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違法建築?自作マンションに泊まろう。滝行とカワウソ探し
ずっと気になっていた建物がある。
素人が建てたとか違法建築とか呼ばれる、
高知市に存在する5階建ての集合住宅だ。
その名も「沢田マンション」
![](https://assets.st-note.com/img/1713537524818-0gUjWzXiW5.jpg?width=1200)
ネットで調べたら宿泊が出来るとの事だった。
そういう訳で泊まる事に。
あと、ついでにニホンカワウソも探したかった
そして何故か滝行をする羽目になった。
今回は、そんな変な旅行についての記録。
![](https://assets.st-note.com/img/1713539727166-B67CqNYrsg.jpg?width=1200)
まずは神奈川から高知へ
電車でなんと6時間。
米原で降りて彦根城にいったり、
大阪で1泊してVRの知り合いと飲んだり
姫路城で散々油を売って着いたのは、2日目の午後15時
現地で友人達と集合し、
2日目は普通のビジネスホテルに宿泊。
まずは腹ごしらえということで、ひろめ市場へ。
高知、どこに行ってもかつおの叩きとチキン南蛮があった。
![](https://assets.st-note.com/img/1713539886072-t4dfn69Sz9.png?width=1200)
まずは普通に高知を満喫。
3日目の朝は桂浜スタート
ここでも巨大な坂本龍馬像。
![](https://assets.st-note.com/img/1713539908839-1wsRF4Ab5x.png?width=1200)
「日本の夜明けぜよ」をして大満足。
![](https://assets.st-note.com/img/1713539955162-C5BYoSsvnA.png?width=1200)
滝行へ
四国八十八ケ所の竹林寺で白装束を購入して準備を整え
やりたくもない滝行へ
今回打たれるのは「樽の滝」
なんでもパワースポットらしく
記帳台があり数日おきに人が訪れているみたいだ。
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朽ちかけた木の橋を渡り、岩場を少し登る
いよいよ滝とご対面
![](https://assets.st-note.com/img/1713540033313-ablAAUYHIX.jpg?width=1200)
足袋を履いてとりあえず川に入る
うん、冷たい。
暖かくなってきたとはいえ3月前半
温度的にはだいぶ冷たい水風呂レベル、水深は腰くらい。
サウナで暖まったわけでもない。
想像の百倍寒く、この時点でだいぶ弱気になっていく。
とりあえず滝の前まで行ってみる
川底のゴツゴツ石と、コケのヌメヌメと冷たさに苦戦しながら
勇気をもって前進。
この距離で滝見た事ねえわ。
っていうか既に冷たいんだが?
悩んでいても仕方ない。
気合を入れていざ滝へ
滝行しました。寒すぎる。 pic.twitter.com/QBl4uKZJZj
— ginjake (@sirojake) March 19, 2023
「うぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!」
やばい、冷たい、凄い。
冷たすぎてまともな日本語がしゃべれない
そして足場の不安定さがすごい。
岩場だから斜めってるし、コケでヌメヌメするし
余りの冷たさに膝はガクガク
カッコよく直立したかったがとてもそんなん無理無理
冷たい冷たい冷たい冷たい
漫画とかで滝行修行とかあるじゃん?
あんなんで強くなるわけねぇって思ってたけどマジだったわ。
「流石に1分経っただろう、もう十分だろ頑張ったよ」
しかしまだ終わりじゃない
川に入って着替えまで戻らないといけない。
冷えて動きが鈍くなった体で、
なんとかタオルのある岩場まで来たものの、
生まれたての小鹿のように足がプルプル
着替えるのも一苦労でした。
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ちなみに20秒くらいしか経ってなかったらしいです。
しかしこうなんだろう。
時間と心地よさや周囲への感謝が。
こんな薄汚い人間でも、太陽は等しく照らしてくれる。
暖かい日差しをありがとう。
美しい滝をありがとう
みんなありがとう。
誇張でも何でもなく、突然気持ち良さと満足感で一杯になってしまった
心が洗われるってマジだったんだなぁ。
高知城へ
森羅万象に感謝した後は高知城へ
現存十二天守のうちの一つで
天守からの眺めは素晴らしいモノでした。
![](https://assets.st-note.com/img/1713540541738-zn271fusPq.png?width=1200)
高知の街やその奥の山々が一望でき
人の住める平地には建物がギッシリ建ってるんだなぁとか
四国ってかなり山なんだなぁとか。
まともな観光地でリフレッシュしたあとは
いよいよ旅の目的地、沢田マンションへ
遠くからでも一目でわかるその異質さ
![](https://assets.st-note.com/img/1713540698259-2lKsCxm78b.png?width=1200)
明らかに街に溶け込んでいない!
まず目に入ったのはリサイクルショップ
いらなくなった漫画や小物を10円で販売するというシステムのようで
住民同士での協力や人間関係の密さを感じました
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管理人さんに到着を連絡し、注意事項の説明。
沢田マンションはホテルではなく、一般の住民が普通に生活している。
他の方や部屋は撮影しないで欲しいとの事。
少し雑談をしたあと管理人さん自ら案内してくれることに。
入り組んだ階段を上がっていくと目の前にブタが!?
![](https://assets.st-note.com/img/1713540823551-9MCdxiJgA9.png?width=1200)
他にもウサギやニワトリがいました。
そう、なんと4階が庭になっているのです。
![](https://assets.st-note.com/img/1713540858200-OHzuWstEeA.png?width=1200)
お日様を浴びながらくつろげるテーブルやベンチなど
4階であることを感じない素敵な空間でした。
なんでも1階っぽくしたかったそう。
この写真だけ見たら完全に1階ですよね。
![](https://assets.st-note.com/img/1713540886141-MSEqjIYjQL.jpg?width=1200)
右側に見える螺旋階段を上って5階へ
![](https://assets.st-note.com/img/1713540913534-bGBtzU5uUf.jpg?width=1200)
そこにあったのは池と畑、そして錆び着いたクレーン。
もう最高の光景です。
![](https://assets.st-note.com/img/1713540992317-wgYARYZC59.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1713541005687-Ffjbbzgvlp.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1713541040088-X1mSCK0Dgd.jpg?width=1200)
他にもお手製のエレベーターや工作室などがありました
![](https://assets.st-note.com/img/1713541016340-p9dY2lN8ws.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1713541020683-PnYOyYN5Hq.jpg?width=1200)
肝心の内部ですが、入り組んだ階段で最初は迷子になりました。
しかしお部屋はかなり綺麗で、
2人で5000円というのが信じられない程の清潔さです
![](https://assets.st-note.com/img/1713541069392-fYFUPQcmfF.png?width=1200)
見慣れない位置に梁があったりと、自作を感じるのも最高です。
もっと過酷な何か、例えばバラック小屋を想像していたので
良い意味で予想を裏切られました。
水道もエアコンもトイレもちゃんとあります。
次はもっと早く着いて、マンション内の喫茶店に行ってみたいですね
4日目 カワウソ探し
ぐっすりと眠り、ついに4日目。
サブ目的である「ニホンカワウソ探し」です
やる気の感じられない同行者を説得し、
絶滅したと言われるニホンカワウソ最後の目撃地である須崎へ。
道の駅ではカワウソグッズがたくさん売っていました。
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川原をちょっと散策してみましたが見つからず。
![](https://assets.st-note.com/img/1713541198244-m09CYTfEya.png?width=1200)
そもそもこのあたり、普通に人が住んでいるんですよね。
カワウソがいるなら絶対に発見例があるはずで、
やはり高知の西部に行かなければ会えないと確信しました。
絶対いると思うんだよなカワウソ……
その後は中津渓谷を散策し、松山の道後温泉で一泊
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「ホテル古湧園 遥」の飯めちゃくちゃうまかったです。
おいしい飯に舌鼓を打ちつつ、松山城へ。
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ちょうど桜が咲いていました。
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道後温泉本館は混んでいて整理券が必要でした。
6時に並んで整理券をもらい、入れたのは11時くらいだった気がします
広さは控えめでしたが、趣と歴史を感じるとても良い温泉でした
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温泉をキメた後は高知に戻って車を返し、電車で帰宅。
帰りは寄り道する時間がないので6時間です。
高知旅行、とても楽しかったです。
ネット上では「違法建築」「日本の九龍城」と呼ばれてるので
しっかり寝れない事を覚悟していましたが、
管理人さんから誇りを感じることが出来ました。
建築した沢田嘉農氏は既に亡くなっていますが
建物からモノ作りに対する熱い気持ちや創意工夫が伝わってきます。
自分も趣味でキーボードを作っています。
理想とするものがないなら作るしかありません。
完成させ、実際に使いながら改良し次回作の草案を練る。
そして他の方が自分の制作物を使ってくれる。
彼もそんな気持ちだったのでしょうか?
一度お話してみたかったものです。
ここにしかない、大変すばらしい栄養を摂取することが出来ました。
本当に楽しい旅行でした。
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