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精神障害者向けの福祉サービスは、なぜ利用価値が低いのかを分析

精神障害者向けの動画を作る上である程度、自分自身が感じたことをまとめておきたいと思います。

今回は理由の部分を掘り下げて考えていきます。(ユーザー視点)

何故、精神障害者向けの福祉サービスはツールとしての価値が低いのか、時間を無駄にしてしまうのかを分析してみましょう。

今、ぱっと思い浮かぶ理由が三点あります。
この三点をカテゴリA.B.Cに分けて考えます。

今回はカテゴリAについて細かくお話します。

カテゴリA
状況倫理に流されすぎる媒体。
目先の問題に流されてしまう媒体。

何故、ツールとしての価値が低いのかをを説明する上でまず思い浮かぶのは、目先の問題にしか焦点が合ってないからだと思いました。

■問題点
レベルの低いところに合わせた媒体になる。
目標となるガイドラインが低レベルに設定されてしまうこと。

■弊害
新しい病名、症状に対応しきれない。
多様化している問題に対応できない。

■見直す必要があること
利用者を教育するシステムにしてほしい。
単位を設けたり、社会参加のアライアンスを担保して欲しい。

■内情と現実
レベルの低いところへの支援が偏ることは、良いイメージを作ることだと思います。
誇張されたイメージを売る=偽善に感じる

低レベルなこと(アナログ作業)を繰り返すだけで、いいことをやってるみたいな風潮は偽善を助長するだけだと感じる。

例を上げて説明します。

生活支援という枠組みの中に、片付けというカテゴリを作ります。

カテゴリに階層を作って、ユーザーをカテゴライズしていきましょう。

レベル1~20(下位層)
全く片付けができない。衛生面に問題あり。
レベル20~60(中間層)
自分である程度出来るが、人のアシストが必要。
段階的に衛生面に問題が発生する。
レベル60~100(上級層)
少し不安はあるが人のアシストは必要ない。
衛生面に問題がなく生活が送れる。

例を挙げる上で、レベル1、レベル30の人をそれぞれ登場してもらいます。

現在の福祉サービスだと、どのような現象が起こるのかを説明します。

レベル1に支援が偏ります。
レベル30を目標にして支援が行われると、職員さんが毎回レベル29分を担保しなければいけません。(教育要素がない為)

そうなると、レベル30の人に対しての支援は薄い内容になります。
出来てないのに出来るという認識になってしまうのが問題です。

アセスメントが非常にグレーで、目標設定が低レベルなのを前提に作られる。
そうなると、利用価値の低いツールとして感じられるのです。

そんな利用価値の低い媒体に自立や社会参加について、学ぶことはありますか??
そうなってくると、何の目的で媒体が存在してるのか分からないですよね。

そこに何かを期待しても、時間を無駄にしてしまうのです。

では、どうすればいいのか。

■状況倫理に流されない媒体にするには
簡単に思いつく例を挙げてみます。

・リアルタイム処理からバッチ処理へ!
・問題を可視化した上で、ユーザーに問題意識を持ってもらうことにする。
・ゴミをゴミ捨て場に捨てるというプロセスを、習慣の中に取組むための支援に変えていく。
(捨てた回数をユーザーに記録してもらう)
(捨てた回数が少ない場合、部屋の写真を撮る回数を増やして目視する。)

などなど、片付けというカテゴリの中でも、思いつくことは沢山あります。

こういった提案をした所で、現状は変わりませんでした。何故でしょうか。

考えられる理由

・低いレベルに支援を合わせる=いいことをしているという偽善的な浅い感動

・いいことをしているというイメージを作ることを優先してユーザーを社会資源として捉えてない

・ユーザーを囲いこんで、イメージを作ることをお家芸のように考えてしまっている

・年寄りの自己満で運営されてるからアナログ

こういった、ネガティブな印象を精神障害者向けの福祉サービスには持ってしまいます。

サービスが多様化せず、本当に困ってる人に対して普通だから大丈夫みたいなことをいう支援者が増えてしまうのは、こういった理由からかと思います。

まずは、カテゴリAを説明させてもらいました。
次はカテゴリBについて説明していきます。

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