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台本『3を言う仕事』

『場面_01』
キンバリ:えー、すうぅぅッとぉ、そう…ですねぇ
キンバリ:グラビティ・ムーン…完成ぇ!…ぇー…おめでとう…ございますッ。
キンバリ:えぇぇぇ…そうですねぇ…『月の後退』がですね、ムーアの法則のごとく増えてしまえばっ、1日がもうこれまでの3分の1になってしまうわけで。そうなると気候変動や…さらには地球への隕石の影響も懸念されてですねっ。つまり何が言いたいかというと、まさに地球滅亡の危機から人類を救ったプロジェクトに関われて、僕は感無量と言いますか。あいや、関わったって程、僕は大したことはしてなくて、あのぉっ、軌道計算システムの修正プログラムを少々いじらせてもらったくらいで、あすみません、僕の話はいいですよね…、ああっ、長いですよねっ。
キンバリ:ええと、なのでっ、軌道計算をいっしょにやってくださったJAXAの田嶋(たじま)さん、原田さん、八重島(やえじま)さん。あとぉ…テスト実験を手伝ってくださった…タイヨーコーポレーションのみなさんっ。ええ。ハイパーバーストが起こってしまった時なんかですね、僕はもうこれはっ、アメリカに希望を託してですねっ、日本はまた50年前と同じように宇宙開発の最前線から一歩身を引いた存在になるんじゃないかとっああ!すみません!長いですよね!
キンバリ:あっ、…ぁっ、かんぱーぃ…
キンバリ:ぁ…はぃぃ…乾杯ですぅ。
キンバリ:ああああ、田嶋(たじま)さんっ、お疲れ様でした。
キンバリ:部長も、はい、すみません、僕こういうの慣れてなくて…すみません…あ、はい。がんばります。

キンバリ:…北原さんも…お疲れ様でした。
北原:お疲れ様でした。
キンバリ:…あの…すみませんでした。
北原:何がですか?
キンバリ:…たびたび仮払い精算、遅れてしまってたじゃないですか。だから総務にぃ…迷惑をかけて
北原:キンバリってどう書くんですか?
キンバリ:え?
北原:…キンバリさんのキンバリってどう書くんですか?
北原:…もしかして帰国子女ですか。ハーフですか。
キンバリ:どうしてs
北原:いつもカタカナで提出するから。
キンバリ:ああ、
キンバリ:…金閣寺の金に、緊張の張で、金張(キンバリ→)です。
キンバリ:先祖(せんぞ)がどうやら…豊臣秀吉に頼まれて黄金の茶室を作った大工さんらしくて。
北原:Kimberley↓じゃないんですね。
キンバリ:金張(キンバリ→)です。
北原:キンバリ↓さん。
キンバリ:キンバリ→…。
北原:キンバリ↓。
キンバリ:キンバリ→…。
北原:乾杯音頭(おんど)。緊張されてましたね。
キンバリ:ああー。慣れてないんです、ああいうの。
キンバリ:でも部長は面白がってくれてるみたいで、まあこれも経験かなって。
北原:『月の後退』の話、おもしろかったですよ。
キンバリ:ほんとですかっ。
キンバリ:実はですね、月は今も毎年3.8cmずつ地球から離れてるんです。潮の満ち引きってあるでしょ。あれも実は月の影響なんです。だから僕たちは離れゆく月の代わりに、グラビティ・ムーンを打ち上げて、月がどこか遠くに行っても、その代わりになるように
北原:…地球なんて滅んでしまえばいいのに。
キンバリ:え?
北原:日常なんて壊れてしまえばいいんです。
北原:私には失って困るようなものなんて何もないんです。それならいっそ無茶苦茶に壊してくれたって構わないんです。それでまた最初から始めるんです。
キンバリ:北原さん…、あの…
北原:…いっしょに…地球を滅(ほろぼ)しませんか?
キンバリ:何を言ってr
北原:冗談です。
北原:…すみませーん、焼酎の、はい、きゅうり割り1つ、…あとウーロン茶。
北原:…きゅうりって、飲んだ後のむくみの解消に効果的なんですよ。カリウムが多いので体内の水分量を調節してくれるんです。
キンバリ:あの…
北原:キンバリ↓さんは飲めませんもんね。お酒の話じゃない話でもしますか?
キンバリ:何か悩みがあったら僕が聞きますよ。
北原:…さっきのは冗談ですから、気にしないでください。
北原:こんなへんぴな居酒屋から、地球を滅ぼそうなんて密談(みつだん)…
北原:まさか本気に、してるんですか?
キンバリ:でも
北原:…部長。お疲れ様でした。
キンバリ:あ、部長!お疲れ様でしたー!
キンバリ:ええ!はい!飲んでますよー!
キンバリ:ぐいぐいっとー!
キンバリ:今日はもうねパーッと盛り上がっちゃいましょうね!ええはい!
キンバリ:はい…、ええ…、
キンバリ:え?
キンバリ:…僕に頼みたい仕事?
キンバリ:どんな仕事ですかね?
キンバリ:僕ほら、プログラムの修正くらいしかできないですし
キンバリ:え?
キンバリ:3を言う仕事…?

『場面_02』
北原:…もう一度言いますよ?
北原:1番って書いてあるカメラの下にモニターがあります。
北原:そこに番号が表示されます。
北原:キンバリ↓さんは、3が表示された時に「3」と言えばいいんです。
キンバリ:1番のカメラの下の3番のモニターのカウントダウンが0になった時にっ、ぃー、…何をすればいいでしたっけ…。
北原:もう、しっかりして。大人でしょう?
北原:3が出たら3って言えばいいんです。
キンバリ:わ、わかった。
キンバリ:3が出たら3って言う…
キンバリ:3が出たら3って言う…
北原:さあ、本番です。

キンバリ:8…7…6…5…
キンバリ:いくぞ…
キンバリ:しゃんッッ!!!

北原:お疲れ様でした。ウーロン茶…飲みますか?
キンバリ:…僕ぅ…3って言えてましたか?
北原:「しゃん」って言ってました。
キンバリ:ですよねー!?やっちゃったあ!
北原:「しゃん」って。
北原:子供じゃないんですから。緊張し過ぎです。
キンバリ:そもそも部長が…!我が社の代表に僕を選んだのがいけないんです!
北原:おかげで関係ない私までサポートで呼び出されたんですからね。
キンバリ:それはすみません…。
キンバリ:でもですよ。
キンバリ:よりによって世界が注目するような、打ち上げカウントダウンの全国放送に…一社員でしかない僕を抜擢(ばってき)するのが、おかしいんですよ!
北原:そうですね。
キンバリ:だいたい僕は開発部門なんですから、本当は管制(かんせい)室に…
キンバリ:…そうだ!…グラビティ・ムーンはどうなってますか!?
北原:そこの小窓から見えますよ。
北原:もう固体ロケットブースターを分離しました。ほらもうすぐフェアリングを切り離します。
キンバリ:…ほんとだ。飛んでる。
キンバリ:第二段エンジンは…、
北原:もうすぐです。
キンバリ:つけよ。つけ…つけ…つけ…。
北原:…ついた。
キンバリ:…ついた。成功だ…。
北原:…ええ。キレイですね。
キンバリ:はは、成功したんだ…。
北原:おめでとうございます。
北原:これで地球の空には2つの月が浮かび上がりますね。
キンバリ:…ああ、
キンバリ:…そうだね。
北原:…どうかしましたか?
キンバリ:…あいやあの…お恥ずかしい話ですね…
キンバリ:…人生がぁ…変わる気がしてたんです、グラビティ・ムーンを打ち上げたら。
キンバリ:世界が、見開きの漫画の1ページみたいに、色鮮やかなカラーになると思っていました。
キンバリ:開発者として…せめて開発部門の一員として、みんなに認められて、僕もこう自然と「大人」になる気がしてたんです。
北原:もう大人ですよ、私たち。
キンバリ:僕はまだ、周りに迷惑ばかりかけてる「子供」です。
キンバリ:軌道計算システムの修正プログラムも…結局ぜんぶ田嶋(たじま)さんがフォローしてくれましたし、
キンバリ:乾杯音頭も笑っちゃうくらい下手で、
キンバリ:今も、数字を言うだけの仕事すらできなくて
キンバリ:…推薦(すいせん)してくれた部長の顔を潰しちゃいました。
キンバリ:…僕って何をしてもうまくこといかないんです。
キンバリ:…時々自分が、大人になりきれていないナニカでしかないような気がするんです。
キンバリ:…父のような「大人」になれないんです。
北原:そうですか。
北原:でもロケットを見守る目は父親のようでした。
キンバリ:え?
北原:大切な子供を見つめているような目でした。
キンバリ:はは、結婚もしてないんですけどねっ。
北原:…、…私、キンバリ↓さんにはもっと相応(ふさわ)しい仕事があると思います。
キンバリ:え?
北原:見てました。
キンバリ:何をですか?
北原:部長が同僚と笑いながら、キンバリ↓さんを、カウントダウンの大役に指名していたのを。
北原:あの人、キンバリ↓さんを笑いものにして楽しんでいるんです。
キンバリ:…あはは。
キンバリ:…なんとなく…知ってました。
北原:じゃあ、なおさら、気にする必要はないんですよ。
キンバリ:いいんです。
キンバリ:…笑いものでいいんです。
キンバリ:…開発者として受け入れてもらえなくたっていいんです。
キンバリ:いやー…なりたい僕はこんなんじゃなかったぁーって思う自分もいるけど、
キンバリ:それを叱る自分もいるんです。
キンバリ:お前、贅沢言ってんじゃねーぞって。
キンバリ:笑いものだとしても、みんなに受け入れられているなら幸せなんじゃないかって。
キンバリ:他人に、人間だって認識されてるなら、ピエロだって立派な役割だって。
北原:キンバリ↓さんって変ですね。
キンバリ:変ですかねー。
北原:変です。
キンバリ:あはは…。
北原:でも、キンバリ↓さんだけじゃないですよ。
キンバリ:え?
北原:グラビティ・ムーンが打ち上がったら…何か変わるんじゃないかって…話。
キンバリ:北原さんも?
北原:でも。
北原:人って簡単に変わらないんです。
北原:月が二つできちゃっても…昨日の自分と変わらないんです。
北原:簡単に変わるって思う方が傲慢です。
キンバリ:北原さんは厳しいですね…。
北原:私は、厳しいんです。
北原:それでは明日も9:00始業なので。
キンバリ:厳しいなあ…。
キンバリ:あの。
北原:なんですか?
キンバリ:よかったら打ち上げ成功を祝って…ご飯食べに行きませんか?
北原:なにを?
キンバリ:餃子。
北原:遠慮しときます。

『場面_03』
北原:キンバリ↓さん。キンバリ↓さん。
キンバリ:な、なんでしょう、合戦(かっせん)中の武将のような剣幕(けんまく)で。
北原:キンバリ↓さんのせいで会社が大変なことになってます。
キンバリ:グ、グラビティ・ムーンになにかありましたか!?
キンバリ:まさかハイパーバーストですか!?
北原:そっちは正常です。
キンバリ:良かった…。
北原:会社の電話が鳴り止みません。
キンバリ:会社の電話?
キンバリ:グラビティ・ムーンに関する取材の電話ですか?
北原:違います。
キンバリ:じゃあ、苦情?!
北原:違います。
キンバリ:じゃあ、…なんだ?
北原:キンバリ↓さんの「しゃん」が、めちゃくちゃバズってます。
キンバリ:バズ…?
キンバリ:え…?
北原:『今後200年は起こり得ない人工恒星打ち上げカウントダウンにて、「3」の担当者がまさかの大緊張!?』
北原:ネットニュースにもなってます。
キンバリ:ええー…。
北原:おもしろネタを見つけた、フォロワー数100万人越えのメガインフルエンサー達が、こぞって朝からオファーしてきてます。
北原:「御社の「3」の担当者とコラボさせろ」と。
キンバリ:ええー…。
北原:…近藤さん、他の課にかかってきた電話をすべて総務課に回してください。
北原:ええ。いいんです。回してください。
北原:これじゃあ仕事になりませんから。
北原:…はあ、キンバリさんのせいです。
キンバリ:朝からやけに慌ただしいのはそういうこと…?
北原:ブレイキングダウンは断っておきますね。喧嘩できなさそうですから。
キンバリ:喧嘩は無理だね。
北原:世界のナベアツさんからも連絡がきてます。
キンバリ:誰それ。
北原:3の時だけアホになる人です。50年前のバラエティに出てました。
キンバリ:まだ現役なんだね…。
北原:アバター3のPR大使は受けておきますね。
北原:全身青塗りのキンバリさんが見たいので。
キンバリ:勘弁してほしいなあ…。

『場面_04』
キンバリ:つまり、グラビティ・ムーンは希望です。
キンバリ:僕ら『the NEXT』打ち上げチームは、これからの未来を生きる子供たちの笑顔を夢見て、希望を夜空に打ち上げました。これは我が社にとって大きなプロジェクトでしたが、それ以上に人類にとって偉大な一歩となったのです。
キンバリ:ありがとうございました。
キンバリ:『新しい未来と共に。the NEXT』は『24時間テレビ』を応援しています!

北原:お疲れ様でした。
北原:テレビ撮影も緊張しなくなりましたか?
キンバリ:緊張しなくなったと言いますか…。
キンバリ:みんな僕じゃない「僕」を見ているようで。
キンバリ:気負わない…という方が正しいですね、はは。
北原:何者かになりたかったんじゃないんですか?
北原:今は人気者になれたでしょう?
北原:フォロワー数もほらもう100万人です。
キンバリ:ありがたいですね…。
北原:不満ですか?
キンバリ:いいや、そういうわけじゃないんですよ。
北原:スケジュールがキツいようでしたら、少し調整します。
北原:…あぁ、近藤さん、ちょうどよかった。
北原:…明日の予定なんですが、午前中のカメリハはキャンセルするよう先方に連絡してください。
北原:…はい、そうです。
北原:…こちらで手配したロケ車で18:00にキンバリ↓さんを迎えに行ってください。
北原:…私の方からも先方に謝りの連絡を入れておきますので。
北原:はい。よろしくお願いします。
キンバリ:…、…北原さんってお仕事の時、キリッてしますよね。
北原:怖いですか?
キンバリ:いやぁ怖いとは一言もi
北原:よく言われます。
北原:感情がない。不機嫌そう。人形みたい。
北原:好き勝手言われますよ。
キンバリ:もう少し笑ってみればいいんじゃないですか?なんというか…気楽ぅに…みたいな。
北原:笑う?
北原:仕事中にですか?
キンバリ:北原さんは…気負い過ぎてるんじゃないかと…。
北原:…気負いますよ。
北原:だって仕事ですから。
北原:キンバリ↓さんがゆるすぎるんです。
キンバリ:そうですかねえ…。
キンバリ:仕事ができなくたって…ほら最悪死にはしませんよ。
キンバリ:ね。
北原:「機械人間」って呼ばれてるの知ってます。
北原:私ってそうなんです。言われたことしかできないロボットのような人間なんです。
キンバリ:そんなことn
北原:自分が一番良く知ってます。
北原:「コネ入社」「北原医院のご令嬢」「社長のお気に入り」…みんなそういう目で私を見るんです。
北原:だから期待に応え続けなきゃいけないです。
北原:キンバリさんは『大人になりきれていないナニカ』って言いましたよね。
キンバリ:ええ。
北原:私もそうなんです。
北原:まだ、親の期待に応え続けようとする子供のままなんです。
北原:私だけ夢中になれるものがないんです。
北原:学生の頃、進路相談の用紙が嫌いでした。あれが苦痛でしかたなかった。
北原:社会人になったら、エントリーシートを見ただけで吐き気がしました。
北原:私はからっぽで何も持っていない。
北原:パンパンのバッグの中は無くてもいいものばっかり。
北原:世界が滅(ほろ)んじゃえばいいなんて戯言(たわごと)を呟いてみたりするイタい子供なんです。
北原:なりたいものになろうとし続けるキンバリ↓さんが羨(うらや)ましいんです。
北原:…私は、『なりたいものがないナニカ』なんです。
キンバリ:…北原さん。
キンバリ:…今日の夜って時間ありますか?
北原:餃子なら行きませんよ。
北原:べたべたの中華屋の床って嫌いなんです。
キンバリ:あはは。
キンバリ:まあそれは分かります。
キンバリ:でも今日は餃子じゃないです。
キンバリ:グラビティ・ムーンの金属剥離(はくり)を見に行きましょう。

北原:…金属剥離(はくり)?
キンバリ:大気圏を突破した際に使用した耐熱板(たいねつばん)の自然剥離現象です。
キンバリ:宇宙に流してしまうとゴミになりますから
キンバリ:地球に落として大気圏で燃やし尽くすんです。
キンバリ:ほら見てください…もうすぐです。
北原:…夜に…虹?
キンバリ:金属剥離で地上に降り落ちる耐熱板の燃えカスは、
キンバリ:上空5000mで凍って氷の結晶になり、地面に落下して星を覆い、堆積(たいせき)するんです。
キンバリ:人間が作り出したゴミがなんですけど…、
キンバリ:でもそれは…雪のように綺麗で、気圧で虹のように光るんです。
キンバリ:…ほら、
キンバリ:…見えますか?
北原:…綺麗、ですね。
キンバリ:ロマンチックでしょう…。
北原:まるで…金色の雪みたい。
キンバリ:お、それはいい表現ですね。
キンバリ:…。
キンバリ:僕はね、
キンバリ:ずっと『なりたいものになれないナニカ』でした。
キンバリ:開発者になりたかった。
キンバリ:仕事ができる優秀な人になりたかった。
キンバリ:部長に…誰かに、必要だって思われる人間になりたかった。
キンバリ:父親に「立派な息子だ」って思われたかった。
キンバリ:でも…仮にも人気者になって、みんなに必要とされるようになって初めて分かったことがあるんです。
北原:なんですかそれは?
キンバリ:ナニカになりたいわけじゃなかったんです。
キンバリ:明日も大切にしたいって思えるたった1人の誰かの、傍にいていいような存在になりたかったんです。
北原:誰かって。
キンバリ:北原さんです。
北原:私?
キンバリ:はい。
北原:どうして私なんですか?
キンバリ:だって僕の名前を気にしてくれたのは…北原さんだけですから。
北原:それだけ?
キンバリ:はい。
キンバリ:…なんだか…子供の告白みたいな言葉ですね。あはは。
キンバリ:あーあ。
キンバリ:僕はいつ大人になるんでしょうね。
北原:キンバリ↓さん、私も子供です。
北原:だから大人になる前にしておきたいことがあるんです。
キンバリ:なんですか?
北原:…。
キンバリ:これは…。
北原:…これはハグです。
キンバリ:あの…。
北原:人は簡単には変わりません。
北原:でも少しずつなら変われると思いました。
北原:…私、キンバリ↓さんといたら…なりたいものが見つかる気がしてるんです。
キンバリ:…僕でいいんですか。
北原:…キンバリ↓さんがいいんです。
北原:…だから今から、餃子食べにいきませんか?
キンバリ:行きましょう。
キンバリ:ああ、北原さん、見てください。
キンバリ:今日は月がとっても綺麗ですね。

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