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【しくじり】広告会社に120万騙された話

実話です。

雑談になりますが、注意喚起も含みます
一部明かせない部分もありますがご了承ください。

4年くらい前の話です。
とある広告企業から連絡が来て、提案を受けて120万の支払いをしたのですが、
結果的に騙された
という話になります。
当時どういう思考だったのか、事態はどう収束したのか、解説したいと思います。


初めは営業電話から

当時私は小物を取り扱うネットショップを開いていました。
ネットショップに個人情報を載せる必要がありますので、たまに営業電話が掛かってきます。
内容は総じて、
アクセスを増やすから広告を打たないか?
というものです。
私の質問はいつも決まっていました。
どの商品をみて御社の広告を打ちたいと感じたのですか?
具体的にいくらで、どのくらいの期待値が取れるのか教えてください。
すると、大体まともな答えが返ってきません。

広告会社は無数に存在し、彼らは片っ端から営業電話を掛けているので、
商品など全くみていません。
期待値についても、具体的に答えられないことは分かっています。
それでも、例えば同じような小物で過去にどんな実績がある、など提案できるはずです。要するに、準備不足や顧客目線でない会社とは付き合いたくなかったわけです。

しかし、ある時に別会社から営業電話がきました。今回騙された会社です。
「あなたの○○という商品がとても魅力的です」
「カタログやCMにも載せることができる」
「検索上位に表示させることができる」

など、どれも具体的な提案だったため、話を聞いてみることにしました。

提案内容と実態

契約まで
会社の本社まで伺い、応接室に案内されました。
相手は二人(課長と平)、私は一人です。

話は電話で伺っていた内容と一貫しており、説明もしっかりしていました。
提案を受けた内容で応じても良いと感じた部分は、
「商品○○を前面に押し出したホームページ(HP)を作成し、さらに検索上位に載せる」
というものでした。
そのためのHP作成費用・広告費用が120万円というものでした。

個人的にかなり高いなと思いましたが、商品自体の単価が高いため、アクセスが取れれば回収できる勝算はあると判断し購入に踏み切りました。

購入後
購入後は技術部の方から連絡が来て、HPの配置や商品説明など、細かいやり取りをする日々が続きました。
支払いから一か月半くらいでHPが完成しました。
そこからが悲劇の始まりです。

悲惨な実態

結果的に、作成頂いたHPから商品が購入されることは一度もなく、さらに検索上位に表示されることも全くありませんでした。(58位くらいで新設したブログと同レベルでした)

特に酷かったのが、HPがWordpressとの相性が最悪だったことです。
WordpressとはHP作成時の雛型みたいなものです。無駄に凝った作りになっているので表示が遅いし、少し変更するだけでレイアウトが不自然になります。
また、Q&A等のレスポンスも非常に悪く、売り上げに貢献できるような出来事は一度もありませんでした。
支払いはカード払いだったので月額数万の支払いが2年ほど続きます

当然抗議を入れました。
しかし、回答は驚くべきものでした。
希望通りWebサイトを作成した。これ以上の対応は追加料金が掛かる。
検索上位に表示されることは確約していない。


呆然としてこの日は何も手が付かなかったことを覚えています。

しかもその会社は、
契約時に個人ではなく、個人事業主として契約させてきました。
これの何が問題化というと、個人ではなく個人事業主なので消費者センター等は対応してくれないのです。
後にトラブルに発展することを見越して契約させる、かなり悪質な会社でした。

奮闘と波乱の結末

支払いは2年以上続いてしまうので、何とかして止める方法は無いか考えました。
・クレジットカード会社に連絡する
・クレジットカードに紐づいた銀行残高をゼロにする

しかし、どちらもダメでした。
カード会社に連絡すると、契約自体は支払い時点で成立しているため、契約した会社に連絡しないと解除できない(もちろん相手は応じません)。
紐づいた銀行残高をゼロにすると、支払いを強制的に止めることはできますが、信用情報を棄損することになります。つまり、後に住宅ローンなどを組もうとしたときに滞納履歴として残るので借りられなくなる可能性があるということです。この選択肢は最終手段にすることにしました。

次に弁護士に連絡しましたが、これもダメでした。
個人事業主として契約した以上、ビジネスなので騙される方が悪い、というわけです。

最後にとった方法は、力業でした。
この会社自体、ブラックなやり方をしているため、転職サイトなどの評価はかなり低いことがわかりました。そこで、前職でこの会社にいた人に連絡を取り、
実際に今回のような事例があったのか?
返金に応じるケースはあるのか?

を聞きました。質問の答えは両方YESでした。

その後、この会社が作成したECサイトの商品評価欄に、返金に応じるように連絡先を載せました。
相手は広告会社ですので、顧客からの目線を最も気にします。商品評価は最も見られますので、抗議のような情報は最も嫌うわけです。
半日も経たないうちに、連絡にメールが来ました。

やり取りの末、とあるカフェで会うことが決まりました。
相手会社からの提示は以下の通りです。
・ECサイトの商品評価欄の文言の削除
・依頼したWebサイトの削除に同意
・今後この件に関する金銭授受の禁止
以上に同意する場合のみ、返金に応じる
大体こんな感じでした。

契約から問題発覚まで約2カ月
解決はその半年後になりました。

結局クレジットカード支払いは続きますが、返金されたのでプラマイゼロで決着しました。

まとめ

今回のしくじりで以下のことを学びました。
・広告は自分で打つ、依頼は厳禁
・ビジネスは臆病なくらい慎重でいい
・打てる手がなくなるまで粘るべき

広告のように効果が見えないフワッとしたビジネスは特に注意が必要です。
平気でウソを付いてくるので、ビジネスを始めた初期の人は特に気を付けてください。
今回は最後の足掻きで運よく返金に応じてもらえましたが、返ってこない可能性の方が高いと思います。
ちなみに、今もこの会社は実在しビジネスを続けています。懲りないですね。

少しでも参考になったら幸いです。
今回も読んでいただきありがとうございました。


普段は資産運用に関する情報を発信しています。
そちらも読んでいただけたら幸いです。

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