自己研鑽とか行動経済学とかセイバーメトリクスとか

残酷すぎる成功法則 9割まちがえる「その常識」を科学する
https://www.amazon.co.jp/dp/4864105758/

基本、自己研鑽の本は斜め読みや穿った読み方しかしないし
買って読むほどでもないが、近所の古本屋で安かったので
買ってみた。ポジティブ思考だ〜など暗示にかけて云々だけ
ではなく「エビデンス!」を前面に押し出しているらしい。
各章全て、起・承・転・結な流れで全体通してもそうなので
読みやすい。肝心のエビデンス(証拠、確証)なんだが…
普遍的な例でなく、かなり特異な、正規分布で5%の危険域で
カットされそうな人ばかりを選んでいる気がしないでもない
ので、この辺でも眉唾物な自己研鑽の本の域は出てない。
大手新聞社で数々の連載を持つようなブロガーなので、文章の
まとめ方くらいはためになるかもしれん。

読みながら思ったのは…

思いっきり行動経済学やん!

何度も書いてるが、最大利潤を目指すモデルが現実世界では
通用しないので経済学は実践向きでないと言われて久しいが、
心理学・社会学・行動学などから、一見理不尽に見える経済
行動をとってしまうのはなぜか?ってな観点で、経済学を見
直すのが3年前のノーベル経済学賞で話題になった。

行動経済学自体も、まだまだ発展途上の学問で数学的モデルは
確立されてはいないよう。フリーラジカルや高振動数の電磁波
などで粒子にエネルギーを与えてエントロピーを劇的に下げる
ようなモデルは考えることが出来るだろう。そもそも、全ての
粒子が平均的に最大利潤を目指すだけならエントロピーは増大
するしかなく平凡化されて終わる未来しかないわけで。

話は逸れたが、こういう自己研鑽本を読むよりは、行動経済学
的観点でプロスポーツの世界をぶった斬る

オタクの行動経済学者、スポーツの裏側を読み解く
https://www.amazon.co.jp/dp/4478015449/

の方が圧倒的に面白い。野球ならセイバーメトリクスの本も
たくさん出ているし、むしろ自分には全く関係ない世界の本を
読む方がよっぽどためになる気がする。まずは以前も紹介した、
「ファクトフルネス」を読んでみることかね。

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