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スマートシティ素人の社員が、スマートシティの取り組みを紹介していく記事①~会津若松編~

初めまして!SIRU+の事業開発チームで働いている川崎です。

シルタスの事業開発チームでは、官公庁や自治体との実証実験プロジェクトを数多く取り組んでいるのですが、ジョインしたての頃は、出てくる単語やスキームなどが全然分からん。。これはやばい。。。

しかも、調べてもめちゃくちゃ小難しい言葉で全然分からんし、調べれば調べるほどいろんな概念みたいなのが出てきて頭がパンク。。。キャッチアップにめちゃくちゃ時間がかかりました。。。

ということで、自分への理解用といいつつも、私みたいにスマートシティをゼロから学びたい人に少しでも参考になればという想いで、note初挑戦です!

この記事はこんな人におすすめです。

  • スマートシティについて、ゼロから学びたい方

  • 具体的な事例を探している方

  • ヘルスケアサービスにおけるスマートシティPJTの関わり方を知りたい方

まずはこれから理解。Society 5.0

なんだか近未来感を勝手に感じてしまうスマートシティ。
学ぶ前の私のイメージはこんな感じでした。

映画ドラえもんに出てくる未来の都市。こんな風に本当になっていくんだったらムネアツじゃないかということで、内閣府の定義を見ると下記のようです。

スマートシティは、ICT 等の新技術を活用しつつ、マネジメント(計画、整備、管理・運営等)の高度化により、都市や地域の抱える諸課題の解決を行い、また新たな価値を創出し続ける、持続可能な都市や地域であり、Society 5.0の先行的な実現の場と定義されています。

内閣HP

ドラえもん感があるかどうかも全然分からんのですが、定義を調べていると絶対出てくる”Society 5.0”。まずはこれを理解しないと、これ以上先に進めないので、やっつけちゃいましょう。

Society 5.0(ソサイエティーゴーテンゼロ)は、内閣府が定義してまして

サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の社会(Society)

内閣府HP

スマートシティの定義ではICTが出てきましたが、こっちではサイバー空間て言葉が出てきましたね。よりSociety5.0の方が未来感がありますね。

ちなみに、5.0というくらいなので、1.0もあります。ちなみにこんな感じ。

狩猟社会(Society 1.0)
農耕社会(Society 2.0)
工業社会(Society 3.0)
情報社会(Society 4.0)

内閣府HPより

工業化社会から今の4.0もかなりのパラダイムシフト感ありますが、そのくらいのレベルで変わる次の5.0。もうすでに構想が始まっているとはさすがです。

どう違うかというと、情報の使われ方が大きく変わる。ということ。

今の社会では、私たちが欲しい情報に、自分でアクセスして、自分で活用しています。点在する情報を人が活用しているということです。society5.0では、あらゆるデータが1点に集まっており、AIが自動で最適な提案をしてくれる社会を目指しているそうです。

内閣HPより

内閣府が作ったこちらの動画も非常に分かりやすいのでぜひ。

これまで人がやっていたことをITが自動でできるようにすることで、人はもっと人らしい営みができる、人中心の社会をつくっていこうぜ!っていうのがSociety5.0。

こういう、これまで点在していたデータをビックデータ化して、AI・IOT・ロボットとかで、イノベーションを持続的に起こし続けられる社会を作っていくという取り組みが、農業とか医療とかいろんな分野で起きていて、それを都市レベルでやっちゃおうぜ!っていうのがスマートシティ!!

ちなみに、”スーパーシティ”っていう単語もありまして、スマートシティとは若干違うらしいのですが、同義でとらえている文献などもあり、自分的には同義でとらえていいのかなと思っています。沼にハマらないようにお気を付けください。。。

デジタル田園都市構想というのもあるらしい、、


ようやくスマートシティの概念がぼんやり見えてきてスッキリした心を、再びドロドロにしてくるのが、このデジタル田園都市構想。

なんだこれ。またややこしいのが出てきたな。と思ったのですが、そんなに難しいことではなく、シンプルにいうと、スマートシティの地方特化版みたいなものです。

「デジタル田園都市国家構想」は、2021年に発表された政府の方針で、地方からデジタルの実装を進め、地方と都市の差を縮めていくことを目的としています。

「地方に都市の利便性を、都市に地方の豊かさを」をコンセプトに、デジタル技術を用いて「全国どこでも」快適に暮らせる社会を目指そうぜってことですね。

すでに色々な自治体で取り組みがスタートしているようですが、有名どころでいうと、

スマート畜産~鹿児島県肝付町~

ビックデータを活用した新たな空き家実態調査モデル~群馬県前橋市~

そして、われらシルタスも参加している、福島県会津若松市の”スマートシティ会津若松”です!!

スマートシティ会津若松

実証期間:2022年4月〜2023年3月
モニター数:100名

プロジェクト自体はなんと2014年からスタートしている、日本におけるスマートシティの代表的な取り組みです。

すでに80社以上が参画し、さまざまなプロジェクトが走りまくっているのですが、前半でお話した通り、これまで点在していたデータを一か所にビックデータとして取りまとめ様々な分野に応用していくという、スマートシティの根底は変わりません。そのデータプラットフォームが、下記の都市OS「会津若松+」です。

この辺の話でよく出てくるワードとしてオプトインを押さえておきましょう。

オプトインは、「opt(選択する)」+「in (入る)」で文字通り、許可して受け入れるということです。

なので、パーソナルデータは許可した市民のものしか都市OSに取り組めないということですね。

たとえば、パーソナルデータを市民が許可するとどのようなメリットを得られると、例えば、

  • 家計簿アプリに銀行情報を登録しておくと銀行からお金が引き落とされたときに家計簿に反映される

  • 健康診断の情報から自分に必要な健康情報を得られる など

みたいなことができるようになっちゃいます。便利そ~!!

で、この都市OSを活用する分野が「ヘルスケア」「モビリティ」など11種類あり、それぞれゴリゴリにプロジェクトが進んでいるというのが大枠です。

どんな取り組みがあるのかはこちらに詳しくのっているので、良かったらどうぞ!

https://www.city.ueda.nagano.jp/uploaded/attachment/38546.pdf

シルタスが関わる実証実験について

シルタスは決済分野に関わっておりまして、今回の実証実験では「会津財布」というお財布アプリにSIRU+を導入するという試みをしています。

この資料内の「+α健康アドバイス等」の部分がシルタスです。

会津財布は、スマホでの支払い機能はもちろんのこと、スマートレシートや地域サービスが受けられちゃうというお財布アプリです。
そこに、買い物するだけで、栄養情報まで分かるようにしちゃおうというのがシルタスの役割です。

ヨークベニマルさんと協力して以下のようなモニター募集がスタートしております。

https://www.city.aizuwakamatsu.fukushima.jp/docs/2013101500018/files/boshuu.pdf


SIRU+にできること・期待されていること

SIRU+は買い物情報を元に栄養状態を知ることができるアプリです。
自分で食材を入力しなくても、ポイントカードを連携させることでお買い物した情報から、自動で栄養素に変換してくれるので自分の栄養状態を手間なく知ることができます。

現在スマートシティにおいて住民の食や健康情報を集めることが難しいという課題があり、ヘルスケア領域におけるスマートシティへの参画は世界でも例が少ない状況にあります。

SIRU+は"POSデータ" "ユーザー属性" "栄養情報"の3つの情報を1つのサービスで集約できるということから、オンライン⇔オフラインをつなぐ役割であったり、データ収集などのあらゆる面でスマートシティに寄与することができる存在なんです。

皆さん、いかがだったでしょうか?せっかくここまで読んだのに全然分からん、、、ということでしたら本当ごめんなさい(泣)

シルタスのプロジェクトに質問などありましたらどしどし連絡ください!

SIRU+は今後も「がんばらないヘルスケア」を日本全国に広げていきます!


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