キリル総主教の下院での演説
ロシア正教会のキリル総主教と言えば、しばしばプーチン政権との関係の近さが取りざたされてきた。
キリル総主教は、ウクライナやベラルーシを包含する「ルースキー・ミール」(ロシアの世界)という価値観をプーチン氏と共有するとされ、今回のウクライナ侵攻に際しても、いちはやく支持を表明し、祝福を与えたことが注目されている。
そのような意味で、プーチン政権にとって、キリル総主教が率いるロシア正教会は、大国ロシアの一体性の象徴であり、国内を統治する上での精神的支柱の役割を果たしていると考えら