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カノープスの冒険

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キュウトグラフィックスさんの水彩画を基にした、うさぎのカノープスの小さな旅のお話です。 森の中で楽しく暮らしていたカノープスが、好奇心から森を出て様々な出会いと不思議な光景を目に…
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#小説

カノープスの冒険 1

うさぎのカノープスは、大きな森で暮らしていました。 天敵はいないし、他の動物とはみんな…

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カノープスの冒険 2

「うわあ~、広いな~!」 森の外へ出たカノープスは、目をまん丸にして見回しました。 そこ…

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カノープスの冒険 3

「ふう~、走っても走っても緑が続いているよ~」 遊び疲れたカノープスは、やわらかい草の…

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カノープスの冒険 4

近づくと、長いグレーの毛のかなり高齢な雌ウサギだとわかりました。 カノープスは、お行儀…

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カノープスの冒険 5

デネブの問いに、カノープスは森から初めて出たこと、草原を走ってきたことを話しました。 …

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カノープスの冒険 6

カノープスは、デネブおねえさまに教えられた方向へ全速力で走りました。 すぐに草原は終わ…

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カノープスの冒険 8

砂浜で転がったり、波と追いかけっこをしているうちに、陽が暮れました。 「どこかで泊まって、明日の朝、帰ろう」 ねぐらを探しているカノープスの前に、短毛のうさぎが現れました。 「こんばんは。僕、カノープスです。地元のうさぎさんですか? 今夜泊まれる場所を知りませんか?」 すると、うさぎは意外なことを口にしました。 「私はドルチェ。これから素晴らしいものが見られるんだよ。寝ないで、一緒に見ようよ」

カノープスの冒険 9

「地元のうさぎさんがそう言うなら、見たいな」 カノープスの答えに、短毛のウサギはにっこ…

カノープスの冒険 10

「ほら、見てごらん」 月兎のドルチェに示されたのは、海でした。 子供を乗せた黒白の大きな…

カノープスの冒険 11

夜なのに、辺りがほんのり明るくなってきました。 他のシャチも泳いできます。 天へ昇るシャ…

カノープスの冒険 12

海の精霊と遊んでいたシャチが海から飛び出し、そのまま夜の空へゆっくりと泳ぎながら飛んで…

カノープスの冒険 13

夜空の中を、海を通り越し、草原や森の上へとシャチは泳ぐように進み、やがて夜空にシャチの…

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