見出し画像

⑤仕事復帰と合併症の不安

脅すつもりはないですが、是非こちらの記事をご覧ください。https://toyokeizai.net/articles/-/413386

今回発信したいことは、何があっても血糖値を常に可視化すること。高血糖の場合インスリンをすぐに追加打ちし、高血糖状態を防ぐこと。ここの解決方法はインスリンポンプとリブレやDexcomです。

しかし高血糖を防ぐには、どこでもいつでもインスリンを追加打ちできるか。ここは周辺の理解も必要なため、カミングアウトのメリットについて記載します。

ドクターは低血糖にとても注意を促してきます。慣れてしまうと体が気づかず低血糖状態で最悪の事態の可能性が高いからです。合併症リスクを回避する事にフォーカスすると血糖値のリアルタイムでの可視化・追加打ちの環境です。

仕事をしながらの血糖値管理はとても難しいものでした。慣れるまでは。そのプロセスについて書きたいと思います。

カミングアウトまで

Ⅰ型糖尿病を発症する前から、従業員数2,000人規模の会社に勤めています。上場している事もあり、2014年ぐらいだったかな?ダイバーシティなるものもしっかり存在しています。社内報で女性管理職で持病あり。的なテーマでも明確に私はⅠ型糖尿病であることをカミングアウトしています。

インスリンポンプを堂々と出しインスリン投入もしますし、リブレをつけていた頃はピッと腕にかざして あー高血糖!!あーー低血糖!と平気で発し、低血糖の場合は無言でアシスタントさんがたっかいチョコをデスクにおいてくれます。周りの理解と協力にとても助けられています。簡単に理解してもらえたわけではないですし、とても嫌な思いも沢山しました。

みんなの前で注射が打てない・・トイレで打つ時間を見つけられない。カミングアウトをする事で周りに理解してもらえない可能性がある。偏見の目で見られるかも。そもそも病気であることを知られたくない。など様々な意見があると思います。

しかし、人にどう思われようともインスリンを投入しないといけない事実は何も変わりません。いかに自分の健康維持が出来るか、血糖コントロールをするために人の目や意見など1ミリも関係ないのです。

カミングアウトする事で必ず聞かれる事上位3つ

①え!?糖尿?太ってないのに!お酒が原因?→1型の存在をそもそも知られてないです

②食べられるの?お酒飲んでいいの?→適度な量は許されてます

③治るの?→今のところまだわかりません・・

そしてご理解頂けたどうかは不明でも、低血糖の症状と対処方法を必ずブドウ糖を定期的に配布。汗だくで意識朦朧としてたら、口に最低4つ入れてくださいと伝える。事です。

復帰後、一番悩まされたのは朝の低血糖。自宅から約1時間程度通勤するのですが電車の中での低血糖。ここは次回細かく記載します。

そして合併症予防

Ⅰ型は生活習慣病が原因ではないため、何を食べても良い。しかし暴飲暴食はどんな人でも脂質、カロリー・糖質過多になってしまう。

しかし、脂肪と糖は最高の組み合わせ。やめられないです。

糖質10g(1カーボ)で50血糖値があがると言われているため、今の数値を即座に確認してどれぐらいの糖質をとるべきかを判断する必要がある。しかし低血糖中はなかなか5分以内で目に見えて数値があがるわけではないので焦りが生じ高血糖を繰り返してしまう。

食事制限ないって言うたのにあるやんけ!というツッコミを待ちつつ食事で自分ルールがあります。

1回の食事で糖質70g以下。生野菜を食べない日はイージーファイバーを2本コーヒーに入れる。ビタミンCを毎晩サプリで補う。お昼が肉なら夜は魚。お酒は週1は泥酔寸前まで飲んでもOK。家では基本飲まないのでなんの苦にもならない。

一応、ロカボの定義は1日糖質120g以下を推奨。一般的には1日糖質を300gぐらい摂取していると言われています。まぁ俗にいう腹八分目ってやつを心掛けてます。

そして大事な定期的な血液検査、半年に1度の眼底検査、そして何より通院しドクターにしっかり診てもらう事で合併症のリスクは減少されると思っている。

a1cの数値が重要ですが、低血糖を起こしすぎて低いa1c数値は何の意味もない。そのためリブレやdexcomなど血糖値の推移が常に把握できる機械はとても重要だと思っています。

しかしインスリンポンプやリブレなどは体に常に機械を付けているため、年頃の人は必ず躊躇するそうです。パートナーが出来た時にいつカミングアウトしようか、お腹を見られる機会がありどう説明しようか。引かれるんじゃないか?私ももちろんパートナーに伝える時はとてつもなく躊躇した。病気になったことを知っている人へのカミングアウトは気兼ねなく伝える事ができた。はじめての人の時は徐々に食事のシーンで伝える事でなんとか乗り切った。逆に恋愛面では伝える人、あえて伝えない人を自分の中で判断し、距離感の保ち方で恋人にするしないを判断していました。

合併症の怖さを初期入院時に何度も何度も映像でみせられ、高血糖である事の怖さを理解しているので、今現在の数値だけでなく数値の推移をしっかり把握する。これが合併症を最大限抑えられる取り組みだと思っています。

って言いながら昨夜320の数値を叩き出しました。食後の豆大福が止められなくてw


次回は⑥低血糖との闘い 通勤中のハプニングと、仕事で講師的な事もしていたので、講演中の低血糖対策について記載したいと思います!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?