見出し画像

Tableau Serverサイト運営の投稿-19

  • 事業会社でTableau Serverのサイト管理者を担当しています。(Tableau Cloudでない、自前のTableau Server管理です。

  • 今回はTableau Serverで最も重要な管理の1つであるパーミッション管理を見ていきましょう。組織内に利活用が広がるとパーミッション管理は大変な事になります。

  • 基本的にはプロジェクトごとにパーミッション管理しましょう。ワークブックやデータソース、フロー単位でパーミッション設定できますが、プロジェクト単位の方が考え方も運用も実施しやすいと思います。(投稿-05でも述べた通りです。)。オブジェクト単位でパーミッションが異なると将来の自分自身や引継ぎ先の別メンバーでも判らなくなります。プロジェクトの配下のオブジェクトは同じパーミッションを適用するように運用しましょう。


TableauServerパーミッションの管理課題

まず、ターゲットはプロジェクト

現在のパーミッションの状況はWebUIで一つ一つ操作すれば分かりますが、サイト管理者はTableauServer全体を管理する必要があります。オブジェクト単位は難易度が高いので、まずはプロジェクト単位で管理しましょう。

プロジェクトリーダーの権限を委譲していますか?

小規模の利用であればサイト管理者が頑張ればいいのですが、大規模の利用だとパーミッションの設定はサイト管理者としてルールを作り、適切にメンバーを任命していく必要がありますが、今度はルール通りに運営されているかモニタリングしなければいけません。また初期導入の頃は、ルール未整備だったと思います。導入時に自分自身が設定したパーミッション覚えていますか?(覚えていませんよね。)初期導入の頃の自分はもはや別人と見なして、過去設定も含め全部チェックしましょう。

Tabeau公式HPの情報


※Tableau社の公式HPではパーミッションについて詳細な説明があります。


※Tableau社の公式HPではパーミッションの機能について詳細な説明があります。

管理用のデータの作成

今回はPrep Builderで実現できます。Tableau Desktopで最新だけ確認でもいいですが、できればPrep Builderの出力で組織内のデータベース上にテーブルとして残しましょう。出力の対象のDBがない場合はTableau Server内に抽出データとして保存しておきましょう。また、もし所属組織がData Management Add Onの契約を保有しているのであれば、スケジュールを登録して自動実行するようにしておきましょう。今回は投稿ー18で作成した「Tableau Serverプロジェクト属性テーブル」を利用します。特に再帰SQLで作成した「プロジェクトパス」は管理レベルを大幅に向上しますので、ぜひ利用ください。

パーミッション管理の注意点

今回はシステム上の設定を管理するテーブルですが、これ以外にも所有者には自動的に権限付与されています。所有者は別途権限があると認識しておくといいでしょう。

管理用データレイアウト例

リポジトリDBを利用して以下のようなレイアウトのデータテーブルを作成します。パーミッションはTableauServerの中で、最も重要な管理項目と思いますし、結合の難易度は高いと思いますので、慎重に作成しましょう。(まずはPrepBuilderの出力コンポーネントでExcel等に出力して、検証してみてください。)

テーブル名:Tableau Serverパーミッション管理テーブル

注)データソースの説明

TSグループ属性:投稿-16のTableauServerグループ属性
TSユーザー属性:投稿-15のTableauServerユーザー属性
TSプロジェクト属性:投稿-18のTableauServerプロジェクト属性

おことわり


当記事のコンテンツについて、商用利用でない場合は許可なく転載して頂いて構いません。
転載の際は、当記事へのリンクを掲載し転載であることを明記してください。商用利用の場合は許可なく転載しないで下さい。
当記事のコンテンツについて、公開情報等から引用したものであり、かかる情報の正確性・適切性等については、これを保証するものではありません。
っておらず、また、これを保証するものではありません。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?