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kyatapy
壊すためには、まず作らなければならない#64
人生には、やる前から結果がわかっていたとしてもやらなければならないことがある。
そんなことを自分もドラマや漫画の主人公のように言ってみたい。
自分が辿っているのは、すでに何人もの人たちが通った道。そして、その先には何もないことがもうわかっているのに、自分の目で確かめずにはいられない。
歴史から学ぶ大切さはこのようなところにあると思うが、一方で人間は愚かだから仕方がないとさえ思う自分、その愚かさをどこか美しく感じる自分もいる。
このように職場に向かう前に、突拍子もない思考が次々に自分の中に流れてくる。まとまらずに困惑しているが、何をしたいかはもうすでに知っているはずだ。そうだ、自分は自分の人生の主人公ではないのだ。主人公であるならば、ここまで困惑しない。もっと明快で、もっと華やかで、もっと思い通りにことが進んで、もっと、もっと。そんなふうに思いたい自分がいる。
一方で、世の物語に出てくる主人公の負の側面(悩み、葛藤、苦しみなど)に光を当てていない自分に愕然とする。ありのままを一度に見ようとするのは、こんなにも難しいことなのだろうか。
やはり、何を書きたいかはわからない。ただ、とにかく壊すために作るのだ。作って確かめるのだ。そんな声が静かに自分の脳内で鳴り響く。
その先の景色を見に行きたい。味がしなくなった思い出を食べるのをそろそろやめたい。
思考は飛躍してしまうが、すべては感謝と祈りのために。
2021.12.7.朝@自宅で
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