見出し画像

ラストマイル初見雑感

この間、たぶん初めて人に怒った。声を荒げて。
されて嫌だったことをなかったことにされて、しかも記憶まで疑われて、あまりにも理不尽だったので怒った。

その後から不思議となんか調子がいい。
状況は大きく変わってない気がするけど、自分は自分を守るために行動できるんだな、と思って自分への信頼感が新しく芽生えたかんじがする。


!こっからネタバレしてるかも!
!感想というよりは観てどう思ったかの話中心!

ラストマイルを見た。
これは人の自分の尊厳をどう守るか、の話なんじゃないかと思った。

私たちはもっと色んなことに怒っていいんじゃないか?
ネガティブな感情はよくない、という雰囲気があるけど、あれって何かしらの上の人に都合がいいからなんじゃないのか、な?

すぐ諦めたフリをしたくなる。
忙しいし、疲れているから。考えたくないし、嫌な思いをしたくない。
自分が黙っていれば。反論したとして、二次被害とか耐えられないかも。
そんなに強くない。

でも、日々嫌だな、理不尽じゃない?って思うことって大なり小なりある。
もちろん飲み込む必要がある場面もあるし、自分が人に嫌な思いをさせてることもたくさんある(はず)。
それでも自分が感じてる嫌なことを「おかしくない?」って口にして、相手と境界線をたしかめ合うって必要なことだ。

もしそれを相手にわかってもらえなくても、自分を守るために声を上げた自分はきっと自分にとって価値がある。
自分を愛する理由がひとつ増える。

(怒るって、人は失敗するものであり、自分もそうである、ということが双方理解できてる人同士じゃないと成り立たない気はしつつ)

仕事はたしかに大切。お金も大切。
その場を維持するための上下関係も時に発生するし、それが必要な場面も多々ある。
何かを得るために立場や地位が必要なこともある。
その中で生まれるうれしさや達成感、関係も得難いものだし。

だけど、それって命や心を削ったり病んだり、ましてや失くしてまで守るべきものではない。
私自身、ブラックな企業で働いて倒れて2年働けなくなったことがあるので、心からそう思う。
その時「逃げる」はまず大切なコマンドだけど、プラスで余裕があれば「闘う(=怒る)」のコマンドを持ってもいいのかも。

経済的社会的な自分や家族のおかげで生活が成り立つ面はあるけど、その人がその人であるためにはパーソナルな視点がたぶん1番大切だと思う。
何色が好きなのか、今日食べたいものは、肌で感じる季節感。
何を心地いいと思って、何を欲するのか、自分のことって丁寧に観察しないと案外汲み取ることは難しい。
すぐ気持ちをすり替えたり逃げたり、楽な方に流れるから。忙しかったり疲れていたら尚更。

そして、いろんなことを考え感じる自分を資本に、みんな社会で生きてる。
だからきっと私たちは、社会の中でももっと自分が心地よく過ごせるよう声を出してみたらいいんだな〜、とも映画を観て思った。
もちろん、命を削ることなく!

映画終盤エコーしていたwantというワード。
人に振り回されず、自分を省みてますか?と問われた気がしました。

がらくた、すごく刺さりますね。
山崎佑が筧まりかを想っている歌なのかなと勝手に思いました。

エレナみたいに頭良くなりたいッッ!!!!
孔、思ってたよりアツくてよかったです!
MIU、アンナチュメンバーのみなさんにテンション上がりました。
伊吹藍の曲かかるのは反則〜〜!

とっても好きな映画でした。
公開期間中にまた観に行きたいです。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?