灯織へ

君を最初にプロデュースした時は、見た目の通りのクールな子だと思った。

凛とした姿、常に眉間に皺でも寄せたかのような声色、ストイックな性格で何に対しても常に真剣、ややもすれば仕事に対して自分のスタンスと異なると感じればユニットメンバーや俺に、本意ではないにしてもキツい言い回しを使っては言いすぎたと落ち込む、それほどまでに一生懸命で、不器用で、生真面目なアイドル。

それが俺が最初に感じた風野灯織という人物だった。

君のアイドル生活が始まってから、色々なことがわかった。

・自分嫌いな性格で、学園祭で見たアイドルの輝きを見て、自分を替えたくて輝くアイドルを目指していること。
・仕事が絡むとほぼ常に難しい顔になって笑顔が足りなくなってしまうこと。
・固定観念に縛られがちだが、他人のアドバイスには耳を傾けることができること。
・限界までレッスンをして自分の納得できるまで追い込む性分なこと。
・リアリストかと思いきや占い・ジンクス・思い出等も大事にしていること。

そんな灯織のアイドル生活も1年が経過した。

君をプロデュースし始めた頃、こっちを向いて少しだけ微笑んだのを覚えてるか?
この時は、まだ灯織のことを詳しく知らなくて、現場に行く途中で時間が余っていたから趣味や学校生活でのこと、今後の目標を聞いてたんだったよな。
俺を置いて一人で歩いていった時、プライベートな話を聞いて怒らせてしまったかなと思っていたけれど、少しだが笑ってくれていて幾分か安心したもんだ。

【柔らかな微笑み】風野灯織


そして今日4/1、明確に君が変わったのがわかった。

エイプリルフールに嘘をつくなんて、今までなら絶対にやらなかったよな。
意味のない嘘をつく意味がわからないとか、アイドルにそれが必要とは思えないとか言ってさ。

でも、君はこの1年で、ユニットメンバーと一緒にレッスンしたり、旅行に行ったり、アイドル活動を通して君は変わっていった。
それは悪いことじゃない。俺から見てとてもいい方向に変わったと思ってるよ。

声に危うさがなくなったし、笑顔がとても柔らかくなった。

1年前の君を見ると、別人かと思うよ。

灯織、成長したな。

【伸ばす手に乗せるのは】風野灯織



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この子はアイドルマスターシャイニーカラーズの風野灯織だ。

つまり、シャニマスをやれ。


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