君が僕を見つけた日

映画を見ていたものだからドラマも見てみよっかなぁと手を出してしまった。
ドラマな分丁寧に作られていて面白かったな。
映画版ではクレアが初っ端から好意がMAXでテンポが早すぎて着いていけなかったのでここを掘り下げてくれたのはありがたい。

映画メッセージでも思った事だけれど解っている未来に対してどう生きるのか?終わりがわかっているものにどう向き合うのか?それが一つのテーマになっている気がした。
人と人とが結ばれるとは?という問いに人は結ばれないと言い切る映画を初めてみた。
愛は心が離れるか、死によっていつか終わりがくるもの。束の間共に寄り添う事が愛なのだと。嵐の中で必死にしがみ付く事が人生なのだと。
結末がわかっていても、ただ足掻いて今を生きる。未来の不安に対してもそれが起こるのは今日じゃない。
生きていく上での姿勢が今の私にとっても必要な事のように思えた。
結婚式のテープを見ている場面では、旅行に行くような顔をしてる?これは始まりなの。嵐の中の小舟なんだと言う場面は、夫婦ってそうなんだなぁと感じさせるシーンだった。
毎日がキラキラしてるなんて事ない。色んな問題が次から次へと起こって、それを2人でどうにか捌いている。
人間の営みの生々しさを感じた。

150回出会うヘンリーは分別ある大人で、友達のように、兄のように、時には父のように愛情深く接してくれる。
ヘンリー側も、1人の少女が子供から大人、それから妻と変化していく様子を親でもないのに近くで見る事ができる。
そんな特殊な経験を経たら、愛着も愛情もより感じるだろうなと思う。

毎回裸で放り出されて、危険な目に遭う人生を投げ出す事も精神がおかしくなる事もなく生きてるヘンリーが本当にタフだなぁと思う。

肝心な時には消えてしまう夫。
42歳以上は生きられない夫。
理想とは違って未熟な夫。
それでも彼の側に居よう、愛し続けようとするクレアのタフさもひしひしと感じた。

逆境の中で、タフに生きていく2人が印象的なドラマでした。








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