子はしっかり伝わってきました。

本のカバーがどれもカラーだから余計に綺麗!秋田の国際教養大の図書館にちょっと似てる。

この間書いたヘルシンキの近代的で多機能な図書館とは正反対に、いかにも図書館!という古典的な雰囲気の図書館。全く違う印象の図書館でしたが、どちらもそれぞれの個性とこだわりが感じられて見応えばっちりでした。

地下鉄駅のアート見学

次の目的地に向かう途中で、T-centralenというの地下鉄の中心駅の地下を見学。

地下鉄ブルーラインの乗り場のエスカレーター近く。

実はストックホルムの地下鉄の各駅はアートが施されていて、このことから「世界一長い美術館」とも言われるほど。私の中では駅というと朝せかせかと通り過ぎる場所、帰りに疲れ果ててたどり着く場所、というイメージなので、駅という空間がこんな芸術的な空間になるなんて、なんて贅沢なんだ!と感動でした。

ストックホルム市役所

そして次に向かったのはストックホルム市役所。どの観光ガイドブックでも1,2番目におすすめされている人気の観光地であり、そしてあのノーベル賞の授賞式が行われる場所でもあります。中に入るためには1時間ごとに行われるツアーに参加する必要があるので、やや小走りで入り口へ。なんかこの目的地へ急ぐ感じ、中高時代の研修を思い出した笑
ここからは市役所ツアーのネタバレが含まれますので、自分の目で見るまで知りたくない!という方は下までピューッとスクロールしてください笑

まず最初に案内されるのがThe Blue Hallという広場。ノーベル賞授賞式のバンケットの他、公的な授賞式などが開催される場所です。でもどこを見渡してもBlueの部分が見当たらない…。これはこの建物を設計したRagnar Östbergが気が変わりやすい性格で、元は「水の都」と言われるストックホルムを象徴するためにレンガを青く上塗りするつもりだったのを、あまりにも素のレンガが美しいので結局塗り直さなかったことから名前だけが残ったというのが理由なんだって。
後ろに続く階段は、会場に降りてくるゲストが緊張していても一番美しい姿勢で降りられるように様々な工夫が凝らされているそう。階段の幅、目線を向けると良い姿勢が保てるようこっそり掘られた星マーク…。私もノーベル賞受賞者のつもりで階段を降りてみた^^

The Blue Hall
ルネサンス様式とスウェーデンの建築様式をかけ合わせてデザインされた部屋。

次に見学したのは市議会の議場。
高い天井が印象的な贅沢な空間です。この柱が見えているのもやっぱりRagnarの気分が変わったせいらしく、本当ならこれを覆うはずだった予定を変更して後から絵を書き足したんだそうです。

木の枠組みが見える天井が印象的。

次は"The Gallery"と呼ばれる廊下のように細長い部屋へ。この柱の後ろにある絵画は、窓に向かって座る人もそうでない人も平等に席からの眺めを楽しめるようにと、窓からの眺めの鏡になるように描かれたのだそう。結構レストランとかで眺め見える見えないで席譲り合う、みたいなことって結構あるな〜と思い、素敵な発想に感激しました。
この部屋はもしかしたらノーベル賞を取る意外に皆さんがここで式を開ける次の方法かもしれない出来事が行われます。……結婚式です!
ここでの結婚式はとっっても人気で、なんと1日に75組ものカップルが式を挙げるんだって!だから当然式の時間も短く、ロングバージョンで3分、ショートバージョンだと30秒という短さらしい!!!笑それはロングじゃないだろ!と思わず突っ込んでしまいましたが、それでも価値があると思えるほど眺め、建築、絵画の美しい空間でした。ストックホルム在住でない人も挙式できます。

廊下のように長く続くThe Gallery。
窓の外の景色を鏡のように描いた絵画。

最後に見学したのが”The Gold Room”と言われ、その名の通り金色の部屋。金のモザイク画がエジプトを連想するような、他の部屋とはまた少し違う雰囲気を感じさせます。ノーベル賞授賞式の後のダンスパーティーが開かれるのがこの場所。ちょっとここら辺は結構疲れてたせいで解説はあんまり覚えてません()

他の部屋とはまた少し情緒の感じられる部屋。
ここでダンスパーティーとか、超テンション上がるだろうなあ。

ツアーを終えた後は建物の周りをお散歩。まさに「水の都」というのにふさわしく、日の光を浴びて輝く水辺の景色と市役所の赤レンガのコントラストが最高で、私はストックホルムの中で1番美しいと感じたスポットでした。悲しいことに逆光で全然良い写真が撮れなくて、中途半端な写真を載せるのは悔しいので自粛します(;_;)

歩行者天国Dtottningattan

そしてストックホルム観光の締めくくりはDrottningattanと言われる歩行者天国へ!午前中に行った図書館の近くは「日曜日の日中の割に人が少ないな〜」という印象だったんだけど、さすがにこの中心地まで戻ってくるとすごい賑わい。地元の子かな〜と思われれる女子大生や海外から来たのかな?という雰囲気の観光客まで、色んな人がこの通りに集まってました。市役所の近くやヘルシンキと違って雑多な雰囲気という感じ。賑やかな分、いかにもヨーロッパの町並み!という閑静な雰囲気とはまた違う空気感でした。私の中では勝手に閑静な表参道の近くの、雑多で賑やかな竹下通り、みたいなイメージの通りでした。

Drottningattan入り口。絵を描いてる人がいた。
奥に行くともっとすごい人で賑わってた!

船に帰ってからはひたすら寝ました。船の揺れなんか全く気にならず、12時間死んだように眠ってとっても元気になりました^^

3日目

10:30にOlympia Terminalに無事帰港!
久しぶりにフレッシュな野菜を食べたくなったのでスーパーに寄って寮に帰りました。

備忘録も兼ねて、今回行き損ねた場所を。
・IKEA(ミートボール食べたかった…)
・ストックホルム宮殿(衛兵の交代式が見応え抜群だそう。)
・ガムラスタン(町並みの綺麗な旧市街。)
この留学中、もう一回ストックホルム行けるかな〜。
6時間の滞在は見たい場所を全部回るには短すぎたけど、それでもヘルシンキとはやっぱり違うストックホルムの雰囲気を十分に感じられたとっても楽しい旅になりました。やっぱり旅って良いな!
Moi!

《9/24追記》
■なぜEU圏内の移動なのにクルーズ船内で免税が受けられるのか(EU内の移動には通常免税は適用されない)
→途中フィンランドとスウェーデンの間に位置し、EU圏外であるオーランドのマリエハムンを経由するから。マリエハムンに着くのは真夜中だし、実際そんなに人乗り降りするのかなと思ってたけど、船内で免税できるようにするために経由してるのかもしれないです。

■日曜日のストックホルムが空いてる話について
→すっかり忘れてたけど、キリスト教圏の国では安息日として日曜日は休業するのが普通。最近は営業してるお店も増えてきているみたいだけど、ドイツとかはまだかなり厳しい規制があるみたいです。

《10/3追記》
■ヘルシンキとストックホルムの違い
よく北欧というひとくくりで語られることが多いけど、歴史的な背景や国民性が実は各国大きく違う、っていう話を行く前から結構聞いてたから、それを比べるのも今回の楽しみの一つだった!行ってみて1番違いを感じたのは、スウェーデンは豪華絢爛、ヘルシンキはシンプル/スタイリッシュという雰囲気の違い。例えば同じ市役所、図書館っていう2つの公共施設はどちらも行ったけど、まさにその雰囲気の違いが明らかだなって思った。スウェーデン発のIKEAも確かにデザインはシンプルだしスカンジナビアデザインは全体的にシンプルなのが特徴って言われるけど、やっぱり王国・大国としての背景を持つスウェーデンの建築はその歴史を感じさせる重厚感と豪華さがあるなって思いました。

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