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【現役デザイナーが教える】 初心者向けイラレでチラシを作成する講座。# 02 イラレの特徴

#1ではチラシをつくるにあたって準備段階の説明でした。
まだ見てない方で興味のある方はこちらをご覧ください。
#2ではチラシ制作におけるイラレの特徴について説明します。
グラフィックデザイン初学者の方には少し戸惑ってしまかもしれない
画像の埋め込みや配置についてや、画像の解像度についてなど解説していきます。


Step01.イラレのレイヤーの概念はシンプル、簡単。

フォトショはオブジェクト一つ一つのに対してレイヤーがある為、たくさんのレイヤーができ、管理が大変だったと思うのですがご安心ください。
イラレのレイヤーの考え方はPhotoshopに比べてシンプルでカンタンです。

文字や背景などの大きなグループごとにレイヤー(階層)を作って
それぞれの階層にオブジェクトを入れていくイメージです。

レイヤー数の決まりはないですが
少ない方が好ましいです。トンボレイヤー、文字レイヤー、背景レイヤーの3つくらいがオススメです。必要に応じ増やしてください。

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便利なレイヤーの機能
背景レイヤーやごとにロックをかけたり
見えなくしたりできます。
これらの機能をうまく使いながらチラシをつくっていきましょう。


Step02.画像のファイル形式について

印刷物に配置する画像のファイル保存形式についてですが
僕がよく使うファイル形式は「psd」「eps」です。

psd(ピーエスディー)
背景透明や調整レイヤーを保持したまま配置することができ便利です。
データによっては容量が重たくなります。
cs以降はadobeも推奨しているみたいです。

eps(イーピーエス)
イラレでの表示を低解像度にすることができ
データが軽いのでサクサクに動きます。
ちなみに昔は、eps一択でしたが、最近はあまり使ってない気がします。
若い人はあまり馴染みがないかもしれません。

※あくまで私感ですが、この2つのファイル形式で入稿し、印刷トラブルになったことはないですが、印刷会社によっては使用不可なファイル形式もありますので確認してみてください。


Step03.画像のカラーモードについて

画像の解像度とカラーモードについて少し解説します。
Step03、04は少しフォトショの説明になります。

チラシを含め印刷物で使う画像のカラーモードは
基本的にCMYKです。

フォトショで画像を開き、上部メニューより イメージ→モード→CMYK

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RGBのまま、入稿してしまうと
印刷するときにCMYKに自動変換され
思わぬ色になってしまう場合があるのでご注意ください。


Step04.画像の解像度について

Step04もフォトショの説明になります。
配置する画像の解像度は300〜350pixcel/inchです。
フォトショップで画像を開き、
上部メニューよりイメージ→解像度をクリック

画像解像度入力画面の再サンプルをチェックをいれずに
解像度を入力すると連動して幅と高さの数値が変わります。
この幅と高さが実際に配置できる大きさになります。

画像3

イラレ上で配置する際はできるだけ100%以下のサイズで配置してください。
どうしても大きくする場合は120%までにしておいた方がよいです。
画像の鮮明度をチェックするにはプリントアウトしてご自身の目で確かめるのが一番確実です。
実際に配置する時の大きさよりも、あまりにも幅と高さが大きい時は
再サンプルにチェックをいれて幅と高さを縮める事ができる
ファイル容量の節約になります。


Step05.画像の配置について

イラレで画像をレイアウトする時
「配置」と「埋め込み」がありますが
基本的に「埋め込み」は使わないで「配置」を使いましょう。

画像を埋め込みんでしまうとイラレのファイルが重たくなってしまい
作業スピードが落ちてしまったり、画像に修正がはいった時に修正ができないので画像は配置することをオススメします。

配置する画像はイラレと同じ階層のフォルダ に
Linksというフォルダ を作ってそこに格納していきます。

画像4

それでは次に画像を配置していく手順をお伝えします。
今回は背景画像からつくっていきます。

【Step05-1】
ここからはイラレに戻ります。
背景レイヤーを選択し
上部メニューより
ファイル→配置

①配置したい画像を選択し
②リンクにチェックをいれる
③配置をクリック

画像5

リンクというのはリンクした先のデータを読み取りイラレ上で表示しているイメージです。

画像6

リンク配置された画像の情報は「リンクパレット」に表示されます。

以上でイラレの特徴についての説明でした。

次回
#3では
・イラレの小ワザ紹介
・グラフィックデザインはあしらいが大事
について解説していく予定です。よろしくお願いします。


#4では文字の扱いについて
・垢抜けたデザインはフォントが大事
・おすすめフォントの紹介
・文字ツールについて紹介します。

#5最終回
入稿についての説明をします。

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