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2023年4月の記事一覧
大江健三郎『個人的な体験』
これまで大江健三郎の小説は、なぜかほとんど読んでいなかった。
学生時代に、長編小説ひとつと短編小説を二つ三つ読んだくらいだと思う。
大江健三郎の訃報に接し、追悼の意味も込めて、はじめて『個人的な体験』(1964)を手に取った。
読み始めて驚いたのは、予想を超える面白さだった。ほとんど一頁たりとも退屈を覚える暇がなかった。
昨年の秋に『沖縄ノート』を読み、内容とは別に、その文体の複雑さ、重さにい
これまで大江健三郎の小説は、なぜかほとんど読んでいなかった。
学生時代に、長編小説ひとつと短編小説を二つ三つ読んだくらいだと思う。
大江健三郎の訃報に接し、追悼の意味も込めて、はじめて『個人的な体験』(1964)を手に取った。
読み始めて驚いたのは、予想を超える面白さだった。ほとんど一頁たりとも退屈を覚える暇がなかった。
昨年の秋に『沖縄ノート』を読み、内容とは別に、その文体の複雑さ、重さにい