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ピクサーの本が面白くて止まらない

今更ながらPIXARの本を読んでいる。

Amazon unlimitedお試し登録をしたことがきっかけで読み始めたこちらの本。評判が良かったし、誰かから話を聞いたことを何故か覚えていたので読んでみることにした。

話はPIXAR社の成功の軌跡。
最高財務責任者としてジョブスに招聘されたローレンスが、技術はあるがどん底の会社を世界的企業にまで成長させた実話。とにかく熱い。現時点で3分の1ほどなのにワクワクが止まらず次が気になってしまう。まるでジュールヴェルヌの冒険小説を読んでいるかのよう。

ローレンスは輝かしい経歴の持ち主。にもかかわらず、彼は人間が何に豊かさを感じるかを純粋に考え続けている。家庭を持っているからかもしれないが、多忙を極めるであろうシリコンバレーのテック企業に在籍しながら素朴でシンプルな考えを持つ彼の人間性に心打たれてしまう。

中でも「PIXARの家族的である社風を株式公開によって歪めてはならない」と会社を思う姿は、これから一層仕事に打ち込もうとしている自分に突き刺さる。

盲目になっていることを指摘されたからだ。

仕事に打ち込むことは悪いことではない。
しかし、稼ぐことに集中しすぎている部分があったことは恥ずかしながら反省をしなければならない。会社の歴史や個性を軽視していた自分にハッとさせられた。

転職をして5ヶ月ほどが経った。
社長はアットホームな雰囲気を新入社員に伝えようと尽力されている。その裏側にはローレンスのような熱い思いがあるのかもしれない。または、個性が失われることが会社の存続に致命的なダメージを与えることに気づいているからかもしれない。

もう一度よく考えてみようと思う。
自分のやるべきことと、やれることを。

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