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フィンランドの一大イベント、ワップで春の喜びを感じた1週間

5月1日はフィンランドでVappu(学生はWappuと書いてワップと呼んでいる、なぜ2通り呼び方があるのかは謎)と言われる大きなお祭りが開かれる日。他の国ではメーデーと言って労働者のための日とされることが多いけど、フィンランドでは労働運動ではなく子どもから大人まで誰もがピクニックをしてお祝いをする、最も大きなイベントの一つ。
こっちに来る前はフィンランドではメーデーがこんなにもみんなが待ちわびる特別な日だなんて知らなかったけど、ワップの1週間くらい前からキャンパスもすっかりお祭りモードでその雰囲気に存分に浸ることができた!

私はワップのちょうど1週間前くらいまで海外に出かけていたのだけど、帰ってきたらキャンパスがなんだか異様な雰囲気に包まれていてびっくり(笑)フィンランドの大学にはギルドと呼ばれる、学部やプログラムごとの学生組織みたいなものがあるのだけど、そのギルドごとに色の違うオーバーオールを着る文化がある。ワップを前にしてキャンパスにはオーバーオールを着た人たちが昼からバーベキューをしたりミニゲームをしたり、とにかくお祭りムードが広がっていました。

最近だいぶ薄着でも外に出られるくらいの気温になってきて、晴れの日も結構増えて、そして日の出が5時、日の入りが9時半近くで日がとっても長くて、ようやく長い冬が明けたんだなあというのを感じる。
きっとフィンランドでメーデーがみんなにとってこんなに楽しいイベントになってきたのも、その春を喜ぶ気持ちと関係があるのかもしれないね。

今回は写真多めで行きます。
少しでも春の楽しいフィンランドのこの雰囲気が伝わると良いな!

ワップまでのカウントダウン。
各ギルドが担当して作っていたみたい
Mechanical Engineeringのオーバーオールカラーでペイントされた戦車。
ギルドのマスコット的存在なのだそう。
キャンパスに突如ピンクの戦車が現れるって愉快すぎでは?(笑)
各サークルが出してるミニゲームを回るイベント
こっちに来て最初ちょっと戸惑ったほどみんなほんとに真剣にこういうミニゲームやるんだよね。
今ではフィンランドのキャンパスカルチャーのそういうところが大好きになった。
äpyというワップのための雑誌があって学生がそれを街なかに売りに行くのだけど、恐らくその拠点。
このプレハブではワップのためのラジオも配信されてるらしい!
ヘルシンキ市内にあるエスプラナーディ公園のワップイヴの様子
風船やサングラスが売られていて、フィンランドではこれまで見たことないようなお祭りの雰囲気!
ワップのハイライトの一つ
ヘルシンキのシンボルでもあるマンタという銅像に、高校卒業の証のキャップを被せるイベント
帽子を掲げてマンタに帽子をかぶせるまでのカウントダウン!
Dipoliというアールト大学の大きなホールで開かれる前夜祭
Engineeringの学生は5月1日になる日の深夜0以降、彼らだけが持っている帽子を被ることが許される
長いワップウィークのゴールはメーデー当日、Kaivopuistoという公園に集まってみんなでピクニック
結構天気怪しかったけど、なんとか晴れてくれて良かった!
ワップの食べ物①:Tippaleipä(ファンネルケーキ)
もっとふわふわしてるのかと思ったらカリカリでびっくり
甘さ控えめで、ハマったら癖になりそうなお菓子
ワップの食べ物②: ドーナツ
ワップの時期ドーナツを食べるらしいんだけど、正直普通のドーナツと何が違うのか分からんかった。
これは中にキャラメルソースが入ってるドーナツ
美味しかったからオールオッケー!
ワップの食べ物③:Sima(蜂蜜酒)
蜂蜜酒って書いたけど、今は砂糖とブラウンシュガーで作るのが主流らしい
レモンの皮を煮出して、さらにジュースも絞るから、レモンの良い香りが爽やかな飲み物になる!
一晩置いたあとにジュースを濾してさらに3日ほど常温で寝かせる
どうやらブラウンシュガーの成分が違うものを使ってしまったらしく、本来なら微炭酸になるはずがめちゃくちゃドロっとした濃厚なシマが完成()
レシピ教えてくれた子はアルコールが入ったシマまで作っていてびっくり!

ちょうどワップの時期日本から家族が遊びに来ていて、友達から「ワップの日は本当に街中人がすごいから家族が来るのはちょっと心配」って言われていたけど、結果的には普段と違うフィンランドの雰囲気を家族と一緒に味わうことができて良かった!
これまで大学で親しくなった友達とも公園でたくさん会えて、お祭り気分のおかげで会話もはずんで、こうやって誰でもハッピーになれてみんなに愛されているイベントがあるって素敵だなあって思いました。

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春のフィンランドの楽しさに気付いてしまった

読んでくれてありがとう!Kiitos!


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