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【sitateru voice】シタテルだからこそできるファッション業界を変える挑戦

シタテルの多様なメンバーのインタビューを通して、カルチャーや特徴などを探る「sitateru voice」。今回は経営企画室 室長の原にインタビューを行いました。アパレルメーカーで働いた経験から、身をもって業界の課題を感じて、シタテルに入社。課題解決に向けて日々奮闘する原を深掘ることで、シタテルの特徴が見えてくるかもしれません。

原 正樹
経営企画室 室長

大学卒業後、大手アパレルメーカーに入社し、店舗管理や百貨店営業等に従事。その後、外資系コンサルティングファームにて基幹システムの構想策定、業務プロセス改善、コスト削減支援など、主にサプライチェーン領域の様々なプロジェクトに携わる。2019年にシタテルに入社し、現在は経営企画室、事業開発部、IT戦略・開発部と3つの部署を兼務する。


衣服・ライフスタイル産業の課題を身をもって痛感


ーーシタテルに興味を持ったきっかけを教えてください。

きっかけはある日、テレビでシタテルが特集されていたのを見かけたことです。
その特集では、シタテルの受注生産サービスが紹介されており、「このサービスならばアパレル業界の在庫問題を解決できるかもしれない」と感じたことを覚えています。

もともと私は、新卒でアパレルメーカーに入社しました。老舗メーカーだったのですが、働くうちに業界の裏側を知り、様々な課題を感じていました。特に問題意識を持っていたのは衣服の在庫問題です。当時、在庫棚卸のために自社の倉庫に行ったとき、売れ残った大量の衣服がラックに並べられている様を見ました。衣服は縫製工場で1枚1枚、時間をかけて職人さんが縫っています。その衣服が、新品のまま、ただ捨てられるためだけに倉庫に並べられていたのです。もともと洋服が好きだったこともあり、その光景にはショックを受けました。

一方で、私は百貨店で衣服の販売現場も見ていたため、この在庫問題が一筋縄ではいかないことも理解していました。衣服には様々なアイテムがあり、同じアイテムでもサイズやカラーの組み合わせで複数の品番が存在します。季節変動もあり、売れるタイミングもある程度限られているため、売り逃しを防ぐためには、あらかじめ見込みで大量生産せざるを得ない現実があったのです。

この在庫問題を解決する手段のひとつは、注文が入った後に生産する受注生産の仕組みですが、衣服は生産のリードタイムが長いため、なかなか上手くいっていないと感じていました。

私自身は3年足らずでアパレルメーカーを退職し、衣服・ライフスタイル産業から離れてしまったのですが、その後も大量生産による過剰在庫に対して問題意識だけは持っており、そのような中でたまたまテレビで見かけたのが、シタテルの受注生産サービスだったのです。

その特集を見たとき、シタテルならば今まで自分が感じていた衣服・ライフスタイル産業の課題を根本的に解決することができるのではないかと思い、話を聞きに行ったのが最初です。

当初は、当時働いていたコンサルティングファームでの経験を活かし、衣服のサプライチェーン設計に携わりたいと考えていました。

マスクから宇宙まで、貴重な経験ができる場所にあえて飛び込む


ーー入社後すぐに、希望していたサプライチェーンの設計に携われたのでしょうか?

いえ、最初は全く違う広報からスタートすることになりました。笑
もちろん、自分がやりたいことは面接時に話していたのですが、当時は会社として組織を作り変えている最中でもあり、緊急度の高かった広報のポジションを打診されました。最初は広報がどのような仕事をするのかも全く分からず、私自身に適性があるのかも不明で、断ろうと思っていたのです。

しかし、話を聞いてみると、広報が新設される新しい部門であることや仕事の領域が想像以上に広いこと、そして社長直下の部門であることなどが分かり、自分自身にとっても貴重な経験になると考え、飛び込む決心をしました。

ーー広報としては具体的にどのような仕事をされていたのでしょうか?

プレスリリースの作成や配信、取材対応など、典型的な広報の仕事ももちろん行っていましたが、比重が大きかったのはプロジェクト・マネジメント関連の業務です。

シタテルに入社して半年程経った頃、国内でもコロナが蔓延し出し、緊急事態宣言が出されました。当時シタテルでは、他の事業者と共に、クラウドファンディング等によって寄付金を集め、マスクやガウンを生産して国内の病院などに届けるプロジェクトを実施しました。しかし、これらのプロジェクトは収益には繋がりづらいため、社内の営業人員の工数はあまりかけられません。そこで、広報の私に白羽の矢が立ち、プロジェクトマネジメントを担当することになったのです。

クラウドファンディングの他にも、宇宙関連のプロジェクトも担当することになり、様々な企業の方と連携しながら、衣服をつくっていく機会を得ることができました。どちらも偶然担当することになったプロジェクトでしたが、貴重な経験ができたと思っています。

1年間ほど広報を担当した後、経営企画に配属されることになりました。

ーー経営企画に配属されたきっかけは何でしたか?

以前から経営企画の業務に興味があったのですが、ある時、社内の経営企画のポジションが空くことになったのです。これはチャンスだと思い、社長に「経営企画をやらせてほしい」と直談判し、最初は広報と兼務という形でしたが、経営企画配属となりました。

好きな小説がキャリアの幅を広げるきっかけに


ーー経営企画に興味を持たれていたのはどうしてですか?

私は山崎豊子さんの小説が昔から好きで、大学生の頃に「不毛地帯」を読み、その頃から経営企画のような仕事に興味を持っていました。
「不毛地帯」は、第二次世界大戦中に大本営参謀であった軍人が、シベリア抑留を経て、日本の総合商社で活躍する物語なのですが、主人公の壱岐正は会社の”頭脳”として辣腕をふるいます。私はその姿に憧れて、将来、壱岐正のようなビジネスマンになりたいと思っていたのですが、彼の仕事は現代の「経営企画」だと感じていたのです。

また、アパレルメーカーで働いていた頃にビジネススクールに通い、企業戦略や会計、ファイナンス等の知識も一定習得していたため、それらの知見を実務に活かしたいという想いもありました。

ーー現在、経営企画ではどのようなことをされていますか?

会社によって経営企画の役割は様々だと思いますが、シタテルの経営企画は大きく3つのことを行っています。まず1つめが、事業計画をつくることです。具体的には会社の中期経営計画や予算を策定することで、中期経営計画については社長の河野さんや取締役と、予算については各事業責任者と議論を重ねながら策定しています。2つめが策定した予算の進捗管理や予実分析を行うことです。日々の数字をチェックして課題を抽出し、会社としての対策を打つよう、適宜エスカレーションしていきます。そして3つめは取締役会などの会議体運営です。月次決算の取り纏めや、社内外に向けた報告資料の作成、会議の議事録作成など、事務局としての活動を行っています。

産業の課題解決に向けて、着実な前進を感じる


経営企画として業務を遂行する過程で、自社のサプライチェーンにも課題を見出すようになりました。サプライチェーンの設計は、もともと私がやりたかった領域の仕事です。そこで、サプライチェーン設計を担当する事業開発部のSCNM(Supply Chain Network Management)チームにも兼務させてほしいと申し出て、経営企画と事業開発を担当することになりました。

SCNMチームは、シタテルと提携している縫製工場や生地資材メーカーとやり取りする部門。経営企画ではユーザーやサプライヤーと接する機会が少なかったのですが、SCNMチームを兼務することで、現場の方の生の声を聴けることは非常に貴重でした。現場の声と、経営企画として見ている数字の情報を組み合わせて、会社として今、何が課題なのか、どうしていくべきなのか、といった思考ができるようになったと思います。

また、取引先である大手ブランドメーカーからの依頼で、取引先工場の業務診断を行うというプロジェクトにも携わらせていただきました。工場経営を改善するという大きなテーマに対し、シタテルとしての強みを活かしながら、何ができるのか。自らが主体となって、ゼロベースで考え、提案し、実行するという経験は、かつて在籍していたアパレルメーカーやコンサルティングファームでは決して得られなかったものです。

ーー現在はエンジニアチームも兼務されていますよね?

そうですね。
私は昔からエクセルが好きで、業務でもエクセルを多用するのですが、少しずつ業務の自動化等を行いたいと思うようになりました。

また、近年はプログラミングにも興味を持っていたため、全くの未経験ながら、オンラインのプログラミングスクールに通うことにしたのです。平日、仕事を終えてから、夜間にプログラミングの勉強をするといった生活です。大変ではありましたが、とても楽しく、没頭していました。

プログラミングスクールを卒業してから実務でも何かやりたいと考え、社内のエンジニアチームのマネージャーや部長をつかまえて、「雑務でもなんでもいいので、やらせてください」とお願いしてみたところ、「ぜひ一緒にやりましょう!」と言っていただき、現在は開発部門も兼務しています。

開発の部署では、社内システムにあるデータを引っ張ってきて経営企画の業務に役立てたり、他部署の業務の自動化を行ったりと、まだまだ初心者のレベルですが、少しずつコーディングも行っています。また、開発チームのメンバーが日々どのようなことを考え、どのようなことを行っているのかを知るだけでも大変刺激があります。

このように、たとえ経験が浅くても様々なことにチャレンジしてきた結果、いつの間にか3部署兼務になっていました。笑

ーーすごいですね。お忙しくされていると思いますが、プライベートの時間はどのように過ごしていますか?

コロナ禍になって東京から茨城に引っ越したこともあり、休日は自然に囲まれた場所で、子供と遊ぶことが多いです。平日は、朝は子どもを保育園に送った後に仕事を始めて、定時には仕事を終えて、子どもをお風呂に入れ、家族でご飯を食べています。仕事が残っているときは、子どもを寝かしつけた後にやっています。今の生活はリモートワークだからこそできるもので、通勤して働くような以前の生活には絶対に戻れません。笑

お子さんを保育園にお迎えに行く原さん

入社当初からシタテルは子育てに理解のある会社だと感じていました。リモートワークやフルフレックスといった制度の充実度に加えて、子どもが熱を出したときなどにも気兼ねなく休める雰囲気があると思います。私も、子どもが熱を出したときはもちろん、子どもの健康診断や予防接種などでもよく業務を抜けますが、心理的な負荷は全く感じません。

チャレンジする人を応援してくれて、子育てなどのプライベートな事情にも配慮のある会社なので、とてもありがたいです。

今後も様々なことにチャレンジし、会社の掲げている「サプライチェーンを革新し、想像力を解き放つ」というミッションのとおり、この業界の変革の一端を担えればと思っています。

ーー原さん、ありがとうございました!

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※情報は2023年2月時点

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