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2021/03/08の日記

注意 これはシン・エヴァンゲリオン劇場版のネタバレ感想を含みます。取り止めもなく前後していたり妄想や思い込みがあるかもしれませんが、個人の感想です。


シン・エヴァンゲリオンが完結だと聞いて映画館に来た。

映画開始まで一時間以上ある+血糖値が下がってくるのを感じてパン食べ放題のあるグリル料理屋さんへ入る。

トロサーモンのグリル最高においしかった。今度おうちで作ってみる。
焼きたてのシュガーバターの丸パンを頬張りながら、「これからエヴァ観ようという人間がこんなに幸せになっていいのか」という感情が湧く。
焼きたてのパンは最高なので、みんなおうちでパンを焼こう。

食べ終わって会場のそばまで戻るとグッズの売店と入場の行列がヤバくて、最近は同人誌即売会などにもめっきり行けてなかったのでオタクの行列を久々に見られてなんだか嬉しい気持ちでテンションが上がる

べつに指定席なんだから入場並ばなくていいだろうと思いきや、もぎりの列がさっぱり進まず放映開始時間になりそうだったのでやっぱり並ぶ。途中から非接触型体温計を持った職員が列に並ぶオタクたちの体温をどんどん測り始め列が進んだので、列が進まなかったのはもぎりと入場特典と体温測定を一人ずつやっていたためだとわかる。そりゃ進まないわ。

「これまでのエヴァンゲリオン」あ、はい。

レイの田植えのくだり、いるか? と思ったけどやはりその辺りをていねいに描いた甲斐があってレイが消えてしまうシーンは少し泣けたような気がした。

レイはいつまでもなんだか純粋な魂みたいな役目で、かわいそうだなと思った。まあ成長するような生き物じゃないから仕方ないんですけど、「人々との間での生活」をさせようというならもうちょっと欲があってもよかったんじゃないの。まあその下心のなさがシンジの傷ついた心に響いたいいシーンだったんですけど、それにしてもさ……。

ミサトさんの声いいなー。ミサトさんの声の人はセーラームーンの月野うさぎの声の人で、たしかミサトさんのキャラは月野うさぎリスペクトなんですよね前髪の形とか。さいごにミサトさんらしさが見られてよかった。子供がいたのは少し驚きました。成長が止まったシンジよりもミサトさんの子供の方が背が少し高くて泣くところだった。

加持さんの子供が加持リョウジって名前そのままなの、なんかよかった。ミサトさんの加持に対する感情……そうだよな……ってなった。

カヲルくんの補完については解釈にもう少し時間が必要ですね。お前は謎のままでいてくれよ。たのむよ。

マリは補完しないんかい。俺たちはテレビアニメからエヴァに狂わされてきたオタクなので、彼女がユイたちのゼミの同窓だったことをなんとなく知ってはいるが。匂わせ以上のものがないじゃん。あった?

そして式波さんはそれでいいが俺たちの惣流はどこ行った? 砂浜でシンジに首絞められて終わりですかそうですか。
式波さんは「気持ち悪い」って言わないんやな優しいな。お互い2周目(もっとかも)だから、より良い行動を取ろうとするのわかるひぐらしで見た。

父子対決のCGはあれだ! Twitterで見た「これなら手書きしたほうが楽だった」っていうシーンじゃないかな。私はあんまり動きすぎるシーン苦手なのでそっと眼鏡を外しました。(裸眼でギリギリ運転できない程度の視力)

映画は私、後ろの端の方の席じゃないと気分が悪くなるタイプなんですけど、どうしても気分悪くなりそうな時は血糖値を上げる、眼鏡を外す、いっそのこと目を瞑る、前日の夜よく寝ておくなどが実感として効果がありますので繊細さんは試すと良い。

トイレ問題ですけど、私は17時からの放映だったんですけど昼過ぎから水分を控えていたのでなんとか大丈夫でしたがピルを飲んでいるので血栓予防のために水分は多めにとりなさいと医者から言われているのです。まあハイリスクの人もそうでない人も、長時間の座りっぱなしは身体によくないので足首をこまめに動かすといいです。

最後シンジくんは自分のことだけではなくて他人にも救いの手を差し伸べました。自分の苦しみだけで手一杯で前に進めなかったシンジくんが、人を理解したい、人を救いたいという思いを持つことができたばかりか行動に移せるようになるなんて、成長しましたね。よかったね。

とでも言うと思ったか!! こちとらテレビ放送中14歳だったのがもうすぐ40だわボケが!! 二十年以上待たせておいてその程度の成長で褒めてもらえると思ったか! そりゃあアスカも助走つけて殴りかかるわ。

「ユイの胸で泣きたかった」そうでしょうね。いや甘えんなよ大概にしろよ血反吐を吐いてでも子供を育てろよ。辛くても何でも仕事して金を稼いだり子供のためにご飯を作ったり話を聞いてやったりしろよ。女にばかり田植えや子守をさせてんじゃねぇ! そういうところだぞ。ゲンドウが田植えをしろ!!!
だいたいゲンドウもシンジも周りの女が構いすぎじゃないか? 失敗しても無力でも自分のことが嫌いでも女に優しくされたいっていう監督の気持ちが溢れすぎでは?? 

べつにシンジくん、ほんのり大人になんてならなくてもよかったよ。あのお父さんと話なんかしなくて良いって思ったもん。最後はなんかいい話みたいになったけど、断絶した親子は理解し合わなくてもいいです。対話を試みても傷つけ合ってしまって「やっぱり分かり合えない」ってなることの方が多いから。
まあ碇おやこに関しては両方庵野監督の投影なので、そこはよく話し合っておきなさいよと思うけども。

水平線から現れる大きい綾波が出てきたところで、私はふと気づいてしまったのです。
ははーん、これはアレだな。テレビアニメ版最終話とかまごころを君にとかを現代のアニメ技術でていねいに作ったやつですね? またか!! 100回見た!!

首無し綾波の身体が地平線を埋め尽くし集団で行進していくシーン、これ思いついて実現しようと思って実現したのすごいな?!
(ちょっと地ならしっぽかったですね)

絵コンテ芸だ! テレビで見たことあるやつだ!!

からの突然の現パロ。(現パロ?)
ラストの「うん、行こう(マリの手を引いて走り出す)」いや誰だお前?! って口に出して言いそうだった危なかった。
(大人シンジ神木隆之介かー! オタクが神木隆之介なら全肯定すると思うなよ!!)(ちょっと許した)

マリみたいないい女、シンジくんにはもったいないわ。ていうか年齢とか成長とかどうなってんの止まってたんじゃないの「書き換えた」ってそういうことなのわかんねぇな。
エヴァにしては無難な終わり方でしたね。

エンドロールで宇多田ヒカルの歌が流れ、庵野監督の名前が出て「終劇」の文字が出ても明かりがつくまで誰も席を立たない。本当に終わったことを誰も信じてない。さすが初日にエヴァを見に来たオタク、面構えが違う。

もう何でもいいから最後に残酷な天使のテーゼを流して欲しかったオタクは挙手してください🙋‍♀️

関係ないけど帰りの電車のホームから最寄り駅まで一緒だった見知らぬJKが多分彼氏と電話しながらめっちゃキレてておもしろかった。


追記

やっぱり最後マリとシンジがくっついたの良くなかったよ。結論がやっぱり女がいないとダメってなってるじゃん違うじゃん。女に救いを求めるな自力で立って生活をしろよ。誰に依存しなくても幸せになれて人は平等で誰に対しても親切にするべきだっていうメッセージを同世代や次の世代に残さなきゃいけなかったんじゃないの? 全然大人になれてないじゃん庵野くん。


ゲンドウがピアノが好きだったって言ったところ、カヲルくんとシンジの連弾のシーンに繋がるのか。そうか。


ええっ、エヴァが完結ですべての謎が解き明かされると本気で思っていたんですか? エヴァに向いてないですね。考察をするな。これはただ浴びればいいんだよ。謎を解き明かそうとするな。どうせ作ってる人はそこまで考えてない。考えてるかも知れないが語られる日は来ない。映像美、ベテラン声優の良演技、アクションシーンの数々を楽しみ、「聞いたことない単語かっこいいなー」とかぼんやり思いながら湧き上がってきた感情をBBS(当時のTwitterのようなもの)に書き殴る。そういうコンテンツです。私はエヴァにくわしいんだ!

結局渚カヲルを月で無限増殖させて順番に起動させていたのは誰の意図なんだって話。唐突にお出しされた渚司令はいつの事象なんだよ。剪定されてるじゃねぇか。
結局世界はループしていたんだ。そういうことだな。

エヴァンゲリオンが好きだった友人がいたんですけどQも観れずに若くして死んでしまったんですけど、もし彼女に言うとしたら「同人誌とか考察とかで死ぬほど見たことあるやつだったから見なくても同じだけど、今度行けたら一緒に観よう。そして飲もう」です。

映画のパンフレットを読みながら、少し前に録画していたパプリカを流していたんだけど、シンエヴァはだいたいパプリカ。「入り混じる現実と虚構」「夢の女(裸で大きい)」あたりが。

映画のパンフレットは声優さんのインタビューにかなりのページ数を割かれています。そういうのお好きな方は買って損はないと思います。しかし正直な感想を言うと、インタビュアー他にいなかったの?という気がした。いやでもこれはきっと私の高望みでしょう。普通のよくある声優さんのインタビューです。でもさー、エヴァだよ? コロナで対面が難しかったかも知れないけど書面でやり取りしただけなのかと思われる無難で画一的な内容で面白みに欠ける。
ビジュアルが欲しい方は別でそういうやつ売ってましたので多分そっちがいいです。
解釈や考察が欲しい時はnoteや同人誌です。私はこれから昔の同人誌を掘り起こしてきます。過去の私ありがとう。財産です。こういうときにものを言う。

委員長が言っていた「昨日と同じ今日でいいじゃない」って本当にその通りで大人になるとわかるんだ。小さい頃は毎日成長して当たり前だし、若い頃は自分が何者かになって世界を救わなきゃいけないと思ってる。今日があることが奇跡の積み重ねだと実感しているから出てくる言葉なんだよなぁ。

円盤のコメンタリーは庵野監督、緒方恵美、貞本義行、石田彰でお願いします。

このコンテンツを見事に完結させたことについては本当に本当に大変だったと思うしお疲れさまという気持ちでパンフレットも買いました。最後、隣に女がいればいいとか赤ちゃん抱いてりゃいいみたいなのは全然好きじゃないけど、でもあれ以上の終わり方があったかと問われると、「うーん、まああれでいいんじゃない?」って沈黙せざるを得ない。
庵野監督にしか出来ない仕事でした。本当にお疲れさまでした。あとはゆっくりしてください。

でもさー、もっとこう投げっぱなしで血みどろで好きなことやって視聴者を映像で殴ってラストシーンを実写で撮るくらいでもそれはそれでエヴァンゲリオンだったと思うよ。神木隆之介にコスプレさせて取り囲んで「ありがとう、さようなら」って拍手してもらお。(妄言

いろんな感想でマリは外の世界から来た他人の象徴で彼女と手を取り合って歩き出すのはシンジの前向きな成長を云々というのを見るけど、マリさんはもともとユイの友人なんだよな。テレビアニメ版にいなかっただけで漫画版のラストにしっかり描かれているし(しかしそれも10年越しくらいだったと思うけど)、情報が少ないからと言って新鮮みを感じるのは良いですが、最後に彼女が隣にいたことでそれでシンジが成長してるとか他人に心を開けたとかはどうかなー。彼女がいるとか結婚したとか子供が産まれたとかは男の成長とはまったくの無関係です誤解されやすいが。
マリにとってみれば友人の息子だから親切にしてくれてるだけで、実際はものすごい歳上だからおっぱい大きいとかにも寛大(まあそれば自分で言ってるし)だけど、全然恋愛感情ではないよね。それで良しとするのは、それでいいのかという感じがするけど。

マリさんを掘り下げたスピンオフとかお出ししてくれてもいいのよ。

シンのラストでこれだったんだからLAS(この単語も昨日初めて知りましたけど)はないという意見に対しては、いや何万回ループしてたか知らんけど1回くらいはあっただろという気持ちですけど。いや1回ではないか。5回くらいかな。

初号機とゲンドウの最後のシーンではゲンドウ視点では優しいユイに後ろから包まれて……みたいな感じだったのに実際は「シンちゃんになにしてくれてんのよ!!」というユイママの確かな殺意を感じて面白かったです。

まごころを君にの「気持ち悪い」エンドもいま思い返せば悪くなかったよな。当時としては劇場版まで観に行ったオタクに対する監督の拒絶でしかなかったが、まああれはあれで「他人は他人だから分かり合えないこともあるし、人と関われば傷つくこともあるけどそれも現実だから仕方がない(人類補完計画を拒絶して現実で生きていくことを選んだのだから)」(エヴァンゲリオンは終わったのだから現実を生きてねという監督からオタクに対する、今に至るまで長年一貫したまごころ)ということで真のアスカルートだったに違いない。
今回は()の中身の部分も丁寧に説明してたから伝わりやすくて良かったんだ。分かりやすいのがエヴァかと問われればそれは否だ。(面倒くさいオタク)

アスカがずっと携帯ゲーム機で攻略してたの、何かを遠隔操作して村を守ってるんだと思ってたけど、そんなことはなかったかも。

#ネタバレ

#シン・エヴァンゲリオン劇場版

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