緩めば緩むほど、楽に生きていける
前回の記事で、「自分の思いがこの世界を生み出している」ということに触れました。
この「自分の思いがこの世界を生み出している」ということは、当然、ポジティブなことだけでなく、ネガティブなこともあてはまります。
今回は、ネガティブな方について書いていきたいと思います。
日々の生活の中で、ついついイラっとしてしまうことがあると思います。
たとえば、お店での店員さんの対応とか。
こういった日常の些細なことでイラっとしてしまうことも、「自分の思いがこの世界を生み出している」ということになります。
では、僕の中にはどういった思いがあるから、イラっとするような出来事が起こってしまうのか。
それは「イラっとしたくない」という思いを、僕が強く持っていたりするからです。
このため、結果的にイラっとするような現実が創られてしまうわけです。
僕の性格上、一度、イラっとした感情を持ってしまうと、その感情を手放すのに時間が掛かってしまうため、割と長い時間、イライラして過ごすことになります。
この長時間、イライラした状態は、エネルギーを無駄に浪費している感じがして、それが嫌だったりします。
しかし、イラっとするような出来事をなくすことはできません。
失くそうとすればするほど、そういった現象が生まれてしまうものであり、そういった現実を生み出しているのは、結局のところ僕自身だからです。
とはいえ、最近は「自分の思いがこの世界を生み出している」ということを多少なりとも理解できるようになっているので、イライラの感情を手放せるようになってきています。
しかし、「自分の思いがこの世界を生み出している」ということを理解できていないときは、イライラ疲れでやる気も元気も失ってしまうことが多々あり、その結果、自己肯定感も一緒に下げてしまうこともありました。
しかも、そういった思いがまた新たなイライラを生み出すことになるため、イライラのループが生まれてしまいますます疲弊していたりしました。
今は、イラっとすることがあったときでも、「これは自分で起こした現象なんだ」と思えるようになっていて、その都度、感情を内観できるようになっています。
自分には、まだまだ改善の余地があると思って内観することができれば、イラっとするような感情を手放せるようになっていきます。
原因が自分にある以上、自分に怒っても仕方ありません。
「自分の思いがこの世界を生み出している」ということは、すべてが自己責任ということになります。
であるならば、イラっとするような感情を生み出している自分の思いを変えなければなりません。
イラっとするような出来事は、僕の中にある「○○すべき」とか「○○でなければならない」という思いが強くあるために生まれています。
この「○○すべき」とか「○○でなければならない」という頑なな思いを緩ませることができれば、目の前に起こってくる現象を変えることができるようになります。
僕がイラっと感じてしまうのは、僕が持っている「ねばならない」という思いと大きく異なる行動を取る人が出現したときです。
自分の中の「ねばならない」と、その人の対応に大きな隔たりがあったときに、イラっとする感情が生まれるものであり、そういった「ねばならない」があればあるほど、イラっと感じるような出来事が起きやすくなってしまうのです。
このため、自分の中の「頑なさ」を緩ませなければなりません。
自分の中の「ねばならない」を軟弱にすることができれば、イラっと感じるようなことも少なくなくなっていくものです。
「ねばならない」という思いは、肩に力を入れさせるものであり、心地よさとは対極にあります。
「なばならない」をたくさん持って生きているということは、たくさんの鎧を身に纏っているということでもあるため、そういった思いが肩に力を入れさせるといっていいでしょう。
人は「ねばならない」を降ろすことができたとき、リラックスして過ごすことができるようになります。
頑なさを手放すということは、自分の信念や信条を手放すということではありません。
自分の信念や信条でガチガチにならないようにしましょうということです。
何かにイラっと感じることがあったなら、それは自分の中に「頑なさがあるよ」というメッセージであり、そういった頑なさを柔軟にさせればよかったりします。
水は低い方へ低い方へと自然に流れていきます。
水のように自然の力を使って流れていくと楽に生きていけます。
ガチガチさを緩ませることができれば、リラックスして悠々と生きていけるようになるものです。
以前読んだ本に「ゆるんだ人からうまくいく。」というものがあります。
今は手元にないので、アマゾンの解説の一部を引用します。
自分の中にある頑なさを緩ますことができれば、普段から心地よく生きていけるようになると思います。
イラっとすることがあるということは、自分の中に「頑なな思い」があるということであり、それを緩ませることができれば、楽に生きていけるようになることでしょう。
頑なさは人生の流れを悪くするものだけでなく、場合によっては衝突を生むこともあります。
もちろん、このことは、これを書いている今の自分にとっても、未だに課題でもあります。
願いを叶えたいと強く思うことも頑なさに繋がります。
願いを叶えたいという強い思いが、自分に鎧を着せてしまうことにもなります。
いい加減でいることが、人生の流れを良くする方法といっていいでしょう。
「緩ます」とはリラックスすることであり、自分を許すことでもあります。
そういった意味でも、いい意味で力を抜いていくことがでいれば、リラックスできる心地よい現実を生み出すことができるでしょう。
緩めば緩むほど、人は楽に生きていけるようになります。
いずれにせよ、自分が生み出す世界を心地よいものにするためには、頑なな思いを緩ませることが大事なのです。
「まあ、いいか」と思えると、「まあ、いい」現実が生み出されるものです。
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