貧乏のくせに無理してハワイ旅行に行った話①

前回の話をふまえて
以前一度だけ行ったハワイ旅行の
話をしたいと思います。
↓

当時大学四年生の私は
一言で言うと「貧乏苦学生」でした。

母子家庭で貧乏な状況で
実家を出て大学に通い
奨学金で学費
生活費は自分のバイト代だけで賄い

福祉科だったため
その中で実習と
就職活動と
自動車学校に通い
ほとんどゆっくり
寝る暇もない毎日を
過ごしていました。

4年間のバイト生活の中で
頭の中が時給計算になっていた私は
もはや就職活動も
実習も自動車学校も　
金にならないのだから
ただこなせればいいものに
なっていましたが。

ろくに貯金もない状態でしたが
同じくバイト生活中心に過ごす
寮のルームメイトから
卒業旅行に行かないかという
話を持ちかけられました。

当時の私よりもその子は
海外への憧れが強く
海外のチラシばかりを持ってきます。

「私には無理だよ〜」
と言いつつも
このチャンスを逃すと
自分が海外旅行する機会なんて
なかなか訪れないと思っていました。

そしてちょうどそのタイミングで
「ハワイに10万でいける」
というようなキャンペーンチラシが
入ってきたのです。

そして私が大学を卒業した
2008年ごろというのは
1ドル110円を切るような
円高のタイミングでした。

まだアップルやGoogleのような企業は
そこまで知れ渡られていませんでした。

私はなんとか
その旅費の10万を捻出して
旅行会社から言われるがままに
クレジットカードを作り
その旅行の日程に間に合わせました。

その10万ですら
当時の私には未だたまったことのない
大金でした。

そこでもう既に
金銭的には無理しているはずなのに
私はここぞとばかりに
その数日のために
髪型までかえに美容室に行きました。

バイトだの実習だので
今まで憧れていたけど
出来なかったスパイラルとコーンロウ
(すべてつけ毛)

2万円しました。笑

そしてその夜は
浮かれて
キャバクラのバイト先の友達と
プリクラを撮りに行きました。

つづく