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わけあり新婚のベビまちコーチングVol6

卵子がない…

採れても1個くらいでしょう。医師からそう告げられたMさん。

だいぶ間があきましたが、約2週間前からご主人との新婚生活を始めたと、Mさんから連絡がありました。

交際期間も殆ど無く結婚した2人。
今まで外泊は1度だけ。SEXがないままに2人の結婚生活は始まりました。

しかし、ご主人はMさんを気遣い、家の中の片付けが終わるまでは実家に戻ったりと、なるべく毎日家に戻らぬようにしているようです。

逆に実家に帰省したら、ご主人の両親が心配しないのか?思わず余計な心配をした私ですが(苦笑)

このような2人が果たして実生活を共にする事はできるのか?

先日すすめたシリンジ法は夫婦で話し合った結果Skipsして体外受精を受けることにし、
早々にクリニックを訪れたとのこと。

それにはワケがありました。Mさんの卵巣機能が低下していて、採卵の可能性が低く自然妊娠は難しいかもしれないと医師からジャッジされたそうです。

検査だけのつもりが、遅かれ早かれ体外受精をするのであれば一刻も早くとの流れになり、その日のうちに早速エストロゲンのホルモン注射をうたれたとの事でした。

この話を聞いて私は少し落胆しました。

なぜなら、シリンジ法でも何でも、Mさんには薬剤無しの期間をなるべく長く保ち体質改善をして欲しかったからです。

薬剤は体内に入ると、少なからず心に大きな影響を与えるからです。

不妊は病気ではありません。
故に病気と真逆で痛みを緩和したり楽になったりと、心の負担を軽減することはありません。

案の定、Mさんの体内に突然入ってきたホルモンは、瞬く間にMさんの体内リズムを一撃し、崩壊させました。

『ホルモン注射の直後から、とにかく調子が悪かった』

痛み、眠気、首の凝りなどで体は重く散々だったそうです。あげく、先日終えたばかりの生理がもう来そうな気配になってきて、実際に、その数日後に生理が来てしまったそうです。

こわっ!

FSHのホルモン注射で排卵を誘発して経過観察するはずが、注射後わずか9日間で生理になってしまったという、恐ろしい事実です。

これでは医者もMさんの正しい数値が読み取れません。実際にこの事実を医師に伝えた時、「なぜ生理になってしまったのか分からない」と首を傾げていたそうです。(>_<)

もしMさんの排卵が正常だったとしたら、あっという間に1回分の排卵が無駄になったということです(T_T)

誤解のないように復習しておきましょう。

女性の排卵では毎月、数十個ほどのエントリーする卵子予備軍がスタンバイしています。

ここに行き着くまでに卵胞達は実に90日をも要しています。

本来はその中から最も優れたものが卵子となり、1個だけが卵巣から飛び出します。その際、残りの卵子予備軍は自然に消えていくのです。簡単に言うと、それが女性の体の自然の仕組みなのです。

しかし薬剤にて、その予備軍までも育成させてしまうのが排卵誘発剤です。卵子が何個取れた!と喜ぶのは少し早いわけです。

無理に残された卵子の質は優れているなどの保証はありません。むしろ、本来の唯一の卵子の栄養を仲良く分けてしまうので、ランクが低い卵子にまで配当してしまっているワケです。

ホルモン剤は字のごとく、誘発するだけで原子卵胞に栄養を与えたりするなど決してしません。

もちろん、これが有力な効果を発揮する方もいるでしょう。しかしながら、Mさんの場合は少し様子が違いました。

数値は殆ど横ばい。故に2度目のクリニックを訪れた際には、排卵させるために引き続き注射をすすめられたそうです。

これは分かっていた展開なので、私はこの際にある質問を医師にしてみるようにMさんに予め伝えていました。

これにどの様に回答するのかは必見です。

少しイジワルかもですが(´Д`)

その質問とは…

次回へ続きます…。

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