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初心者ライターのための対面取材術

ライターを目指す皆さん、「対面での取材」はいつか必ず通る道ですよね。
「その場その場でうまく話を聞き出せるだろうか」「土地や人の魅力をきちんと伝えられるだろうか」と不安を抱えている方もいるかと思います。

でも大丈夫。今回は、初めて対面取材に挑戦する方に是非読んでほしい、注意ポイントを準備/当日/取材後編に分けてご紹介します。


準備編

驚かれるかもしれませんが、取材で一番重要なポイントはここ準備編です。「取材当日が一番大事では?」と思う方、いると思います。私も取材前はそう考えるうちの1人でした。
しかし、取材を終えた今、準備がどの過程よりも一番重要だと感じています。
ここからはなぜ、事前の準備が一番重要なのか、どのような準備をしていくべきなのか実体験をもとにお話しします。

なぜ、事前準備が重要なの?
それはずばり、良い記事を書くためです!

質問項目がまとまっていない状態で取材に行けば、記事とは関わりのない話題で盛り上がっていしまい、あとから振り返ったら書きたいことが聞けていない・・・なんてことも。

どの媒体に掲載を想定して、どの読者に届けたくて、その読者にどのような感想を持ってほしいのかこれを自分の中に腹落ちさせる&インタビュー相手にも伝えておくことが重要だと思います。

具体的にどのような準備をするべき?
まずはアポイントを取るところからですね。インタビュー相手の生活スタイルや稼働時間を鑑み(飲食店のオーナーさんであればランチやディナーの時間帯は避ける、ホテルの方だったら休日や連休は避ける等です)、日時の候補を提示しましょう。

日時が決まったら、事前に聞きたい内容について質問項目等を共有します。
取材記事を掲載するのはどのような媒体か、読者層はどの層かも含め質問項目をまとめましょう。質問事項や記事構成を考えるにあたってインタビュー相手のSNSや今までインタビューを受けている方だったらインタビュー記事はもちろん、類似したテーマで書かれた記事等を参考にするとイメージしやすいです。

質問項目を共有する際には、企画書のように凝ったものでなくても大丈夫です。Word1枚程度にまとめましょう。
先方にも確認してもらえるよう、取材日の数日前には共有できるよう準備ができるのがベストですね。

当日編

さあ、ここまで準備を行ったらいよいよ取材当日です。取材当日にも注意すべき点がいくつかあります。

周囲の雑音や時間帯 
取材を行うにあたり、どこかレストランやコワーキングスペース等室内で行う方が多いかと思います。その際周りの話し声、アナウンスなどが録音に入らないかの注意が必要です。

取材に集中できないだけでなく、あとから音声を確認したら雑音がひどくせっかくの取材相手の話し声が聞こえないなんてことも・・・!

また、写真撮影を兼ねる場合は取材時間帯にも気を配りましょう。
取材を終えて写真撮影に移ろうと思ったら外が真っ暗・・・!とならないために

天候や渋滞

これは少し運の部分もあるかもしれませんが、なるべくアポイント設定時に天気予報や交通情報を確認しリスクを回避しましょう。

後日編

これは当たり前ですね。まずはインタビュー相手にお礼を伝えること。忙しい時間を縫って対応してくれたことに感謝の気持ちを伝えましょう。

そして、記事はなるべく時間を空けずに書き始める
人間の記憶は1時間後にはだいたい50%を忘れるという結果が出ているそうです。 それが24時間後には約70%も忘れるというのですから自らの脳はいかに役に立たないかお分かりですね。

会話自体はレコーダーに残っていてもその時の感じた感情や相手のリアクション、周りの風景など忘れないうちに書き出しましょう。

その後、先方や編集社等とやり取りを重ね、ついに記事が公開となったら、忘れてはいけないのが、インタビュー相手に記事が公開されたという報告と再度のお礼です。
意外と忘れがちですが、取材記事はインタビュー相手なくして成り立ちません。最後まで協力してくれたことに対して感謝の気持ちを示しましょう。

いかがでしたでしょうか。コツを抑えるだけで対面インタビューは
これで少しは対面でのインタビューに挑戦する皆様の参考になれば嬉しく思います。

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