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最終話⑩お腹の針の刺し傷とパートナーへのカミングアウト

多忙を極める年度末に何故かスタートしたnote

これで糖尿病発症からポンプ・リブレ・Dexcomを装着するまでの話はおしまい。語彙力もなく、もうまく書けない自分にがっかりしながら、お顔は拝見出来ないが、Ⅰ型糖尿病を発症されて間もない皆様に少しでも届けばと思って書いてみました。

インスリンポンプやDexcomお腹周りにセンサーを設置します。リブレは基本的には腕、ポンプは3日に1回、Dexcomは1週間、リブレは2週間針が刺さりっぱなしでシールで覆ってる状態です。

インスリンポンプ設置画像 https://www.medtronic-dm.jp/620g/pdf/download/25_150728.pdf

リブレ設置画像 https://kikukawa-cl.jp/wp-content/uploads/2020/05/pdf-material-01.pdf

お風呂にもつけたまま入るので、挿し口がかゆくなったりかぶれたり、そして傷口は残り、正直人様にお腹を見せるなんて抵抗があります。温泉にもあまり行こう!という気には私はなれないのが現状です。それでも友人はすごい頻繁に温泉に誘ってくれるw

温泉に行く際、友人は必ず家族風呂だから行こうよ!と毎回予約してくれます。本当にありがたい。

パートナーへのカミングアウト・・・

Ⅰ型糖尿病発症時に3年間お付き合いしていた方がいました。年齢的にも30歳だったので結婚しようという話がありましたが、東京と京都の日本海側と離れた場所に住んでいた為、どっちがどっちに行くのか。ここが主な論点でした。しかし専門医がいない事や、京都に住むとなると専業主婦という選択肢だったので話し合いの結果、別々の道を歩むことになりました。

この判断は正しかったのかどうかはわかりませんが、その当時は相当落ち込みました。そのあと発症した事も知っている元同僚(その人は退職)と付き合う事になりそもそもカミングアウトも必要ありませんでした。性格の不一致であえなく3年ほどで破局w

ここからが苦悩の連続。

次とその次は発症時も知らない、一から病気について説明をし、お腹に装着してるセンサーを見せ予め理解したうえで付き合う事にしていました。カミングアウトのタイミングはとても勇気が必要です。移植が気軽になるまでインスリン投与が必要で、症状について、発症時の話、低血糖の事、ご飯を食べる際にインスリンポンプを目の前に出す事。まぁ最初はだいたい え!?って目が見開く事が多いです。今もなお独身なのは病気が原因ではなくタイミングや性格の不一致だと思います・・

主治医には聞けない、性行為時ポンプはどうしておけばいいのか?です。

お風呂と同様、ポンプを外せばいいだけ。ポンプを外す時間は30分程度と言われているので人によってまちまちかもしれませんが、何ら問題はないです。

初回はきっと驚くでしょう。しかし人間とは適応能力というものが備えられており月日がたてばなんとも思わなくなるそうです。

橋本病も発症しているため、子供を授かる事は年齢的にも厳しいと認識しています。あまり意味のないと言われている卵子凍結も実はしています。お守り感覚です。

世の中たくさんの情報にあふれ、何が正しくて何が間違いなのか判断するにはとてつもない労力が必要だと思っています。

1患者の私が発してる情報にも賛否両論はあると思っています。

後遺症も改善され、a1cも安定し、まだまだ男性社会のこの世の中で必死に働き医療費を捻出し、都内3区に住み、それなりの生活が出来ている。2012年には想像できていなかったので自分で自分をほめてあげたい気持ちでいっぱいです。

最後にこれを書くきっかけとなった、遠い友人のお子さんは春休みを利用してポンプの訓練をするそうです。毎日血糖値を見せ合って、今日もいいね~いいね~と励ましあっています。スイミングはやめてしまったそうですが、新たにプログラミングの教室に通うそうです。なんだかカッコいいw

自らの過失なく、ある日突然襲ってくるⅠ型糖尿病。自分がどうなりたいか、自分に問いかけ臨機応変になりたい自分像を修正し、それに合った医療を誰でも選択できる世の中であって欲しいと切に願います。

おしまい

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