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「茶畑からまなぶことは多い」

今は茶畑の調整の季節です。とはいえ、大きな茶園のお茶はもう、とっくのむかしに調整(化粧刈り)を終えています。
化粧刈りというのは、春の収穫に備えて、今出かかっている芽の部分を浅くカットして、次に出てくる新芽を収穫しやすくすることです。
大きな茶園では、自動走行の機械で揃えていくのですが、ウチのお茶は、選定バサミと小さな稲刈り鎌でやります。
収穫は手摘みと茶刈りバサミでやるので、まあまあ揃っていればよしとします。去年は、畝と畝との間を空ける時間がなく、収穫しずらくて困ったので、ことしはスキマを空けてみました。とはいえ、5月まであと2ヶ月ほどもあるので、スキマはまた収穫前に調整しないとです。

手作業のいいところは、茶葉のひとつひとつを見ながら進めること。作業がある、というところは、作業療法であったり、動的メディテーションなんて呼べる感じで、なんか座禅ってこんな感じかなと思うような時間になったり、突然、曲が浮かんできてリピートになったりします。このあいだは、ハッピーエンドの「風をあつめて」が脳内ヘビロテしていました。
都会の歌なのに、なぜか、茶畑の中で浮かんでくる。なぜだろう。

茶畑には、いろいろなお茶以外の植物が生えてきていて、それを取り除きながら進むのですが、ぜんぶはむずかしいし、また、収穫直前に除けておかないとなのです。お茶の葉と一緒に収穫してしまわないように。
ツル性植物の葉は、ものすごーくお茶の葉に似ています。擬態しているように。
取り除く、とか言っていますが、夏の暑いときや雪のとき、春の霜の時期には、お茶の葉の上を被ったりして、暑さや雪や霜から守ってくれているのだなと思います。
去年、ヤブガラシを取り除きまくったみかんの木、その部分だけ枯れちゃいました。お茶の葉が必要で、その他はいらない、というのは、人間の都合なんですねー。
画像の真ん中にいるのは、お茶の葉にそっくりだけど、びなんかずらの芽。

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