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筋の硬さに影響を及ぼす因子~遺伝子から考える~

筋肉の硬さは生まれつき
どのように決まるのか?

弾力性、硬さ、強さなどの
筋肉の特性に影響を与える可能性のある
遺伝的要因を特定する
レビュー論文から

筋の硬さに影響を及ぼす因子を
考えてみました

レビューによると
筋の硬さに影響を及ぼす遺伝子として

◎エストロゲンの受容体
◎細胞外マトリックス
◎骨格筋チャネル
◎タイチン

があります

それぞれどのように筋の硬さに
影響するか見てみましょう

エストロゲンの受容体

一般的に男性は女性よりも筋肉が硬いです
これは女性ホルモンである
エストロゲンのレベルの違いにより
起こるものと
考えられます

エストロゲンは
骨格筋に対する抗炎症作用および抗酸化作用があり
筋肉の損傷を軽減し
損傷後の筋肉の再生します

遺伝子的には
エストロゲンの受容体の
遺伝子違いが
体の硬さに影響を及ぼします

細胞外マトリックス

細胞外マトリックスとは
私たちの体の中で細胞を包んでいる物質
この物質は
細胞にしっかりとした土台を提供したり
細胞同士や他の物質とくっついたり離れたりする
手助けをしたりします

この細胞外マトリックスの
コラーゲンの遺伝子の型の違いが
筋の硬さに影響を及ぼします

骨格筋チャネル

骨格筋チャネルは
骨格筋のイオンチャネルのことです

ではイオンチャネルは何かというと
イオンチャネルとは
細胞膜にあるタンパク質の一種で
細胞内外のイオンの流れを制御しています

イオンチャネルは
イオンの流れを制御し
細胞の機能や生命活動に
欠かせない存在となっています

骨格筋イオンチャネルの
遺伝子による違いが
筋肉の細胞内外の輸送に影響を及ぼすので
筋肉の硬さにも影響を及ぼすと
考えられます

タイチン

筋肉の中は
タイチンというフィラメントがあります

筋肉の収縮は
滑走説という
アクチンとミオチンが滑ることで起きる
という考え方があります

この説では
求心性収縮は説明できても
遠心性収縮については
説明できません

そこで発見されたのが
第3のフィラメントである
タイチンです

タイチンが伸ばさたとき
タイチンの硬さにより
筋肉の張力が発生できます

このタイチンの硬さの違いが
筋肉の硬さに影響を及ぼします

遺伝子的には
タイチンの遺伝子の型により
影響を及ぼしています

まとめ

以上のように

エストロゲンの受容体
細胞外マトリックス
骨格筋チャネル
タイチン

が筋肉の硬さに影響を及ぼします

まとめると
筋肉を構成するたんぱく質(タイチン)
細胞内外のやり取り(骨格筋チャネルや細胞外マトリックス)
細胞内外の物質のやり取りを調整するホルモン(エストロゲン)
が筋の硬さに影響を及ぼしてます

筋肉の硬さを考える場合は
たんぱく質や電解質などの栄養
細胞内外の動きを円滑にするための活動があるか
そして生まれつきの遺伝子的な要素
高齢にともなうエストロゲンの分泌の低下
を考慮する必要があります



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