カノープスの冒険2 15
「よかった!見つかったね。さあ、帰るよ、きょうちゃん。カノープス、ありがとう」
ドルチェは、しょげているきょうちゃんをうながします。
カノープスは急いで、きょうちゃんが想像していたシャチの姿をドルチェに話しました。
ドルチェは、きょうちゃんに言いました。
「がっかりしないで、きょうちゃん。素敵な想像じゃないか。君は絵が上手なんだから、そのシャチを絵に描いたら? みんな見たがると思うよ」
きょうちゃんは、顔を輝かせました。
「そう? そうね、せっかくだもの、絵にしようっと」
元気が出たきょうちゃんの姿に、カノープスはほっとしました。
きょうちゃんが、カノープスの顔をなめました。
「ありがとう、探しに来てくれて」
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