絵本を読む『きらきら』『ええところ』
(2022.2.14)
おはようございます。sizukukoboです。
私は曜日ごとにテーマを決めて配信をお届けしています。
月曜日のテーマは「 絵本を読む」です。
今日バレンタインデーでした。大好きなチョコレートの本を用意しておけばよかったと今朝になって後悔しました。バレンタインデーと縁遠い生活のため、イベントをすっかり忘れていました。来年のバレンタインデーは火曜日です。音声配信やnoteの投稿を続けているかわかりませんが、このままの曜日ごとの配信だったら、来年この時期の絵本の紹介はぜひチョコレートの本を用意したいと思いました。
今日紹介するお話は、『きらきら』『ええところ』です。
1冊目の『きらきら』という絵本を簡単に紹介します。
これは写真絵本です。谷川俊太郎さんの文に合わせて、雪の結晶が大きく紹介されています。1ページに1枚ずつ、そして文章も一文ずつです。とにかくわかりやすい。そして、美しい。この一言に尽きます。
手袋の上に降ってきた雪をのせて、見たことがありますか?
雪の結晶を観察しようとしても、すぐに溶けてしまってなかなか見ることができません。私の子ども時代にこの絵本があったらなと、今この絵本を手元に置いて、雪を見ることができる子ども達がとても羨ましくなりました。 この絵本は初版が2008年です。もう14年も前の絵本となりました。時代は変わっても、自然の美しさは変わりません。この時期にしか味わえない季節を、自然をより楽しんでもらうために、絵本を手に取って、雪の体験を深めてもらえたらと思います。
2冊目の『ええところ』をご紹介します。
この絵本は、くすのきしげのりさん作、ふるしょうようこさん絵、の絵本です。2012年に出版されています。そして、関西弁で書かれた絵本です。
主人公は小学生のあいちゃん。
わたし、このごろ おもうねん。わたしには「ええところ」なんかひとつもないって。
出だしはこんな風に始まります。そして、あいちゃんは自分の駄目だと感じているところばかりを考え始めます。そんなある日、友達のともちゃんに、「わたしの ええところ おしえて!」と聞いた次の日。ともちゃんが あいちゃんに言った「ええところ」は、てがあったかい でした。二人の様子を見ていたクラスメイトが集まってくると、確かめたみんながあいちゃんの手があったかい、と口々に言い始めました。
その日、掃除が終わった後、バケツの水がつめたくて、雑巾を使った子たちがあいちゃんのところへ「あくしゅしてもろてもええ?」とやってきました。あいちゃんは一人ひとりに丁寧に握手をしていきます。そして、最後になってともちゃんがきました。ありがとうの気持ちを込めて手を握ってあげたあいちゃん。そして、そのあいちゃんに言ったともちゃんの言葉は?と、最後はやはり絵本を手にとって確かめて欲しいと思います。意外すぎる言葉から、のラストシーン。歳とともに涙もろくなっていて、最近は一人で読んでも泣けてしまいます。
自分なんて、と思ってしまう人にこそ読んで欲しい1冊です。
そして、この絵本の他に、あいちゃんのいいところを見つけた「ともちゃん」が主人公の絵本もあります。合わせて読んでもらえたら嬉しいです。
月曜日のテーマを「絵本を読む」にして、半年が過ぎました。毎週コツコツと2冊ずつ紹介してきました。 ここでもやはり、 私は「季節を意識して少し先取りした生活をしたいんだな」としみじみと思いました。
何気ない毎日はあっという間に過ぎてしまいます。 そんな中で、好きな絵本を手にとってほっこりできる時間を毎日10分でいいから取っていきたいなと感じた次第です。