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ロードシス(反り腰)スウェイバックを治す教科書~コアスタビリティを評価し訓練できるようになる指南書~

このnoteは
反り腰(以下ロードシス)やスウェイバックを治療するときに
これを見るだけで
出来るようになることを
目的にしたものです

そのために必要なことは
3つあります

ロードシスやスウェイバックの原因を理解すること
評価が出来るようになること
プログラムを組めること
この3つです

これを聞くと
ロードシスは
股関節屈筋が硬くなることや
腹筋の弱化で
骨盤前傾や腰椎前弯になることが
原因だから

股関節伸展のROMを計測と
MMTで腹筋の評価を評価して

股関節伸展のストレッチと
腹筋運動すればいいでしょ

と考えがちです
僕も免許取り立てのころは
そう考えていました

しかし
現場に出て治療をしていると
全くこの考え方は通用しないことに
すぐに気付いていきました

というのも
股関節も柔らかく
腹筋もできる人が大勢いるからです

そこで
ありとあらゆる
姿勢にかかわる成書や論文をみて
クライアントを観察・評価し
治療をしていくうち

コアスタビリティの問題が大きい
と考えていきました

では
コアスタビリティを
評価し治療をすればいいのです

しかし
どのように評価すればいいの?

そして
どんな治療をする?

この辺りは
治療が確率されていないのが現状と考えられます

大抵の本にも
ブレーシングや
バードドック
プランクが紹介されている程度です

コアが弱くなり
他のアウターが代償し
姿勢が悪くなるのは理解できた

でも
どーやって治療すればいいの?
という疑問はなかなか解くことが
できませんでした

これがこのnoteを作り
皆さんにシェアしたい
という思いのきっかけです

このnoteでは
コアスタビリティから考えて
ロードシスやスウェイバックを改善する
という内容で

・コアスタビリティとロードシスやスウェイバックの関係
・コアスタビリティの評価をどのようにするか
・コアスタビリティに必要な各筋を活性化する具体的な方法
・ロードシスやスウェイバックで不活性化しやすい腸腰筋や大殿筋の活性化方法
・コアスタビリティのトレーニング手順

これらを網羅しています

このnoteを見ることで

コアスタビリティを評価でき
コアスタビリティに必要な
ローカルマッスルの活性化から
段階的なトレーニング方法まで
が展開できるようになります

コアスタビリティの治療展開ができるので
ロードシスやスウェイバックを
個別のクライアントに合わせ
改善できるようになるのです

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今のうちにぜひ

なぜコアスタビリティが重要?

まず根本的に
なぜ姿勢が悪くなるのでしょうか?

生まれつきの場合はありますが
多くの方が後天的に
姿勢が悪くなっています

立っているときや歩いているときなど
人の体は重力にさらされます

このさらされる重力に
体の姿勢を良好に維持するためには
骨格筋の適切な活動が必要です

これらの筋肉が重力に抵抗するために
長期間刺激されない場合

たとえば
長時間座ったり横になったりすると
その安定化機能(主にローカルマッスル)が
活動性低下反応によって妨げられ
結果として
筋力低下と萎縮・不活性化が生じます

筋力低下や萎縮・不活性化によっておこる
関節や姿勢安定性の欠如は
代償機構を引き起こします

つまり
安定化機能が動員筋(モビライザーマッスル)に
取って代わられます
そして
副作用として
そのような代償は動員筋の
活動性の増加(活動亢進)と
その後の柔軟性の低下につながるのです

姿勢の悪さはもとをたどれば
ローカルマッスルの低下に行きつきます

このようなことから
ローカルマッスルが
姿勢では重要といえるのです

例えばロードシスの場合
ローカルマッスルである
腹横筋が低下し
腰部の安定を
腰椎前弯と骨盤の前傾で保つ
すると
骨盤前傾の動員筋である
2関節股関節屈筋の
大腿四頭筋の活動亢進へと
繋がって
骨盤前傾しロードシスとなる

このように
ローカルマッスルの低下が起因で
姿勢が悪くなることが多いのです
だからローカルマッスルによる
コアスタビリティが重要となるのです

ロードシスやスウェイバックの原因は?

ではロードシスやスウェイバック
は具体的にどのように
コアスタビリティが低下して
姿勢が悪化していくか
さらに見ていきましょう

ロードシス姿勢であれば
ローカルマッスルである
臀部や腹部の低下による
腰椎骨盤帯・股関節の不安定性を
腰部や股関節屈筋である
モビライザーマッスルの活動性亢進で
代償します
結果として
腰部前弯・骨盤前傾位となります

またスウェイバック姿勢の場合は
ローカルマッスルである
腹部や肩甲帯・股関節屈筋の低下による
腰椎骨盤帯・股関節の不安定性を
胸部や上部腹筋・股関節伸筋の
モビライザーマッスルの活動性亢進で
代償します
結果として
胸椎後弯・骨盤前方変位となります

具体的には論文的では
どのような筋が
どう活動性しているかは
以下のようになっています

ロードシスの場合

この筋活動の変化は
以下の流れでおきると思われます

ローカルマッスルの低下

股関節屈筋や足底屈筋の過活動と腰部の伸展

これによりコアスタビリティを代償

腹部や大殿筋の不活動性に伴う低下

細かい点では
脊柱起立筋は短縮しつつ
低活動になっていますので

コアスタビリティにかかわる
多裂筋は
活性化が必要です

また
腹筋群は延長していますが
良く見ると
モビライザーマッスルが延長しつつも
多動となっています

これは
ローカルマッスルの低下により
モビライザーマッスルが代償していることで
おきていると考えられます

スウェイバックの場合

スウェイバック姿勢では
この筋活動の変化は
以下の流れでおきると思われます

ローカルマッスルの低下

上部腹筋やハムストリングの過活動や胸部の短縮に伴う胸椎後弯

これによりコアスタビリティを代償

股関節屈筋や脊柱起立筋・肩甲骨周囲筋の低下

ここでは
大殿筋は
短縮しているが低活動となっています

これは
ハムストリングが代償的に反応しやすくなり
同じ股関節伸筋である大殿筋が
活動しにくくなっていることから
おきています

これらの
ロードシスやスウェイバックの原因を
見ていくと
ローカルマッスルを活性化での
コアスタビリティが重要ということが分かると
思います

腹部の
コアスタビリティを保ちつつ
ロードシスやスウェイバック
どちらも弱化している
ローカルマッスルである
腸腰筋や大殿筋を活性化する
これが
ロードシスやスウェイバックを改善する
方法です

評価

まずは
ロードシスやスウェイバックかどうか
どのような手順で
姿勢評価をしていくか
姿勢評価についてです

ロードシスやスウェイバックの各関節の位置は
以下のスライドの通りです

ロードシス


スウェイバック

違いとしては
ロードシスは
腰椎の前彎と骨盤の前傾があり
スウェイバックは
胸椎後彎と骨盤の前方移動があります
さらに
ロードシスに胸椎後弯がくわわると
カイホーシスロードシス
となります

次の順番で
姿勢を観察し
いずれに当てはまるか確認します

①骨盤の前方移動があるか
②頭部前方位や胸椎後彎があるか
③腰椎前彎があるか

①骨盤移動の評価

図のように肩峰から大転子を線で結んで
明らかに大転子が前方に位置している場合は
スウェイバックになります

骨盤の前方移動がない場合は次に移ります

②頭部前方位や胸椎後弯の増大

頭部前方位は耳垂が肩峰より
前にあるかどうかで確認します

胸椎後彎は
C7頸椎棘突起と胸椎棘突起の最も出ている部分
それと
胸椎棘突起の最突出部と腰椎最突出部
2つの線の織り成す角度が
150°以下であれば
胸椎後弯が増大しているとします
(これについては以下の論文を参考にしました)

男子大学生の矢状面における脊柱彎曲の時代的変化

中尾美喜夫ら2007

頭部前方位や胸椎後弯が終わりましたら
次に腰椎前弯を確認すします

③腰椎前弯があるか

腰椎を直接的に観察してもいいですが
より客観的にするため
上前腸骨棘と恥骨を結んだ線での角度を観察します

垂直位より前傾位であれば腰椎前弯になります

先程の頭部前方位や胸椎後弯があり
腰椎前弯もあれば
カイホーシスロードシス
なければ
カイホーシスに
頭部前方位や胸椎後弯がなくて
腰椎前弯があれば
ロードシス
なければ
正常アライメントとなります

このように姿勢を観察していきます

機能テスト

対象の方が姿勢異常がある場合は
コアスタビリティと
ローカルマッスルの腸腰筋と大殿筋の
機能テストをしていきましょう

コアスタビリティの評価は
以下の2つのテストの方法があります

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