SとかMで分けられる話か?ってこと

日本では、「おまえ、ドSやな。」とか「私、どっちかというとMです。」なんて、親しい間柄の会話では、アリますね。公共の電波であるTVでさえも、そういう表現を耳にします。つまり、サド(加虐性欲の持ち主)かマゾ(被虐性欲の持ち主)かってことですね。


アメリカのSMでも、人をSなのかMなのかと区分しないではないです。つまりSadist (sadisticな人), Masochist (masochisticな人)です。
I’m a sadist. とかI’m a masohistic girl.などと使います。
では、その間、どっちもある人を何と呼ぶかご存知ですか?
答えは簡単。Sadomasochist (サドマゾヒスト)と呼びます。 笑


でもって、サドの気もマゾの気もどちらもない人もいますよね。そういう人のことを何と呼ぶかご存知ですか?


答えは、バニラ(Vanilla)と呼びます。

そう、アイスクリームのバニラ味とかに使われるあのバニラです。英語では、アクセントは、”ni”にあります。発音記号は、「vənílə」です。
英語でvanillaは、normal(正常の)とかboring(退屈な), ordinary(普通の)、plain (模様がない、無地の)などの意味があります。
因みに普通(?)のHのことをconventional (従来の)sexとかvanilla sexと呼びます。

つまり、SとかMの人から見ると、vanilla sexなんてあっさりしすぎて退屈ということでしょうか。笑

ところで、(思いつくままに書いているので、話が脱線します。)英語では数えられる名詞と数えられない名詞がありますよね。文法用語で言えば、可算名詞と不加算名詞です。
例えばりんごは数えられるので、appleは、applesの複数形になります。でも、不加算名詞であるwaterそのものは、1個2個って、数えられないですね。

なので、不加算の物の量を表現するには、他の尺度を使って表現します。waterそのものが複数になることは、通常の意味では、ほとんどありません。つまりTwo cups of waterとか 3 litters (リットル)of waterと表します。
この数えられるか否かというのは、日本人との感覚と違っていることが多くて、私も未だに分からなくなります。
例えば、fish。Fishは、中学の英語で、数えられない名詞と習ったような気がしますが、どう見ても数えられるので、どちらかというと、単数形も複数形もfishと覚えた方が良い単語のようです。例えば、「魚を5匹捕まえた」というときは、I caught 5 fish.と言います。
ただ、これも微妙で、5匹捕まえて、その5匹が全部種類の違う魚だったってことを強調したいときは、I caught 5 fishes.と言う時もあります。
なーんて、不加算名詞を一つ一つ検証していったらきりがないですね。以前、フランス語を習い始めて、色々な名詞が、男性か女性かが覚えきれなく挫折したのを思い出します。
そんなこと考えながら話してたら、スラスラと英語が話せなくなるかもしれません。口語では通じるので、あまり神経質にならない方がいいと思います。

話を少し、エロい方に戻します。
性の種類という意味のsexは、数えられて複数形にもなります。Male and female are different sexes. みたいな感じで使えます。
でも、Hをする、つまりsexをするという行為の意味でのsexは複数形、つまりsexesになりません。

うん?でも何回やったって、数は数えられますよね? どうしましょう?


答えは、こうです。
How many times did you have sex with her last month? I had sex (or I did it) 10 times last month.
10 sexesではないです。

で、やっと本題に戻します。
アメリカでは、SかMで分けるより、DomかSubで分けることの方が一般的です。一般的と言っても、日本のように、「あなたは、Dom、それともSub?」なんて、よっぽどSMの話をしているような仲間でない限り、話題にはしません。気を付けないと、ドン引きされるでしょう。


DomとはDominance (支配、or dominant=支配的な)Subとは、Submission (服従、 or submissive=従順な)と言う意味です。
支配的な男性をDomと呼び、女性をDommeとかDomina、服従者は男女ともにSubと呼ぶのがSM界では、一般的です。
I’m dominant. I’m a dom. とか I’m a sub.などと使います。


これは、二人の関係性と言うか役割から区別しているもので、他にもDominant側のものとして、Master (男性のご主人様)、Mistress/Queen (女王様)、Lord/God (神)、Goddess (女神)、Dominatrix (主にプロのドミナ)、などもあります。
また、Sub側の呼び方としては、Servant(使用人)、Maid(メイド)、Slave(奴隷)などがあります。
この分け方は、明らかに、相手に痛いことをして喜びを感じるサドとその痛みに喜びを感じるマゾとする区別の仕方とは違いますよね?


そして、時や相手によっては、Dom(支配的)になったり、Sub(従順)になったりする人をスイッチ(Switch)と呼びす。
日本では、SとMを行ったり来たりする人をスイッチャーと呼ぶことがあるようですが、英語的には間違いになります。


もう一度言うと、英語では、SとMの両方ある人は、Sadomasochistです。で、DomとSub(支配と被支配)の区別で言う時に両方の面がある人は、Switchです。

話が脱線しすぎてメッチャ長くなりました。汗

また、何か思いついたら書きます。
Momo

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