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めちゃくちゃマニアです。

今回は、主にクラウンとして活動している『五十嵐佑介』の紹介です。

普段は聞き役に回ることが多く、自分のことはあまり話さない彼に、聞いてみたいことが色々とありました。

「メンバー紹介なんだけど、自分がインタビューして、それを記事にするってのはどうかな?」と提案。

OKしてくれてありがとう!

聞き手となり、それをインタビュー記事にするなんて初めての経験で、力不足な部分もありますが…。

彼の人柄と、パフォーマーとしての凄さを知っていただけたら、とても嬉しいです。

(シットランテ 清水良憲)



11月某日、Zoomにて画面越しでのインタビュー開始


清水:
そんなにないよね。改めて自分のことを話す機会なんて。

五十嵐:
ないですね。ないです。笑

清水:
自分から話すことも、まあ…ないよね。笑

五十嵐:
ないですね〜。

清水:
そしたら、どこからいきますかねぇ。
まずは、子供時代からかな。何人兄弟だっけ?

五十嵐:
いないです。

清水:
あっ!一人っ子だった?知らなかった〜。お姉ちゃんとかいる気がしてた。

五十嵐:
父親がフリースクールをやってたんで、ヤンキーとか登校拒否のお兄ちゃん、お姉ちゃんがたくさんいて。

清水:
あぁ〜。そういうお兄ちゃん、お姉ちゃんが。

五十嵐:
そうです。血は繋がってないんですけど、たくさんいました。

清水:
何歳ごろからそういう環境だったの?

五十嵐:
僕が物心つく前から。生まれたときから、ずっとです。

清水:
じゃあ、ずっと賑やかな感じだったんだね。

五十嵐:
ずーっと賑やかでした。高校生までかな。
お兄ちゃん、お姉ちゃんに遊んでもらってたって感じでした。

清水:
そうなんだね。
部活とかはやってたの?

五十嵐:
中学だけ、サッカーやってました。
高校は部活やらなかったです。
高校は遊びたくて。とにかく。
僕は、群馬の桐生って町に住んでたんですけど、そこら辺を友達とみんなでブラブラしてましたね。

清水:
高校卒業したあと、就職したの?

五十嵐:
すぐ!
もう、とにかく、群馬がイヤで。

清水:
そうなんだ。笑

五十嵐:
田舎から出たくて。早く。
で、服飾の仕事をやりたかったので、原宿の古着屋さんに入りました。

清水:
服飾をやりたかったっていうのは、元々ファッションに興味があったの?

五十嵐:
ファッション好きでしたね〜。
というか、そこくらいしか取っ掛かりがなかったんですよね。東京行くことに。

清水:
とにかく、群馬を出たいと。

五十嵐:
とにかく出たい。まず出たいと。笑

清水:
古着屋さんに、就職をしたの?

五十嵐:
はい。2年間ぐらいですかね。

清水:
働いている間は、どんな感じだった?

五十嵐:
楽しかったんですけど、ちょっとキツかったかな。
自分のメンタルが弱かったのかもしれないんですけど、やっぱり毎日たくさんの人に囲まれて、同じことを繰り返して、朝から晩までそれをずーっと繰り返して…っていうのが、ちょっと疲れちゃったんですかね。

清水:
結構大きな古着屋さんだったの?

五十嵐:
すごい大きい古着屋です。人の入れ替わりも激しくて、どんどん自分が上の立場になっちゃって。

清水:
えー!まだ若かったのに?!

五十嵐:
そうなんですよ。それぐらい人の入れ替わりが激しかったんです。

清水:
みんな耐えきれずに辞めていくのかな?

五十嵐:
そうですね。疲れちゃって、辞めていってしまう感じですね。

清水:
パフォーマンスを始めたキッカケは?
たしか古着屋さんで働いてる頃に、なにかをみたって言ってたよね。

五十嵐:
静岡大道芸だと思います。
その頃に、なんとなくジャグリングを始めたんですよね。

清水:
なんとなく??

五十嵐:
たぶん、DAISOのお手玉でした。

清水:
たまたま見つけたかなんかで?

五十嵐:
なぜか、お手玉を買って、部屋でやってたらハマっちゃったんですよね。
で、ジャグリングのことを色々調べて、動画をみたりして、生でもみたいなと思って、静岡大道芸フェスティバルに行ったんですよ。

清水:
静岡大道芸では、ジャグリング以外にもいろんな人がいるじゃない?

五十嵐:
そりゃあもう!
すごい人たちをたくさんみて、もう感銘を受けて。
それで、本格的にジャグリングを習いたい と思ったんですよ。

清水:
その時みて、やっぱりジャグリングが1番よかったの?

五十嵐:
まず、ジャグリングです。
それで、どこで習えるんだろうって調べて『汎マイム工房』を見つけて。
もう、そこにすぐ飛び込んだっていう感じですね。

清水:
それは、仕事を辞めて?

五十嵐:
辞めてです。辞めてすぐ。

清水:
仕事を辞めるキッカケを探してたのかなぁ。

五十嵐:
そうかもしれないですね。
仕事に疲れて、病み気味になっていて。
その時に、たまたまジャグリングをはじめたら引っかかるものがあって。
バッと辞めて、スッと。

清水:
仕事辞めたいって気持ちが、ずっとあったんだろうね。
ジャグリングが、辞めるキッカケをくれたみたいな感じなのかな?

五十嵐:
くれたかもしれないです。
でも、なんでそんなに、すぐ飛び込めたのかわかんないんですよ、いまだに。

清水:
古着屋さんの仕事がそんなに苦じゃなかったら、行かなかったのかもしれないね。

五十嵐:
行かなかったと思います。

清水:
もしかしたら、ジャグリング以外でもよかったのかな。
たまたま、そのタイミングでジャグリングに出会ったから。

五十嵐:
ただのカルチャースクールとかじゃなくて、ガチガチの本格的に学ぶところに入ったので、「これだっ!!」っていうのはあったんだと思うんですけど。

清水:
『汎マイム工房』は、なんとなく習うって感じの場所ではないもんね。
カリキュラムみたいなものがあるの?

五十嵐:
そうです。
演技、ジャグリング、ダンス、パントマイム、あと体づくり。それが月〜金まで。

清水:
学校みたいだね。その中で、ひたすらジャグリングを?

五十嵐:
まずは、ジャグリングがやりたくてやってたんですけど…。
他のレッスンを受けるうちに、どんどん体を使うことの方が楽しくなってきて。
そこからはジャグリングよりも、ダンスとかパントマイムとかをやる比率が高くなっていきました。

清水:
ダンスは、どういうダンスを教えてもらえるの?

五十嵐:
ジャズダンス、バレー、タップダンス、ヒップホップ、ストリートダンスも。

清水:
えーっ!すごいっ!!
それ、ジャンルごとに違う先生が教えに来るの?

五十嵐:
はい。専門の先生が、毎週来てました。

清水:
だから、色んなことが出来るんだね。
うらやましい…。笑

五十嵐:
今考えると、すごい恵まれてますよね。

清水:
それだけレパートリーがあるなんていいよね。
『汎マイム工房』には結局、何年間いたの?

五十嵐:
6年間いました。
技術が身についてくると、仕事がもらえるんです。レッスンを受けつつ、営業の現場にも出るっていうのを、ずっとやってました。

清水:
実践的なこともやらせてくれるんだね。営業の仕事は頻繁にあったの?

五十嵐:
結構早くからありましたね。習い始めて1年目くらいから。
ジャグリングがある程度できたので、それで行かせてもらってました。

清水:
すごいなぁ…。
『汎マイム工房』を選んだ理由はあるの?

五十嵐:
カリキュラムの中にジャグリングが入ってるのが、そこしかなかったんですよ。まずはジャグリングがやりたかったので。
パントマイムは、やってるところがあったんですけどね。
あと色々と万遍なく学べて、しかも!
静岡大道芸でみた人たちがいっぱい所属していて、卒業生だったっていうのもありました。
「あっ!これは大丈夫だ!」って。
「あんなに生でみて、面白い人たちが出たところだったら間違いないな」っていうことが決め手になりましたね。

清水:
聞いた話なんだけど、憧れの人がいて、その人にくっついてたって。

五十嵐:
はいはい。大好きな先輩がいて。
フランスのサーカス学校に行ってしまって、今もフランスにいるのかな。
あちらの女性と結婚されて。

清水:
そうなんだ〜。

五十嵐:
なんでその人が好きだったかというと、『汎マイム工房』を作った“あらい汎”さんのスタイルを上手く現代風に落とし込んで、昇華されてたんですよね。
僕からすると、みていてとても分かりやすかったんです。
素敵だなぁ〜と思って、その人にべったりくっついて、その人の真似ばっかりしてました。

清水:
「その人の真似ばかりしてたけど、最終的には自分のものにしてしまってた」って話も聞いたよ。それが、すごいなぁと思った。
それは意識してなのか、それとも自然と自分のスタイルになっていくの?

五十嵐:
たぶん、やりたいことと自分に合ってることの差に気づいたんだと思うんですよね。
真似してやりたいけど、自分がやっても違うんだろうなってことに、だんだん気づき始めて。
あらい汎さんにも言われていた『自分を出せ』という、自分の中にあるものでしか勝負できないってことが分かり始めたんだと思うんですよ。
だから真似しても、最終的には自分になっていったんだと思います。

清水:
なるほどね〜。面白いなぁ。
でも、自分のスタイルって最初はわからないよね。

五十嵐:
わかんないですよね〜。

清水:
ある程度、スキルとか色んなものを習得したときに、ズレが生じるよね。
何にでも言えることなのかもしれないけれど。
いいなぁと思ったことを、いざ自分が真似してやってみると、顔とか体型とか引っくるめて客観的にみたときに、「あれ?!違うなぁ」って。

五十嵐:
そうそう!笑
ホントにそうです。
最初は、色々なことをやりたいから、いっぱい手を出してたんですけど、どんどん絞って省いていって、クラウンになっていったというか。
パントマイムとクラウンが、自分は好きなんだなぁって。

清水:
そうなんだね。「色々出来ますよ!」ということをみせるのではなくて、クラウンという軸があって、その上で必要であれば、出来るパフォーマンスを出すって感じなのかな?

五十嵐:
そうですね。それが自分には合ってるのかなぁと思います。

清水:
主に、どんな風に仕事の依頼を受けてるの?

五十嵐:
要求されたことをやるしかないので、とりあえず出来ることを提示して、相手に選んでもらうって感じですかね。

清水:
かなり場数を踏んでると思うのだけど、すごくキツかった現場はあった?

五十嵐:
夏の期間、住み込みで商業施設に行くことがあったんですよ。
温泉宿だったり、プールだったり、色々あるんですけど。
1ヶ月〜2ヶ月間、ウイークリーマンションに泊まりで、自炊で、昼間に直射日光の当たるプールの周りを、ずーっと子供たちに向けてグリーティングをするっていう仕事があったんですよね。それが1番キツかったかもしれないです。

清水:
それは…拷問だね…。
子供たちの反応はあった?プール目的で来てるもんね。

五十嵐:
毎日グリーティングしてたから。
結構、毎日のように来る子供もいるじゃないですか。
だから、なんかもう…。

清水:
なんか、ちょっと切ない…。笑

五十嵐:
切ないですね〜。笑
無視はされないですけど、まだ若手の時だったから、技術もレパートリーもない中でだったので。キツかったですね。

清水:
それじゃあ、この現場楽しかったな、またやりたいなっていうのはある?

五十嵐:
なんですかね……なんだろう……。笑
どの現場っていうよりも、共有出来た空間が心地いいって思えたときが、1番楽しいのかな。
それは、会場の大きさとかお客さんの人数とかは関係なくて、すごくいい時間だったなぁってことが、自分にとっては大切なのかなって。

…うーん、難しいですね。

清水:
改めて考えると難しいよね。

五十嵐:
でも、小さい子供たちがいる現場の方が自分を出せるかな。

清水:
保育園とかにも、パフォーマンスしに行ったりしてるんだよね。

五十嵐:
はい。よりバカになれるというか。
どこかの企業パーティーとかになると、やってはいけないこととか、ここまでにしとこうとか、ガードがかかるので。

清水:
小さい子が好きなの?

五十嵐:
好きですね〜。

清水:
実家のフリースクールは、年下の子も来たりしてたのかな?

五十嵐:
僕より年下の人は来てないかな。年上の人ばっかりでした。
たまたまそうだったのか、両親があえてそうしたのか、それは分からないんですけど。
だから、憧れがあるんでしょうね。弟とか妹に。

清水:
そうなんだね。

五十嵐:
僕は記憶にないんですけど、両親に正座して「弟、妹をお願いします」ってかしこまって、切実にお願いしたらしいです。

清水:
かわいい…笑

五十嵐:
かわいいでしょ。笑
「お父さん、お母さん、お話があります」って。それくらい、欲しかったんでしょうね〜。


清水:
これ聞いてみたかったんだけど、自分が主体となってパフォーマンスしたり、例えば「飯食いに行こうぜ!」とかはあったりする?

五十嵐:
なかなかないですね。だいたい声かけられて「行きましょう」となるのが多いです。
よっぽど相談があったり、何かがない限り自分からはあんまり動かないです。だから、受け身過ぎる性格ではあります。

清水:
ソロライブとかはやったことはある?
パントマイムイベントの枠のひとつで、1人でやったことはあるんだよね?

五十嵐:
それはあります。
けど、完全にソロでやったことはないです。
「俺だけを観に来い!」って言えないですよ。なんか…そこまでのあれはないです。笑

清水:
それは、気持ち的な問題で?
それとも、客観的に考えて「いやぁ、1人はムリだろう」ってなるの?

五十嵐:
両方です。
何枠かあって、その中のひとつに自分の時間があるってくらいの方が気も楽だし。
そんなに自信もないんです。ソロをやるまでの。

清水:
自分も何かの枠の中でやってる方が楽なんだけど…。
せざるを得ない状況になっちゃうと、やらざるを得ないじゃない?
だから「無理やりそういう状況を作れ」とパントマイムの師匠から言われてた。「無理やりでも、ソロライブを2ヶ月に1回やれ」って言われたり。笑

五十嵐:
追い込めと。笑

清水:
追い込んで、追い込まれて、結局不完全燃焼で終わったけど。
あぁ……自分って空っぽなんだなぁって思った。笑
だから自分の場合は、1人で何かを作るよりも、誰かと何かをやったほうが自分が出せたりするのかなぁって。

五十嵐:
あぁ〜〜。うんうん。

清水:
『四ツ山フェスティンガー』(※)があったじゃない?
最初に「一緒にやらない?」って声かけられたときは、どうだった?

(※)四ツ山フェスティンガー
シットランテの3人もメンバーとして活動していた、異業種コラボユニット。年に数回、ライブやイベントでパフォーマンスを行っていたが、2020年6月に解散。

五十嵐:
嬉しかったですよ!もう、やりたい!やりたい!って。

清水:
最初に会ったのは、入山さんキッカケだったよね。「会わせたい人がいる」って。
自分はちょっと緊張気味で、はじめて話をして、いい意味で「思ってた人と違う」と思ったよ。イイ声してるなぁ〜、シブい声してるなぁ〜って。
すごく気配りのできる、包み込む感じの人だなぁって印象だった。小っ恥ずかしいけど。笑
その後に、なんかの飲み会でまた会ったんだよね。

五十嵐:
あ〜〜、はいはい。

清水:
「この前はどうも」って話しかけて、勇気を振り絞って「いつか一緒になにかできたらなぁって思ってる」って伝えて。
それで、しばらくして入山さんからの声掛けで「四ツ山フェスティンガーをやろう」ってなったんだよね。
実際に、活動してみてどうだった?

五十嵐:
僕は、メンバーの1人だった“たかくわみえ”さん に絶対の信頼を置いてるんですね。めちゃくちゃ尊敬していて。
だからまず、たかくわさんと一緒にやれて、世界観を共有できたっていうのが嬉しかったです。
プラス、自分の知らない方たちとのコラボレーションが新鮮でした。自分以外の人と一緒に、ゼロから作品づくりをしたっていうのは今までなかったので。
作品によっては役もあったじゃないですか。それに合わせて、自分はどうやるんだろうっていう試行錯誤も面白かったですし、自分の新しい面がみれた気がします。
1人でやってたら、絶対出てこない引き出しってあるじゃないですか。
それが、色んな人の意見が入ることで、はじめて生まれることがあったので、すごく面白いなって思いました。

清水:
たかくわさんは『汎マイム工房』の先輩なんだよね。当時はそんなに接点がなかったって聞いたんだけど。

五十嵐:
ネタ見せとかで、お互いの作品をみることはありました。でも、彼女が作った作品をやるとか、簡単なダメ出しはもらえてたけど、踏み込んで話すことっていうのはなかったですね。
だから、はじめて一緒に作品を作れて嬉しかったです。

清水:
四ツ山の最初のネタ合わせで、たかくわさんの作品の本読みをしたときに「セリフが自然でうまいなぁ」と思って、ちょっと笑っちゃったのよ。
「これは喋ってもらえる!セリフのあるネタを書ける!」って嬉しくなった。笑
セリフを喋るっていうのは、今までやったことあったの?

五十嵐:
ほぼないです。舞台に客演したときセリフがあったとしても、一行二行でしたね。
体の動きとか、言葉を使わないパフォーマンスで舞台に色々出ていたので。
とにかく、喋りたくないんですよ。

清水:
うんうん。笑

五十嵐:
喋らなくていいんだ!喋らなくても、こんなに色々表現できるんだ!っていうのにハマってやってきたので。
避けてきたジャンルではあるんですよね。

清水:
でも四ツ山は、がっつり喋るネタが多かったよね。笑
それに関しては、どうだった?

五十嵐:
挑戦ですよね。本当に。
でも、やっておいて絶対損はないだろうし。他の作品づくりにも繋がると思うので…うーん…そうですね…。
できるようになりたいけど、やりたくないっていうか。

清水:
セリフは1つの手段だよね。
表現するときに必要であれば使うけど、使わないでいいんだったら、使いたくないものかな。自分にとっては。

五十嵐:
ほんとに。本当にその通り。

清水:
お笑いとかはみてる?

五十嵐:
めちゃくちゃ好きですね。
前から好きだったんですけど、自分がパフォーマンスをするようになって、余計みるようになりました。

清水:
特にこれが好き!っていうのはある?

五十嵐:
漫才、コント、なんでも好きだけど…。

清水:
誰が好きなの?

五十嵐:
めちゃくちゃいるんですけど、海外の人なんです。

清水:
あっ、そうそう!海外のもので、今までみてきたものを聞きたかったんだよね。

五十嵐:
マジシャンが多いですね。
えーっと…名前言った方がいいですか?言っても分からないかもしれないですけど。笑

清水:
えーっと…名前を聞いとこうかな。また改めて調べるので。笑

五十嵐:
“ジョージ・カール”とかは聞いたことあります?その人はコメディアンです。堺正章が隠し芸で真似した人なんですけど。みれば「あ〜〜!」ってなると思います。帽子の芸の人です。
あとは…“トミー・ワンダー”とか。その人はマジシャンです。もう亡くなっちゃったんですけど。
好きな人、海外の人ばっかりなんですよね。

清水:
そういうのは、興味があって色々動画とかを調べて、面白いのをみつけてるの?

五十嵐:
そうですね。とにかく気になった人は、1回演技をみてみるっていうか。好きなんですよね、みるのが。
手品のDVDって、ネタを教えてくれるだけじゃなくて、なぜそれを作るに至ったかっていう理論とか、心理学の面とか、こうしたらお客さんはどう思うかとか、多方面からの考えが含まれていて。
だから、パフォーマンスとしてのすべてが入ってるんですよね。
演技、パントマイム、ジェスチャー、立ち振る舞い、お客さんの視線の誘導。
それから、どうやって手品の現象をみせるかとか。
すごく勉強になるし、一番クラウンのパフォーマンスに活かせるんです。
それプラス、個々の色んな人のキャラクターがあって、海外のマジシャンってすごく素晴らしい人が多くて。
だから、僕はよくみるんですよね。

清水:
それは、DVDなんだね。

五十嵐:
そうです。DVDがたくさん売ってます。家にたぶん、500本くらいあるんですけど。

清水:
えっ!!すごいっ!!!

五十嵐:
ほぼ海外の人のやつです。
それを、めちゃくちゃみて研究してるんです。ちょっとマニアなところもあるんですけど…。

清水:
あ〜、なるほどねぇ。いや、すごいなぁ…。
ハマると夢中になるタイプなの?

五十嵐:
ハマったら、長いですね。
すぐやめるか、どっぷり行くか。
で、これは終わりがないじゃないですか。次から次に、新しい人も出てくるし。やるのも好きだけど、みるのもめちゃくちゃ好きなんだと思います。
本当に「マニア」ですね。

清水:
甘いものも好きだよね〜。

五十嵐:
好きですね〜。

清水:
自分も好きだけど、もっとすごいと思ったもん。稽古とかで、長丁場になってコンビニに飯買いに行ったりすると、しっかりとコンビニスイーツを買ってるよね。ケーキだったり。

五十嵐:
買っちゃうんですよね〜。確実にいきますね。

清水:
こだわりとか、あるの?

五十嵐:
和菓子はあまり好きじゃなくて。洋菓子なんですよね〜。
日本のお菓子が好きです。

清水:
ん?

五十嵐:
日本のお菓子が1番美味しいと思っていて。海外のお菓子も入ってきてるじゃないですか。でも、食べてもあんまりで。やっぱり、日本のお菓子のレベルが高い。

清水:
海外のは、たまにすごいのあるもんね。砂糖のかたまりみたいな。
日本で作ったお菓子は好きだけど、和菓子はあんまり好きじゃないってことかな?

五十嵐:
ああ!そうですそうです!
和菓子、ではない。日本のメーカーの『ロッテ』とかね。
ケーキ屋さんとかにも行きます。近所にお気に入りのお店があって。

清水:
とくに好きなものはある?

五十嵐:
チョコなんでしょうね。
チョコレートケーキだったり、チョコレートだったり。

清水:
うんうん。

(しばしの沈黙…)

ほか、なんかある?笑

五十嵐:
ないっすね。笑

清水:
語り尽くしたかな?笑

五十嵐:
出尽くしました。もう。

清水:
あっ。モチベーションの話!
すごく色々なことができるけど、その技を習得していくモチベーションはどこから来るのか気になっていたんだけど…。
話を聞いていたら、やっぱり「好き」っていうのが一番のモチベーションなのかなぁ。

五十嵐:
ほんとにそうだと思います。
趣味になってるし、マニアなんですよね。

清水:
マニアなんだね。笑

五十嵐:
みるのも、練習するのも、それが出来るようになっていくっていうのも…。
マニアです。オタクです。

清水:
僕はマニアです。笑

五十嵐:
自己満足だと思うんですよね。
自己満が仕事につながっている感じ。

清水:
人前でなにかをやるって、極論は自己満だもんね。笑

じゃあ、最後に。
今一番好きなチョコスイーツは?!

五十嵐:
あははは。
(立ち上がる)

清水:
あっ!なんか取りにいったよ!あるんだ!

五十嵐:
(ガサゴソガサゴソ)
これでしょうか。レディーボーデンのチョコレートアイスです。

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清水:
箱アイス!へぇー!こんなのあるんだ!

五十嵐:
これがね〜、1日1本がちょうどいいんですよ〜。これだと、罪悪感がないんですよ。

清水:
わかる!サイズ的にも金額的にもね。
あと、メイドインジャパンだもんね。笑

五十嵐:
もちろんもちろん!笑

清水:
ちょっと探してみようっ!

五十嵐:
ぜひぜひ。食ってください。

清水:
では。長い時間 …… 2時間も経ってる〜。
ありがとうございました!

五十嵐:
どうもありがとうございました!


(2020年11月10日 それぞれの自宅より)


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