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コラム 大好きな岩槻区に恩返し With ウクレレ

大好きな岩槻に恩返し。

私は、岩槻が好きだ!


結婚を機に岩槻に移り住んで、39年になる。

我々夫婦は、私の両親と2世帯で暮らしながら、子育てをしてきた。子供たちは、みな、学区内の小中学校にお世話になった。
その内の一人は、母となり、一人娘は区内の小学校にお世話になっている。あとの2人は、まもなく世帯を持つ予定だ。
どこに住まいを求めるかは、分からないが、この地で暗くなるまで泥んこで遊んだことは、これから生きてゆく上での貴重な財産だ。

父親は、区内の老人福祉センターに毎日嬉しそうに通っていた。そこで、囲碁仲間にも恵まれ、楽しい思いのまま人生を締めくくることが出来た。今思えば、父にとって晩年が一番充実していたように思う。父に出会いの場を与えてくれた岩槻に本当に感謝している。

人生を豊かに生きてゆくためには、健康とお金と趣味と友達が必要!!

このところ「人生を豊かに生き抜く為には、健康である事。その為に必要なものは、お金と趣味と友達」だという言葉を、よく耳にする。

まぁ、以前から聞きなれた言葉だと思うが、心で聴くようになれるのは、必要を感じたときだ。

私も還暦を過ぎ、人生を豊かにしてくれる趣味が欲しくなった。それで、出逢ったのがウクレレだ。

きっかけは、無料動画での先生の言葉「音楽経験がなくても、オタマジャクシが読めなくても、チューニングが出来なくても、ウクレレを手にしたその日から何曲も弾き語りが出来るようになる」でしたよ。

私は、とにかく努力しないで誰でも簡単に出来るという言葉が大好き。早速、10,000円でウクレレセットを購入。動画を観ながら練習して、どうにか弾き語りできるようになったら一緒に演奏する仲間が欲しくなり、ウクレレの会に参加するようになった。

ウクレレの会を立ち上げた

そして、昨年の7月にウクレレの会を立ち上げた。本拠地はさいたま市の「岩槻城址公民館」、無料なのが気に入ったし、同じように区内でウクレレの仲間を探している人と一緒に練習したいという思いからのスタートだった。

その内、ウクレレを始めたいけど、無料で教えてくれるところないので、困っているという事を耳にして、無料レッスンを始めた。ウクレレを持っていない人には、メンバーのウクレレをお貸しいしている。

無料レッスンに参加した方で、我々のメンバーになった方も多くいる。

練習の成果は、高齢者施設への慰問や岩槻公民館祭りなどで披露している。

高齢者施設慰問

ささやかな活動だが、お世話になっている岩槻への恩返しとなれば嬉しい!

ウクレレで心の健康、とボケ防止!

「脳内モルヒネ」という言葉に、アッ聞いたことがある。と、思えるあなたは、かなりの読書家だろう。いや、テレビが好きな方も、メディアから連日耳にしただろう。この言葉は、1995年(平成7年)にベストセラーになった「脳内革命」のメインテーマだった。

著者の春山茂雄氏は、東洋医学と西洋医学を融合した治療・健康指導で高い評価を得ていた医師。先生は「脳内モルヒネは、スポーツや楽しい事や人に喜ばれるなど、精神的な喜びを感じると脳内から分泌される。その効能としては、成人病を予防し、健康で長生きできる体を作ってくれる」。  

つまり「健康で長生きしたければ、薬に頼るよりも生活習慣を変えなさい」と、本書で語っている。

そして、笑う事も健康に良いので、常に笑う事を意識した生活をした方が幸せでいられると読者に語りかけてくる。自分がニコニコしていれば、連れ合いにだってそれが伝播して、ニコニコの輪ができ、居心地が良いに決まっている。

私は、健康でいるためには、笑いあえて、人の為に役立つことを一緒に出来る仲間をつくる事が重要だと考えている。

ウクレレと言えばハワイアンという認識が変わりつつある

私が主宰している「ラブレレいわつき」でのウクレレ仲間との会話は、楽しい。「最近、この曲を練習している」とか「NHKでウクレレの番組を観たけど高木ブーは、相変わらず元気だよね」と、いった話題だ!このところ、テレビの影響で「ウクレレと言えばハワイアン」という認識が少しずつ変わりつつあるようだ。以前は、ウクレレで何を演奏するのと聞かれて「上を向いて歩こう」なんて言うと、へえ~、ハワイアン以外も弾けるんだと言われたが、最近ではそのように言われることは少なくなった。

 この曲を一人で弾いて歌っても楽しいが、10人ほどで演奏して歌ってみると、楽しさは何倍にもなる!夫々の技術によって弾き方は、音符を弾く人、コード弾きで4ビート、8ビートの人もいる。それが曲の幅を広げる事になり、夫々の音が響き合い演奏していて心地よいのだ。

しかし、10人がテンポを合わせるには、他の人の演奏も聞かなければならないのだが、それがとても難しい。初心者の頃は、楽譜とにらめっこ、左手の指の位置があっているか確認し、テンポを合わせる事に必死で、そんな余裕などない。しかし、何度か練習する事で息がぴったり合って演奏し終えたときの、達成感はこの上ない。

楽しさのお裾分け

 公園で練習する事もある、その時、東京オリンピック2020応援ソングである、米津玄師さんの「パプリカ」を演奏すると子供たちが踊ってくれることもある。それも、至極の時間だ。

それを励みにして、新しい曲を練習する。新たしいコードを覚えて、左の指で弦を押さえて、右手の指で弦をはじく。とても良い頭の体操になる。楽譜暗譜して弾けるようになる人もいる。

 作詞作曲にトライする人もいる。簡単で直ぐに誰でも弾けるウクレレだが奥行きは深い。この先の人生において飽きる事はないと思う。

ウクレレ仲間と遊んで、帰宅する時に家族へのお土産を忘れないようにしている。それは、楽しさの御裾分けである。美味しいと笑顔を持ちかえれば、家庭円満。それが、健康につながるとなれば、これに勝る幸せはない。

健康にも良くて、ボケ防止にもなり、心も健康にしてくれて、少額で出来るウクレレ、貴方も始めませんか。

ウクレレで岩槻での輪が広がっている ウクレレで恩送り

「ラブレレいわつき」は、岩槻城址公民館で第3日曜日に練習している。通常のスケジュールとしては、午前中に初心者無料ウクレレレッスンと基礎練習、午後が中級者レベルの練習会だ。
そして、午後の3時からはメンバーが夫々練習してきた曲を皆の前で披露するオープンマイク。
舞台に立って、ウクレレをアンプにつないで、スタンドマイクに向かう。譜面台には、楽譜。
自分で曲名を告げて、演奏をスタート。緊張がこちらにも伝わってくる。演奏が始まってすぐ「あれ、御免!もう一度最初からやらして」というケースも頻繁にある。そして、助け船が出る事もある。何度かやり直して演奏を披露し終えて、大きな拍手を貰える。演奏者の「もっと練習してきますね」にみんな大笑い。

上手い人より失敗する人の方が、拍手が多いようだ。

そして、練習すればするほど成果を発表する機会が欲しくなるものだ。今まで何回かイオンせんげん台の舞台で演奏、高齢者施設の慰問もさせて頂いたが、コロナ禍で全て中止となっている。

発表の場が欲しい!は、他のウクレレクラブも同じだろうと考えて、8月16日に合同発表会を行った、参加してくれたグループは「福ちゃんウクレレグループ」のメンバー8名。フラダンスグループにも声を掛けたら、参加してくれることになった。一緒にアンサンブルをして本当に楽しい一日を過ごすことが出来た。前回のコラムでお伝えした「脳内モルヒネ」も沢山分泌されたようだ。

昨年、メンバーが一番緊張したのは「第40回岩槻公民館まつり」での演奏。会場は、岩槻本丸公民館の視聴覚ホール。キャパは200名程で演奏時間は15分。控室が用意されていて、そこで5曲ほどを何度も練習。舞台にあがる直前は、リハーサル室に移動して再度段取りを確認。最初の曲がインドネシアの曲で、パプリカで・・・・。「出番です!」と声を掛けられて緊張はピークに達した。この時参加したメンバーは9名。終わってみれば大変貴重な経験となった。

いわつきフェスタ2020

昨年参加した、他のグループからも残念との声が聞こえてきた。脳内モルヒネで満たされている私は、それならば「手作り公民館祭りをやりましょう!」と、公民館で練習しているグループの方々に連絡してみたら、ウクレレ、詩吟、民謡、三味線、ハーモニカ、フラダンス等のグループが参加してくれることになった。日時は、11月8日(日)会場は、岩槻本丸公民館視聴覚ホール。会場のキャパはコロナ禍で制限があり椅子席は40。まだ何も決まってないのに名称だけ「いわつきフェスタ2020」に!

今回は行政の応援もないし、お金もない。あるのはやる気だけ!やりきるには手伝ってくれる人が必要だと、無い知恵をふりしぼってたどり着いたのが、区内の大学の応援を得られないか、だった。

早速、知人から大学教授を紹介して貰って相談。我々の活動は生涯学習としての取り組みと位置づけていただけそうだ。先生と学生さんの協力を得られれば、ありがたい。

先生に、生涯学習について、講義して頂いて開会挨拶をしていただいて、なんて勝手に思い描いている。

パンフレット制作にも、学生さんたちの力を借りたい。イメージは楽しい方向へとドンドン広がって行く、これも普段からウクレレを通した活動でプラス思考が身についてきているからだろう。

ウクレレを始めて、仲間が増え、人生が豊かになった。新しい人との出逢いにもワクワクしている。

このコラムもウクレレと出逢ってなければ、書く事もなかっただろう。

私の好きな言葉に永六輔さんの「生きているということは、誰かに借りをつくること。生きていくという事は。その借りを返してゆく事。誰かに借りたら誰かに返そう。誰かにそうして貰ったように、誰かに返そう」という詩がある。岩槻にお世話になっていることに感謝して、生きている限りその恩を少しでも返したいと考えている。出来ればウクレレと共に。


「いわつきフェスタ2020」は2020年11月8日(日)に開催しました。
会場は160人程で満席状態でした。


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