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【中国文化】 メンツを大切にする文化とは

中国といえば、人が多いとか、中華料理が美味しいとか、声が大きいとか、表面的な情報が挙がりますね。最後の声が大きいということにもつながりがあるのだが、実は中国人(ほとんどの)は世界一といってもいいほどメンツを大切にする文化を持っている人々である。

そもそもメンツって何?

中国語をそのまま使用したもので,日本語としては面目,体面ともいい,世間に対する体裁を意味する。古い中国の社会では外面的な態度や行動がその人の価値を決定し,世間体,他人のおもわくが人の態度,行動を制約した。日本でも封建社会では身分制がきびしく,武士はその体面をけがさないように行動した。「面子を立てる」とか「体面をつくろう」という場合,その実がないのに表面だけをつくろって威厳を保つ態度,行動を意味している。こうした外面性,形式性に偏したいわば悪い面ばかりでなく,自己の面子を保ちながら他人の面子も重んじることにより,人間同士の交際に洗練と優雅をもたらす面もある。(参照:コトバンク)

メンツは中国語から来ている言葉で、中国語では面子(mian2zi)という。

コトバンクさんが表している意味の通りで、最後の二文が現代の面子文化をよく体現している。

私がこのメンツを気にするようになったのは、中国留学中の時よりも、帰国した後である。

中国にいた時、食事の会計は俺が私がと奪い合う(これは正しい表現かな(笑))ようなシーンもあり、そのあとは「俺が払っといたよ。気にしないで。」と言ってくれる。私が日本人といえば、「せっかく中国に来てくれているのだから、今回は私のおごりで。」と言ってくれる。年齢の変わらない人たちの間でも、何かと会計の時はこのおごりというのが多かった。

それでわかったのは、日本では会計の前でお金を渡し合うのが普通なのだが、中国人にとってそれは自分のメンツを潰されるのと一緒なコトだから、自分が全て払うという行為をよくするようだ。

そうして、私が日本に戻って来た時、「お会計お願いします」といい、会計の前で友達からお金を徴収するのが少し恥ずかしいというかもどかしかった。

とうとう私もメンツを気にするようになったのか、と。(笑)

そして、

中国人はものすごく情に厚く、ゲストをもてなす文化がある。

だからこそ、私のような留学生に奢ったり、たくさんプレゼントしてくれたりするのだと思う。

つまり、その文化を知った私とこのブログを読んでいる方へ。

中国から日本に来た方と知り合うことがあれば、最初だけでも美味しいものを奢ってあげてください。これは中国人と心を開くきっかけにもなるはず。(全てがそうとは言わないけど、前に中国人留学生からもこのようなアドバイスをいただいたため。)

中国と日本、近いのに異なる文化があって面白い。

次は日本人のメンツについても書こうかな。

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