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野生のアナウサギの生活範囲をむりやり人間に置き換えると

ただいま絶賛修羅場中。

なかなか終わらないエッセイ『神様がくれた爆烈うさぎ』の仕上げに取りかかっている。

その最中、ふと思いついて試したことがある。

人間に飼われているカイウサギのご先祖はアナウサギで、エッセイ中に野生のノウサギとアナウサギの違いがでてくる。

詳しくはエッセイでお読みいただくか、動物学の本をひもといていただきたいのだが、同じ野生のウサギでも行動範囲が全く違う。

ノウサギは、単独で6~300ヘクタールの範囲で移動し生活している。

アナウサギは、名前の通り地下に複雑な穴をいくつも掘って集団生活をし、その行動範囲はワーレンと呼ばれる巣穴を中心にして半径150~200メートルくらいだ。

単位は間違っていない。

ノウサギはヘクタールで、アナウサギはメートル。

つまり、アナウサギはとても狭い範囲内で暮らしている。

この範囲を超えるのは、ワーレン周辺の草や樹皮を食べ尽くし、新しい餌場に新しいワーレンを作るために命がけで集団移動をするときだけだ。

うちの爆烈ウサギを主人公に笑えるエッセイを書いている途中で、ふと「実感としてはどのくらいの生活範囲なのだろう?」と思ってしまった。

深い意味は無い。

疲れているだけだ。

それでも気晴らしに、地図アプリで自分の住まいを基準にアナウサギと同じ範囲を示してみると、一番近いコンビニやスーパーにさえ行けない。

何と狭いことかと、単純に10倍の距離にしてみることにした。

10倍の根拠はない。

何となく「人間の暮らしで生活範囲を区切るとどうなるんだろう」と考えただけだ。

すると、かなり範囲は広がり、動物病院、スーパー、ドラッグストア、コンビニへは行けることがわかった。

だが、この範囲内で一生どころか一ヶ月暮らせと言われれば、絶対無理だ。

野生のウサギと人間では生活スタイルも違うし、むちゃな比較ではあるが、それでも自分の行動範囲を距離で区切ると、なかなかおもしろい。

年を取れば、いやでも行動範囲は狭まる。

まだ元気なうちに、新型コロナに気をつけつつ、行きたいところに行った方がいいのかな、などと思いつつ、また原稿作成に戻ろう。







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