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きれいなものの収集箱

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目にとまったものの記録
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若草色と萌黄色

若草色と萌黄色

4月から5月の新緑が好き

新芽や発芽の時の柔らかな黄緑は、ほんの一瞬だけ
クリソプレーズみたいな明るい緑は、日々濃くなって夏にはマラカイトの緑になる

どちらも良い緑だけれど、この時期のまっすぐ太陽を見て伸びて行く色には特別な透明感がある

都会の化石

都会の化石

百貨店の壁に使われている石材が好き。
大理石の中によく見たらアンモナイトなどの化石が入っていたりする。
これを見つけるツアーもあるらしく、いつか参加してみたい。

この画像は化石ではないけれど、百貨店のパウダールームの壁で見つけた内包物の青いハート。
角度を変えて見るとグレーになったり青く見えたり、ラブラドライトのような輝き。

石の中の虹

石の中の虹

虹の女神イリスの名を冠した水晶
アイリスクオーツが好き

完全に透明な天然石も良いけれど
クラックがあって虹が見えるものが好き
内包する傷が光を反射させて
それが虹色に見える
天然の虹はとても貴重なもので
この頃は加工された虹も多い

画像は加熱処理を施して
全体にクラックが入っているもの
敢えて作られた傷は痛ましいけれど
窓辺でくるくる回してみると
そこは夢のような世界

ロマネスコ

ロマネスコ

ロマネスコが好きで、少し安くなっていたらつい買ってしまいます。

フィボナッチ数列とか、フラクタル構造とか、そういうものに惹かれます。
大きいものも小さいものも同じ形を持っているという法則は、私が好きな「上のごとく下も然り」という言葉とも通じます。

眺めているとつい思考が飛躍してしまいますが、まず単純にこの不思議な形が大好きです。
美しくて、さらに美味しい。
明るい黄緑色もスタイリッシュ。

義理堅いアゲハ

義理堅いアゲハ

気がつけばお盆も過ぎて、勢いのあった夏は熟してしまいました。
蛹のことを書いたので、これを書かずに夏は終われません。

ベランダ育ちのアゲハは、ちゃんと巣立ちました。

1匹目は私が起きてくるのを待って、ベランダを飛び回って去りました。

2匹目は床に落ちていたところを手製の蛹ポケットに入れておいたら、そこから出てきて羽を乾かして、飛び立つまでを見せてくれました。

3匹目は大阪直撃と言われた台風

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蛹を支える細い2本の糸

蛹を支える細い2本の糸

今年は蝶は育てないと書いたけど、知らぬ間に育っていました。

見つけた時はもう大きくなっており、その翌日には蛹に。
使っていない植木鉢に捕まり、上手に糸をかけて体を固定していました。
1日がかりで蛹の色は薄緑から褐色に変化。

そして10日程経った朝、ベランダに出たら大きなアゲハが飛び回っていて、私に何度か近づいてきて、そのまま元気に飛び去って行きました。

木には悪いけど、無事に育って良かったな

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花々の王

花々の王

写真を整理していて、懐かしいフォルダを見つけた。
もう10年以上前、仕事で精巧な造花を作る為に、たくさんのバラを分解することになった時のもの。

一輪の花を構成する全てのパーツがどれだけあるのか、並べてみて驚嘆した。
花弁の数、大きさと形、組み合わさり方。

まだまだ咲ける花を何輪も、壊して行く後ろめたさは強烈で、今も覚えている。
しかしそれを超える驚きと畏敬の念。
会議室に充満する芳香。
もった

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昇る煙と灰

昇る煙と灰

香りは私の暮らしの一部です。
アロマテラピーで使われる精油も好きですが、香木や香草を焚くのも好きです。

朝の瞑想の時、部屋を掃除した後などに焚きますが、煙そのものの効果を一番感じるのはお焚き上げ。

人に聞いてもらっても仕方ないこと、もうすっきりしたいなということがあると、お焚き上げをします。
便箋1枚か2枚に思っていることを一息に書いて、それを香りの良いものと一緒に燃やします。
火が怖い性分な

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アゲハ蝶の卵

アゲハ蝶の卵

ベランダのスダチの木を毎日チェックしている。
今日アゲハ蝶の卵をいくつか見つけて、葉から落とした。
幼虫になってしまうと可哀想で駆除できない。

去年は二匹育てて、小さな木がとても弱ってしまった。今年は木を保護する事に決めた。

黄色い小さな月みたいな卵。
後ろめたかったので、写真はなし。