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第3号 「路傍の奇跡」の奇跡 part2

タイトルに「奇跡」とついている本を読み「奇跡」を学ぶという記事を書いています。

今回は、前回に続いて保江邦夫さんの「路傍の奇跡」という本から「奇跡」が起こる原因が何なのについて言及していきたいと思います。

鳴海社

ちなみに、前回は、この本を1/3ほど読み終えた時点で、「奇跡」が起こる原因について、次のような仮説を立てています。

  1. 自分は無理だとは考えない。

  2. 思い付きで行動する。

  3. 面接や面談で思っていた以上のことを言い、それが受け入れられる。

これらの3つに共通することとして、「いい意味で一貫性のなさ」があるといっていいでしょう。

つまり、あまり理屈で行動していると「奇跡」は起きなくなってしまう可能性があるということです。

そういった意味では「謙虚さ」は、「奇跡」とは相性がよくないかもしれません。

といったわけで、今回はこの本の2/3まで読み終えているので、引き続き、保江さんに起きた「奇跡」を研究していきたいと思います。



少年時代から特に優秀だったわけではなく、むしろ落ちこぼれといわれいた保江さんは、不思議な巡り合わせの連続で物理学者として、スイスのジュネーブ大学に赴任することになりますが、このスイス地でも奇跡の連続が起こっていきます。

保江さんのスイス時代の「奇跡」クライマックスが、いわゆる「ヤスエ方程式の発見」です。この「ヤスエ方程式」は、当時保江さんが購入したてのランチャーという車をドイツのアウトバーンで190キロの速さで運転したとっころ、額の裏側に突如「数式」が現れたといったひらめきによって得られたものです。

保江さんはこの数式を得ることができたことで、物理学者として世界的な評価を得ることになります。

保江さんは当時の心境を次のように語っています。

思えば、数理物理学者として人生最大の幸せを得ていたのだが、それが可能になったのは、僕がコツコツと努力したからでもでも頭脳明晰で優秀だったからでもない。

京都の大学院から名古屋の大学院へと編入を申しでた頃から僕自身は当時、原子分子のスケールでは成り立たないと考えられるようになっていた最小の法則復権させるために、原子分子でのスケールでの基礎法則としてのシュレーディンガー最小作用の法則から導き出すことを絶えず心の片隅に置いていた。

朝から晩まで明けても暮れても、連日院生と共同で僕がアウトバーンでの不思議な体験で見つけた方程式を基にして現代物理学の根底をすべて書き直すという、物理学者であれば誰もが一度は夢見る血沸き肉踊るかのような新理論創造の道を歩んでいったのだ。

保江さんのこれらの手記を読むと、努力が不思議な出来事を起こす原因となるとはいいきれないものの、諦めないということも大事な要素であり、何かを達成したいという思いを持ってイメージを膨らませていると、それが実現するのかもしれません。

また、保江さんがスイスに赴任することになったことで、ちょっとした運気が変わったようにも感じられ、そこでの運気の変化が不思議な縁を生んでいるようにも感じたりします。

保江さんは、スイスの地で、スイスで働くことになったきっかけを作ってくれた天才物理学者ウォルフガング・パウリの最後の助手であったチャールズ・エンツ教授をはじめ、保江さんの指導大学院生として哲学者として本を出したこともあるジャンクロード・サンブリニ君が不思議な形で登場してきたり、後に保江さんの日本での仕事先を紹介してくれることになるILOの研究部長のドゥ・ローブル神父との出会いや、カールトンホテルの支配人の妻にして魔女の末裔であるマダム・フォルツァー二さんとの出会い、当時、ジュネーブ郊外にある欧州原子核研究所の理論部教授として赴任していたアルジェリア出身のエティム・エティム氏の出会いがあり、彼らとの交流によって、保江さん自身の持っている可能性が次第に引き出されていきます。

これらの人々との出会いは、すべてが一般的とは言い難く不思議な縁で導かれていて、考え方によっては、出会うことが以前から何決まっていたかのような不思議な縁ばかりなのです。

宇宙のリズムが体に流れると
楽しくてしかたがなくなる
新しい物事や
新しい自分
新しい出会いが
自ずと生まれてくる

本当の自分が目をさますからだ

「タオの法則」

この文章は千賀一生さんの「タオの法則」という本から引用させて貰ったものですが、この頃の保江さんはまさにこんな感じで、新しい物事や新しい自分、新しい出会いが自然と生まれていったような感じがします。

そう考えると、保江さんはスイスに赴任することになったことが、人生の新たな局面を迎えることになり、そういった経験が「楽しさ」に繋がり、それが「宇宙のリズム」と共感し出し、保江さんの本当の自分を目をさますきっかけになり、その結果、新しい出会いが生まれ、それまで解明できなかった方程式を奇跡的な方法で見つけ出せたのではないかとさえ思えてきます。

実際に、私がこの本を読んでいて一番、ワクワクするのがこのスイス時代でもあるため、やはり、保江さんはスイスに行ったことで宇宙のリズムと繋がりが生まれたのかもしれません。

そう考えると、「楽しむ」ということが人生を豊かにするだけでなく、「奇跡」を起こすきっかけとなるのではと推測できたりします。

また、保江さんの本を読んでいると、どの本にも共通することとして「カラッとした明るさ」があり、人生そのものを「楽しんでいる」ような印象があったりします。

そういった意味では、人生そのものを楽しむことができるようになると不思議な出会いや不思議な出来事を生み出すきっかけとなるのかもしれません。

こういったことから、「楽しんでいると奇跡が起きる」というひとつの仮説を立てることができたりします。

といったわけで、今回は、「楽しんでいると奇跡が起きる」という仮説を立てることができました。

人は楽しんで生きていると、不思議なことが起こったりするものです。「引き寄せの法則」を例にするなら、自分という存在を「楽しみ」という磁石にして、その磁力によって新たな「楽しさ」を引き寄せることができるようになるでしょう。

したがって、この「楽しさ」が「奇跡」を起こす原因となるのかもしれません。

この「楽しんでいると奇跡が起きる」という仮説が有効かどうかを心に留めながら、引き続き、「路傍の奇跡」を読み続けていきたいと思います。




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