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フィンランドでディープなサウナに挑戦!

今日はSompa Saunaという、ヘルシンキの中心部から少し外れた場所にあるパブリックサウナに行ってきた!

フィンランドには人口の半分近い数のサウナがあると言われていて、だから私も
フィンランドに来たらいつでもすぐにサウナ行けだろう、って気持ちで来たんだよね。でも案外ヘルシンキでサウナに行こうと思って探すとあんまりなくて、フィンランド人に聞いてみたら、どうやらみんな自宅にサウナがあるから私みたいな人が立ち寄れるようなパブリックサウナは案外少ないらしく。
で、今日行ったSompa Sauna(ソンパサウナ)はその数少ないパブリックサウナの1つです。

駅から歩くことやく10分。
開発中のエリアの沿岸部に唐突に現れるキリンのゲートがSompa Saunaの入り口(なぜ?)

と言ってもこのSompa Sauna、ちょっと他のパブリックサウナとは色々違うところが!
まず、このサウナは無料!
それは薪の調達や準備、サウナの管理まで全てボランティアと寄付で成り立っているからなのだそう。
そして凍った海が本当に真横にある!
日本でサウナに入ると間に水風呂を挟むことが多いけど、積もった雪にダイブしたり凍った海や湖に穴を開けてそこに入るのがフィンランドスタイル。この間行った別のサウナや寮のサウナは近くに飛び込めるような場所があまりなかったんだけど、ここはちゃんとあります。真冬の氷点下で凍った海に浸かりたい方はぜひこちらへ(笑)
それからちょっとだけマニアックなことで言うと、サウナを暖める方法が電気式ではなく薪式なこと。
加熱方法の違いは正直私もあんまり意識したことがなかったんだけど、たまたま今日サウナにいたおじさんが「ここのサウナは薪式だから特別だよ。電気式だと空気が乾燥するけど、ここは薪式だから空気が水分をたくさん含んでるんだ。」って教えてくれた!確かにそう言われてみると肌の潤い感もそうだし、あとは薪を使ってるからちょっとスモーキーな香りがして、一層濃厚なサウナの空気を感じた(笑)

フィンランドでは缶やボトルを返却するとデポジットが返ってくるんだけど、
それを集めてヒーターを買うお金にしたりしているらしい

24時間365日いつでも空いてるって聞いてたから大学が終わって昼過ぎにルームメイトと一緒に行ってみたら、木の板をチェーンソーで次々切ってるおじちゃんやら水を運んでいる兄ちゃんやら、何やらまだみんな準備している様子。新参者の私たちは勝手が分からず、しばらく見ていたら
「まだ準備中だからサウナがあったまるまではまだ1時間くらいかかるよ」
って教えてくれたので、しばらく室内に移動して待機。
(ちなみにそのサウナがまだ準備できていない段階で、70代と思しきおばあちゃんが颯爽と凍った海の中に入っていったのはさすがに圧巻でした・・・)

薪割り小屋
薪を作るスピードが半端じゃない!

そしてしばらくして戻ってきたら、すでにたくさんの人がサウナに!
そんなに広いサウナじゃないから、10人くらいでぎゅうぎゅう詰めて、外で涼んだり海に飛び込んだりするためにみんな交代でサウナに入る感じ。噂には聞いてたけど、本当に何も来てない裸のおじちゃんもたくさんいました。
少し余談だけど、”フィンランド人が自分と違う人に対して寛容なのは、小さいときからサウナで男女関係なく色んな人の裸を見て育ってきたから"、っていう話を聞いたことがあって。確かにこういう場所でここまでみんなオープンなのが当然の場所で育ってきたら、「一人ひとり違うことが当たり前」っていう気持ちにもなれるのかもなあって思った。
日本にいたときは人前で水着を着る時期になると、スタイルだの体毛だのシミだのの広告やSNSが一気に増えて、「女はこうじゃなきゃ」みたいなことをめちゃくちゃ刷り込まれてたなって思って。でも今日のサウナは、みーんな体型だって体毛のあるなしだって色だってそれぞれ違うけど全然気にする必要がなくて、なんかそれがすごく気楽で良いなあって思った。違うことが当然だし、それを受け入れるというか、当然過ぎてもはや誰も気にしてない、みたいな。

更衣室という概念も存在しないオープンな空間

そして肝心のサウナと海の話をようやく!(笑)
サウナは、とにかく、暑い!!!!
私が入ったときは黄色いサウナハットをかぶったおじちゃんがストーブの横を牛耳ってて、とにかくロウリュ(熱した石に水をかけて、その蒸気でサウナを暖める)をするわするわ。1回は本当に全身がやけどするくらい熱くて身の危険を感じたから
「ちょっとやばい!!」
って叫んだら、他のおじちゃんに
「かがみなさい」
って言われた(^^;)蒸気が上にいくから、確かにかがむとだいぶ楽。かがみながら、
「これって防災訓練だっけ??」
って思って一人でちょっと笑ってしまった(笑)
外に出なさい、じゃなくてかがみなさい、ってどういうこっちゃ。そのときの部屋の気温で行ったら90度くらいあったんじゃないかな。

で、サウナはそれくらい暑いから、来たときはありえない!って思ってた海も、もはやちょっと気持ちよさそうに見えるわけです。
てなわけで、入ってみました。
が、もちろん氷点下の中で凍った海に入って温かく感じる、なんてことはなく、全身が絞られるみたいな気分でした。なぜか分からないけど、海に入る前にフィンランド人に
「とにかく寒くても叫ぶのは無駄。落ち着くことが大事。」
って言われたので、なんで叫んじゃダメなのかも、何でこんな冷たい海に入ってるのかもなんかもう訳分からないけど、落ち着いたふりして頑張ってみました。
冷たかったです。


冷たかったです。


今日はまあまあ暖かかったからか、氷自体はちょっと薄め?

悟りの境地にたどり着いた

これまでもサウナに入る機会は結構あったけど、かなりディープな世界に踏み込めた気がする!(笑)フィンランドで挑戦してみたかったアイススイミングにもようやくトライできて良かったです。

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フィンランド人の忍耐力はここから来る、って言う意味が分かった気がする

読んでくれてありがとう!Kiitos!




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