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「製茶か、手作りか、that is the question」


自家用茶畑の維持にはいろいろなやりくりがあるけど、製茶、これも課題のひとつ。
流行りの言葉、シングルオリジンにこだわろうとすれば、生葉30キロぐらいは収穫しないと、製茶してもらえない。お茶やさん(製茶業のお家)がいぢわるなわけでなく、製茶の機械の問題。小さい製茶機械をもってみえるお茶やさんが少なくなってきたからである。
シングルオリジン、こだわりますよもちろん。だって、ウチのお茶は、畑の位置、茶畑の管理方法、製茶のお茶やさんで味の個性がちがうもの。ワインで言えばハウスワインだから、大事にしたいのさ。
もちろん手作りでも製茶はできる。

手作りの製茶もいろいろあって、お茶作りを楽しむという観点からみたら、摘んで蒸して揉んで乾燥するという工程をミニサイズでやればいいから、蒸し器で蒸して、手で揉んで、フライパンで炒るとかドライヤーで乾かすとかでオッケーだから、割と簡単にできる。炒らずにドライヤーもかけずに、揉んだ後天日で乾かしておいたってできる。なんなら蒸して揉んでを省略して乾燥しておくだけだってできる。
もうすこし量を多くしようと思えば、おくどさんとかアウトドアのロケットストーブとかで釜炒りにすればいい。

乾燥ワカメではありません。

先日、ブッシュの中で収穫してきたお茶の葉を、ズボラモードで、蒸して揉んで、乾かしてみた。蒸し器だすのめんどいからお鍋の上にザルおいて。ズボラモード全開である。
ずるいところは、お茶の葉蒸すとキレイな色になるんだけど、それをすこしスルーして長めに蒸して揉みやすくして、やってみた。
というのはうそっぱちで、豆ごはんをかき回しているウチに時間が長くなったのよー。
結果、揉みやすく、エキスでやすく、サクサク揉めて、で、新聞紙の上で2日ほど陰干しした。
どうやろなーと入れてみたら、結構いけるやん。茶色というのは、茶の色と書くけど、お茶は緑とはかぎらない。
夜、ぼーっとしながら、四煎めぐらいまでずるずる飲んで、味が変化していくのがおもしろく思いつつ、ぼーっとするのはだいじだね、とまた、そう思った。


ブッシュの中にいたお茶の葉のお茶

ただし、こういう手仕事では1年間、家で日常的に飲んで行くお茶の量はできない。そこで製茶屋さんで、小型の機械をもってみえるところがとても大切になる。と、手作りをしてみるとさらに実感。



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