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珈琲を、飲む自分と淹れる自分。

イラスト:大好きなオールザットコーヒーワークスさんと
     大好きなコマンダンテさんの絵コラボ


珈琲を口にして「あ、飲めた」と思ったのは高校生の頃だと思います。
この「飲めた」という感想がポイントです。
美味しい!ではなかった。

ブラックの缶コーヒー。
知り合いのおじさんがくれた1本だったかしら。


もともと我が家の父が、珈琲好きのお酒好き、ヘビースモーカーでした。
船長でしたので、夜通し船を運転することも多かった父は、眠気覚ましに煙草と珈琲を長らく愛用(愛飲?愛煙?)していたようです。

ほとんど航海で家にはいなかった父なので、珈琲をどうこうしている姿は記憶にないかわりに、居間にはサイフォンがあったのを覚えています。
堂々としていて凛として、美しいサイフォンでした。
丸型のサイフォン。
父が帰ったら気ままに動き出す。

珈琲が球体の中でぷくぷくとしている情景を見るのは、本当に好きでした。

そういう記憶が作用していたかどうか?父に珈琲を強く勧められたこともないのでわかりませんが「珈琲=大人のカッコよさ」というようには、きちんと刷り込まれていたように思います。

そんな、ささやかで地味なバックボーンから。

コーヒーはブラックがカッコイイという思い込み期へ入り
(デートとかでは割と無理して飲んでいた)
インテリアがステキな可愛いカフェが好きになり
大好きな漫才師さんの影響を受けて
更にカフェ巡りが楽しくなり
(コマンダンテ石井さんですね、間違いなく)
ペアリングの楽しさに胸躍り
浅煎りの美味しさを知り
深煎りの奥深さにはまりまくり
お豆をひいてもらえば、自ら珈琲を淹れられるくらいになりました。

わたしはハンドドリップ。
淹れている時間は、静寂タイムです。
至福です。

ただ、ここまで珈琲大好きで、大肯定してきておいてなんですが、珈琲が苦手なら無理して飲む必要はないと思っています。
でも飲めるようになりたい!なら、自分が好きな味や飲み方をいろいろと試してみるのはアリかもしれません。

珈琲を好きになって、良かったなぁ。
珈琲のおかげで交流が増えたり、食や趣味の幅も増えたように思えるのです。

近しい夢ならば、いつかサイフォンをお迎えしたい。
そして父に淹れてあげられたらな。

そのために、美味しい珈琲をいつでも淹れられるようになるべく、楽しく腕を磨いていきたいと思っています。

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