見出し画像

UAEに一人旅してきた話⑧

これの続きです↓

やっとブルジュハリファの入り口に
辿り着いたのですが
彼は案の定
想像を超える入場料にビックリしていました。

私は下調べをしていた為
本来それでも最上階に行くつもりでしたが
それでも彼は奢るときかないので

五合目くらいのところを
展望することにしました。

世界一のビルの展望台は
五合目であっても高さが異次元で
もはや展望台というより
飛行機からの眺めと変わらず
逆に怖さを感じない程でした。

その後展望台のお土産で
お土産を買おうとするも
それすらも全部奢ろうとするので
隙を見て急いでレジに並びました。

どれだけお金を出してもらっても
なんだかこうやって好きに買い物できないのも
嫌だなぁと私は思えてきました。

その後パームジュメイラまでが
同行する約束だったのですが

パームジュメイラの先端にある
アトランティスザパームまでは
ドバイメトロから市電に乗り換えて
ジュメイラモノレールと
2回の乗り換えが必要でした。

ドバイに市電があったのは
正直ちょっと意外でした。

同行の彼は
地元のため普段車で移動しているからか
「案内するよ」と意気込んでいた割に
乗り換えに関しても
結構不慣れな感じが出ていました。

ジュメイラモノレールは
外の景色が綺麗すぎて
もはやアトラクションでした。

先頭車両では
ヨーロッパ系の観光客と思われる家族が
こどもと一緒に
車窓を動画に撮って楽しんでいました。

アトランティスザパームは
宿泊代こそ高額であるものの
その豪華なエントランスにも
1400円ほどで見学することができ

配られたドリンクを飲みながら
豪華な天井や
隣接するショッピングモールや
豪華なプールを目にすることが出来ました。

名前の通り
伝説の大陸「アトランティス」が
コンセプトらしく
海をイメージした内観と
アクアリウムが魅力的でした。

私はずっと奢られっぱなしは
嫌だったので
この入場料に関しては
私が隙を見て払いました。

ただ彼は本当にお金を出させるのが
嫌だったらしく
ちっと舌打ちしていました。

その後も
「イラン料理に連れて行ってあげるよ」
と誘われていましたが

スマホの充電がそろそろ切れてきたのと
奢られるのが苦手で
1人で回りたい気持ちが強くなってきた私は

「そろそろ帰る」と何度か断りました。

徐々に空気が悪くなっていく中で

市電への乗り換えのタイミングで
私だけがノルカードの残高不足で
乗車できませんでした。

ドバイメトロと違って
近くに乗務員さんもいなかったので
少し慌てている様子に
落ち込んでいる彼は気づかず
そのまま彼だけを乗せて
市電が出発しました。

残高をチャージしに行ったり
その場所を探すために
Googleマップを広げたり
人に聞くためにGoogle翻訳を起動したり
そんな余裕があるほどの
スマホの電池残量は
残されていませんでした。

面倒になった私は
タクシーを捕まえて
ホテルまで直行してもらうことにしました。

内心彼から逃げられて
ホッとしていました。

すぐに「どこにいるの?」と
連絡が来ましたが

「残高不足で乗れなかった。
 もう電池残量もないので
 そのままタクシーで
 ホテルに帰ることにした。
 あなたもそのまま帰ってていいよ。
 今日はありがとう」

とだけ返しました。

次の日も一緒に行動しようと
言われていましたが

私は例えお金を出してくれたとしても
気を遣って自分が自由に動けないことが
嫌になっていたので
「1人で回りたい」と断りました。

「自分探しの旅」とは聞きますが
この度で見つかった自分とは
「お金」と「自由」を天秤にかけた時に
「自由」を選ぶ自分の再認識でした。

ホテルに着いて
ホテル内のレストランで食べた
この日のインド料理が
また美味しかったこと。

1日目はいろいろと思うことのあった
ホテルでしたが
この日はホテルが大好きになっていました。

つづく

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?